『デビルマン』シリーズ(1972年)悪魔の体と人間の心を持つ悪魔人間=デビルマン、後世に絶大な影響を与えた傑作

『デビルマン』シリーズ(1972年)悪魔の体と人間の心を持つ悪魔人間=デビルマン、後世に絶大な影響を与えた傑作

デビルマンは漫画版とテレビシリーズがほぼ同時期に、漫画版は青少年にも過激なホラー・恐怖漫画として、テレビ版は悪魔の変身ヒーローとして子供でも受け入れられるくらいのテイストの物語として開始されました。基本設定は同じでもまったくの別物でした。その後に続く永井豪先生の作品もスターシステム的にデビルマンの世界観を引き継いでいる作品が多くあります。おさらいをしてみましょう。


アニメ版『デビルマンレディー』(1998年)

ファッションモデルをしている22歳の女性。実家は仙台。短大卒業後、モデルになる為に上京した。物語開始時は都心のマンションで一人暮らしをしていたが、後に滝浦和美が押しかけてきて同居することになる。デビルマンとして覚醒後、HAではビーストを駆る“ハンター(エグゼクター)”として扱われ、HA関係者からはコードネーム「ハンターJ」と呼ばれる。尚、ベイツのみが唯一、何度かだけ「デビルマンレディー」や「レディー」との呼称を用いた。

ある夜、突然自宅に現れたアスカ蘭により連れ出された倉庫で狼型ビースト・ウルヴァーに襲われ、命の危機に追い込まれた影響により「デビルマン」として覚醒する。翌朝それが悪夢ではなく現実だと自覚した際には衝動的に自殺を試みるも踏み切れず、結果、表面上はさほど変わらぬモデルとしての日常に戻りつつ、アスカの呼び出しに応じてはハンターとしてビーストを狩る二重生活を送ることとなる。

元来の陰気な性格も相まって、不条理な運命への絶望、先の見えぬ凄惨な戦いに対する葛藤と虚無感、そして獣の欲望への自己嫌悪に絶えず苦しむ。物語中盤では、和美の存在や前田の励ましもあってか「たとえ世界に居場所がなくとも“人”として生き続けたい」との前向きな思いも持っていることを吐露しているものの、その後、徐々に、しかし確実に狂い行く世界と自分自身への苦悩はむしろ日増しに深刻となり、情勢悪化とともに本人の精神もまた追い詰められていく。それは、和美との間に起こる束の間の幸福と最悪の悲劇により決定的となってしまう。

物語終盤では、楽園にてアスカに犯され、インフェルノに堕とされる。一時的に絶望し状況を受け入れようとするも、同じくインフェルノに堕ちていたかつての敵、そして和美との邂逅によって、アスカを討つことを決意。死んでいった全てのビーストやデビルマンの力と怨念、そして和美の愛をその身に凝集させ、復活。

インフェルノを脱し“悪魔”として地上に再臨し、“神の子”アスカと対峙する。終始不利な戦いとなるが、両翼、両腕を失いながらも逆転勝利する。そして月日が流れ、復旧し以前の活気を取り戻した街に、一人孤独に歩くジュンの姿があった。和美に似た少女や、尻尾が生えた子供達が元気に駆けていくのを静かに見送りながら、彼女は人知れず雑踏の中へ消えて行く。

アニメ版『デビルマンレディー』(1998年)

アニメ版『デビルマンレディー』のキャラクター相関図

デビルマンレディーはアスカ蘭の変身した姿「ゴッドチャイルド」と戦う。終始不利な戦いとなるが、両翼、両腕を失いながらも逆転勝利する。

『激マン!』 『週刊漫画ゴラク』(日本文芸社)2010年6月4日号より「デビルマンの章」の隔号連載を開始した。

激マン!(2010年 - 、週刊漫画ゴラク)
永井豪をモデルとした漫画家が主人公の自伝的漫画。「デビルマンの章」にて主人公「ながい激」がデビルマンを連載するまでの経緯と、連載時の舞台裏が描かれている。

劇中で漫画版『デビルマン』の連載が開始されてからは、ながいが描いた『デビルマン』本編のページを作中に挿入し、その演出意図や制作秘話などが並行して語られている。本作の『デビルマン』は再録ではなく新規描き下ろしであり、この章に関しては漫画版『デビルマン』のリメイク版的な側面も含まれる。

デビルマンの章
『デビルマン』執筆の舞台裏を中心に、編集部とのやりとりや、それに並行して連載していた『ハレンチ学園』の連載終了の経緯などが描かれる。

作中で『デビルマン』のページが何度も挿入されるが、当時存在しなかった携帯電話や兵器が出てきたり、ソビエト連邦がロシアに変更されたりするなど、内容の一部が現代風に変えられている。

また、挿入シーンには過激すぎて没になったシーンや、シレーヌ以降は勢いがなくなったことで連載打ち切りが決まって、泣く泣くカットしたと称するシーンも描かれている。

『激マン!』(2010年 - 、週刊漫画ゴラク)デビルマンの章

これは少年マガジンでは、やはりボツになってもしかたがない。

漫画「デビルマン」連載時は過激すぎて没になったシーン「見開きでのデビルマンによるシレーヌの空中ファック(レイプ)・シーン」

関連する投稿


集英社創業100周年!記念サイト「SHUEISHA MANGA EXPO」が公開

集英社創業100周年!記念サイト「SHUEISHA MANGA EXPO」が公開

集英社は創業100周年を記念し、特設サイト「SHUEISHA MANGA EXPO」をオープンしました。世界中のファンに向けて同社の豊かなマンガ文化を発信するこのサイトでは、歴史的名作から最新作までを網羅した特別コンテンツを展開。100年の歩みを振り返りつつ、未来のマンガ体験を提示する、出版社としての集大成ともいえる一大プロジェクトの全容を詳しく紹介します。


完璧・無量大数軍の一人「完肉」の称号を持つキン肉マン『ネメシス』が、SpiceSeedキン肉マンシリーズに登場!!

完璧・無量大数軍の一人「完肉」の称号を持つキン肉マン『ネメシス』が、SpiceSeedキン肉マンシリーズに登場!!

ハイクオリティフィギュアの製造・販売で好評を博している株式会社SpiceSeed フィギュア事業部より、キン肉マンシリーズのフィギュア『ネメシス』が発売されます。


懐かしの名作が勢揃い!特製クリアしおりが貰える書店フェア「藤子・F・不二雄 S(すこし)★F(ふしぎ)な世界」が開催!!

懐かしの名作が勢揃い!特製クリアしおりが貰える書店フェア「藤子・F・不二雄 S(すこし)★F(ふしぎ)な世界」が開催!!

藤子・F・不二雄による名作の数々を紹介する書店フェア「藤子・F・不二雄 S(すこし)★F(ふしぎ)な世界」が、8月7日(木)より全国のフェア参加書店にて順次開催されます。


南斗孤鷲拳伝承者で、南斗六聖拳において殉星の宿命を背負う「北斗の拳」のキャラ『シン』のフィギュアが登場!!

南斗孤鷲拳伝承者で、南斗六聖拳において殉星の宿命を背負う「北斗の拳」のキャラ『シン』のフィギュアが登場!!

ハイクオリティフィギュアの製造・販売で好評を博している株式会社SpiceSeed フィギュア事業部より、北斗の拳シリーズのフィギュア『シン』の発売が決定しました。


JR池袋駅で「キン肉マンSTATION」が開催中!フィギュアメーカー・CCPJAPANから多数の新作限定アイテムが登場!

JR池袋駅で「キン肉マンSTATION」が開催中!フィギュアメーカー・CCPJAPANから多数の新作限定アイテムが登場!

フィギュアメーカーのCCPJAPANが、JR池袋駅南改札前スペースで8月11日(月)まで開催中の「キン肉マンSTATION」にて、限定商品および新作商品の販売を行っています。


最新の投稿


昭和100年を祝う夜!グランドプリンスホテル広島でTEPPANの歌謡ライブ&打ち上げ花火が開催決定

昭和100年を祝う夜!グランドプリンスホテル広島でTEPPANの歌謡ライブ&打ち上げ花火が開催決定

2026年5月5日、グランドプリンスホテル広島にて「昭和100年」を記念したスペシャルイベントが開催される。広島発の4人組ボーカルグループ「TEPPAN」による昭和歌謡ライブに加え、夜空を彩る打ち上げ花火も予定。ライブ観覧は無料。さらにホテル上層階のレストランではCD付きの特別ディナープランも登場する。


樋屋奇応丸の倉庫から幻の音源発見!デューク・エイセスが歌う昭和のCMソングが高音質で蘇る

樋屋奇応丸の倉庫から幻の音源発見!デューク・エイセスが歌う昭和のCMソングが高音質で蘇る

「ひや・きおーがん」のフレーズで親しまれる樋屋製薬の社内倉庫から、長らく歌唱者不明だった過去のCMソング音源が発見された。調査の結果、昭和を代表するコーラスグループ「デューク・エイセス」による歌唱と判明。当時のクリアな歌声を再現した「高音質版」が公開され、昭和歌謡ファンを中心に大きな話題を呼んでいる。


福岡の食のテーマパーク「直方がんだ びっくり市」が50周年!大盛況で幕を閉じた「半世紀祭」をレポ

福岡の食のテーマパーク「直方がんだ びっくり市」が50周年!大盛況で幕を閉じた「半世紀祭」をレポ

1976年の創業から50周年を迎えた福岡県直方市の「直方がんだ びっくり市」にて、2026年4月17日から19日までアニバーサリーイベント「半世紀祭」が開催された。銘柄牛が50%OFFになる「肉袋」や名物セールの復活、地元ヒーローの参戦など、半世紀の感謝を込めた熱気あふれる3日間の模様を振り返る。


『メタルスラッグ』シリーズ30周年記念プロジェクト始動!新作開発や特設サイト、記念映像が一挙公開

『メタルスラッグ』シリーズ30周年記念プロジェクト始動!新作開発や特設サイト、記念映像が一挙公開

アクションゲームの金字塔『メタルスラッグ』が2026年4月19日に誕生30周年を迎えた。株式会社SNKはこれを記念し、シリーズの再燃・リブートを掲げた記念プロジェクトを始動。新作ゲームの開発を含む多彩な企画の推進や、歴史を振り返る記念映像の公開、特設サイトの開設など、世界中のファンへ向けた展開が始まる。


山下達郎ソロ・デビュー50周年記念!JOURNAL STANDARDとコラボした限定Tシャツが発売

山下達郎ソロ・デビュー50周年記念!JOURNAL STANDARDとコラボした限定Tシャツが発売

ソロ・デビュー50周年を迎えた音楽界のレジェンド・山下達郎とJOURNAL STANDARDが特別なコラボレーションを実現。1stアルバム『CIRCUS TOWN』収録の名曲「WINDY LADY」をテーマにしたTEEがリリースされる。音楽史に刻まれた名盤の空気感を纏える、ファン垂涎の記念アイテムが登場だ。