NHK『少年ドラマシリーズ』 6選:『なぞの転校生』『七瀬ふたたび』『未来からの挑戦』『タイム・トラベラー』『幕末未来人』『明日への追跡』

NHK『少年ドラマシリーズ』 6選:『なぞの転校生』『七瀬ふたたび』『未来からの挑戦』『タイム・トラベラー』『幕末未来人』『明日への追跡』

1972年「タイム・トラベラー」で幕を開け、多くの少年少女達を魅了した秀作シリーズ「NHK少年ドラマシリーズ 」。NHK少年ドラマシリーズの代表作である『なぞの転校生』、多岐川裕美さんが超能力者ゆえに迫害される少女の悲劇を演じた『七瀬ふたたび』、筒井康隆のSF小説「時をかける少女」をドラマ化した『タイム・トラベラー』などSF分野から6作品を振り返ってみましょう。


NHK少年ドラマシリーズ『なぞの転校生』 1975(昭和50)年

『なぞの転校生』(なぞのてんこうせい) は、眉村卓のジュブナイル小説 (1967年刊)と、それを原作とする映画・ドラマなどの作品。眉村卓のジュブナイル小説の代表作の一つ。

1975年11月17日 - 12月3日に当時人気のあったNHK少年ドラマシリーズの1作として放送された。全9話。内容は、原作とほぼ同じ。翌1976年12月27日 - 31日に再放送されている。

少年少女向きの物語だが、核戦争や科学の進歩の功罪など深いテーマを扱っている。NHKが所持していたマスターテープは他の撮影に使い回されたため、本作の映像は保存されていなかったが、家庭用VTRで録画された映像が全話現存し、NHKに寄贈され、NHKアーカイブスに保管されたため、再び視聴することが可能となった。

VHS、のちにDVDで商品化(ソースが家庭用VTRである旨断りが入る)されたほか、2006年9月からミステリチャンネルにて再放送された。

岩田広一(演:高野浩幸)
この物語の主人公で大阪の阿南中学校に通う運動好きの2年生の少年。やがて転校生典夫の正体に疑問を抱くようになる。

原作では大阪が舞台だったのに対して、ドラマ版は東京の武蔵野が舞台となっている。
(出典:Wikipedia「なぞの転校生」)

『なぞの転校生』の主人公:中学2年生の岩田広一(演:高野浩幸)

香川みどり(演:伊豆田依子)
広一のクラスメートで、卓球の達人。やがて転校生典夫に好意を抱くようになる。

岩田広一のガールフレンド・香川みどり(演:伊豆田依子)

岩田広一のクラスに山沢典夫が転校してきた。以降、次々と引き起こされる事件、深まる謎…

山沢典夫(演:星野利晴)
広一やみどりのクラスに転校してきた謎めいた少年。美形の上に成績優秀でスポーツなど何事にもずば抜けているが科学の文明を嫌悪している。

ドラマ版では典夫は超能力の持ち主であり、典夫自身が不良の上級生にリンチされている所を逆に超能力で気絶させ撃退するシーンや、マンションの屋上で追ってきた広一を同じく気絶させるシーンが追加されている。

原作では典夫は東京の千代田区から大阪に転校して来たという設定である。しかし、ドラマ版では東京都の港区から武蔵野に転校して来たという設定に変わっている。
(出典:Wikipedia「なぞの転校生」)

広一のクラスに転校してきた山沢典夫(演:星野利晴)

山沢典夫(演:星野利晴)は不気味な雰囲気をただよわせるが、成績抜群、並外れた運動神経でたちまちクラスの人気者になっていく。広一のガールフレンド・香川みどりも次第に心を惹かれていく。

抜群の学力と超能力を持った転校生の山沢典夫(演:星野利晴)

なぞの転校生の正体は…

典夫の父や同じ星形のマークをつけた仲間たちは、別の次元の宇宙から来た人々であった。

『なぞの転校生』は、核の問題を真っ正面から描いた作品だった。

「雨の中には水爆実験による放射能が含まれている。僕はそれが怖いんだ。致命的なんだよ」

「原子爆弾、水爆、ニュートロン爆弾、ミサイル。そいつらがいつ爆発するかわからないこの地球にいて、君たちはよく平気でいられるものだよ。この“D15世界”じゃ科学は確かに少し遅れている。でも、30年前に広島と長崎で、君たちはあの恐ろしい放射能を浴びたはずじゃないか!」

核への恐怖を訴える典夫

広一たちはケガをして倒れている典夫を教室で発見する。

そして、広一はモノローグで「日本のどこかで、あいつやあいつの仲間たちにあったら、僕たちがよろしくと言っていたと伝えてくれ」と語る。

みどりは広一に「少し大人になった気がする。きっとあれが私の初恋だったのよ」と話す。

少年ドラマシリーズ なぞの転校生 | NHK名作選(動画他)

NHK少年ドラマシリーズ『七瀬ふたたび』 1979(昭和54)年

『七瀬ふたたび』(ななせふたたび)は、筒井康隆のSF小説。
1972年10月から1974年10月にかけて『別冊小説新潮』『小説新潮』に連作の形で発表された。「邂逅」(初出時は「七瀬ふたたび」)「邪悪の視線」「七瀬 時をのぼる」「ヘニーデ姫」「七瀬 森を走る」の5編からなる。

NHK少年ドラマシリーズの一作品として、1979年8月6日から18日、18:00 - 18:29に放送された。全13話。

読心能力を持つ火田七瀬の様々な超能力を持つ仲間との交流や敵対者からの逃亡を描く。

原作『七瀬ふたたび』のあらすじ

人の心を読む能力を持つ20歳の火田七瀬は、超能力者であることを悟られることを恐れ、家政婦の仕事をやめて母の実家へ帰ることにする。その途中、夜行列車内で同じ人の心を読める能力を持つ幼い少年ノリオと出会い、さらに予知能力を持つ青年恒夫に出会う。恒夫は列車が事故に遭うことを予言し、七瀬らは途中の駅で降りる。

その後、他にも超能力者と出会って仲間に加えたり、時には対決する。超能力者たちは迫害されることを恐れ、その能力をみな隠している。北海道でノリオと念動力を持つ黒人青年ヘンリーと生活を始めるようになった頃、超能力者抹殺をもくろむ刑事たちの集団に存在を知られる。
(出典:Wikipedia「七瀬ふたたび」)

NHK少年ドラマシリーズ『七瀬ふたたび』 1979(昭和54)年

多岐川裕美さんの憂いを帯びた表情が美しい。

火田七瀬(ひた ななせ)
人の心を読む力を持つ超能力者(テレパス)の美貌の女性。1話目では20歳になったばかり。家政婦をしていたが母の実家へ帰ろうとする列車でノリオと出会う。アパートでノリオと暮らしながら高級バーを転々としながら1年間のホステス生活で黒人バーテンダーのヘンリーと知り合う、水商売で貯めた金で北海道に土地と家を購入、3人で生活を始める。気苦労の多いホステスを辞めて、超能力を使ってカジノで生活費を稼いだことから超能力者抹殺集団にその存在を知られてしまう。

本作は「少年ドラマシリーズ」末期の傑作として熱烈に支持された。

ヒロイン・火田七瀬を演じた多岐川裕美は、お嬢さん風の雰囲気に、時どきクールな憂いと妖艶さがあり、稀代の当たり役となった。

多岐川はSFとの相性の良さを買われて1980年、小松左京原作による角川映画のSF大作『復活の日・映画』のヒロインに起用された。

また、石堂淑朗脚本は、七瀬と彼女を慕うエスパーの一行の逃避行の中から、少数民族への抑圧の哀しみをエッセンスとして抽出して評価される。
(出典:Wikipedia「七瀬ふたたび」)

他人の心が読めるテレパス能力を持つヒロイン・火田七瀬(演:多岐川裕美)

主人公・火田七瀬(演:多岐川裕美)は、自分の持つ超能力に疲れ、ひとりあてのない旅に出た。

たまたま乗った列車の中で七瀬は、予知能力を持つ恒夫が発した列車事故のイメージを受け取る。七瀬のほかにも同じイメージを受け取った人間がもう一人いた。同じくテレパスの少年ノリオ(演:新垣嘉啓)だった。

予知能力者の岩淵恒夫(演:堀内正美)が発した「列車事故」のイメージを感じる火田七瀬(演:多岐川裕美)

岩淵恒夫(いわぶち つねお)
未来を予知する能力を持つイラストレーターの青年。最終話では24歳。長身で顔は面長。目が大きくやや道化た印象がある。七瀬に好意を寄せており、電話で危機を警告したり身を守るよう拳銃を渡す。初対面時に七瀬に心を読まれたことを恥じており、七瀬に近寄ることが出来ず、再会しなかった。

岩淵恒夫(演:堀内正美):予知能力

列車事故が本当に起こったことにより、化け物のような扱いをされてしまう七瀬はノリオを連れて、再びあてのない旅に出るのだった。

七瀬たちは他の乗客に「列車事故」のことを警告するが信じてもらえず、やむなく自分たちだけ下車することに。

七瀬と彼女を慕うエスパーの一行の逃避行。七瀬たちは安住の地を求め北海道へ

超能力を隠して生きたいと東京で暮らすことにした七瀬は、バーでホステスとして働いていたが、客に銃で狙われたところを同じ店で働く黒人青年の念動力者ヘンリー(演:アレクサンダー・イーズリー)に助けられる。

超能力を隠して生きたいと東京で暮らすことにした七瀬。隠しても隠しても現れてしまう超能力。

七瀬、ノリオ、ヘンリーは、安住の地を求めて北海道に渡ることにした。

漁藤子(すなどり ふじこ)
時間を移動できる能力を持つ女性。大柄でやや肥満しているが、色白でフランス映画の女優のような美人。ノリオが4歳のときに17歳の女子高生だったが、時間遡行をして実際には20年以上を生きている。実父を亡くして、北海道で牧場経営をする叔父に引き取られるため北海道へ行くフェリー上で七瀬たちと出会う。

北海道行きのフェリーの船上、タイムトラベラーの漁藤子(村地弘美)と出会い、起こるはずだった殺人事件を阻止する。

七瀬たちを追う謎の殺し屋・ゾンビー軍団との最後の戦いに

火田七瀬(多岐川裕美):他人の心が読めるテレパス能力

ノリオ(新垣嘉啓):七瀬と同じテレパス能力
七瀬と同様に人の心を読む力を持つ少年。1話では3歳、最終話では5歳。4歳のときに10歳程度の知能を持つ頭のいい少年。母親を幼少時に亡くし、継母が面倒を見ていたが、気味悪がられて可愛がってもらえない。七瀬と出会った列車が転覆事故を起こすのがきっかけで、七瀬たちと行動を共にするようになる。

ヘンリー(アレクサンダー・イーズリー):手を触れずに物を自由に操る念動力
念力を使うことのできる2メートル近いハンサムな黒人の青年。七瀬がホステスとして働いている高級バーでバーテンダーをしていた。その念力は車を持ち上げることすら出来るが、強力な念力を使った後は激しく衰弱する。自分の意志では念力を使うことが出来ず父親の命令で使っていた。父を亡くした後に、自分に命令できる上位自我を求めて来日。七瀬と出会って、七瀬の賛美者、崇拝者、召使いであることを自認し、七瀬の命令で念力を使う。

岩淵恒夫(堀内正美):予知能力

漁藤子(村地弘美):時間をさかのぼれるタイムトラベラー

七瀬のエスパー仲間。5人とも超能力者であるがゆえに愛を知らず孤独なのだ。

組織の目的は全ての能力者の抹殺。

七瀬たちを追う謎の殺し屋・ゾンビー軍団

少年ドラマシリーズ 七瀬ふたたび | NHK名作選(動画他)

NHK少年ドラマシリーズ『タイム・トラベラー』(1972年) NHK少年ドラマシリーズの記念すべき第1作

『タイム・トラベラー』は、NHKが製作し、1972年に放送した青少年向けSFテレビドラマである。

本作品はNHK「少年ドラマシリーズ」の第1作である。原作は筒井康隆の『時をかける少女』。

中学三年生の芳山和子(島田淳子)は人気のない放課後の理科室で、フラスコに入ったラベンダーの香りがする液体の匂いを嗅ぎ、タイムトラベルする能力を身につける。その液体を作ったのは謎めいた男子生徒、深町一夫(木下清)だった。

NHK少年ドラマシリーズ『タイム・トラベラー』(時をかける少女)

普通の中学3年生、芳山和子の身辺に次々と不思議なことが起き始めたのは、彼女が理科準備室で謎の香りを嗅いでからのことだった。その香りは、ラベンダーという花のものだった。

やがて和子は、同じクラスの深町一夫が実は700年後の世界からやってきた未来人、ケン・ソゴルであることを知る。ケンは未来に帰るための薬を調合するために、架空の人物に成り済ましていたのだ。ラベンダーはその調合に必要な材料だった。調合途中の薬の匂いを嗅いだことで、和子はタイム・トラベルの能力を持ったと、ケンに告げられる。

和子は、何らかのショックを与えられたときなどに,不意に起きるタイム・トラベルで、過去や未来の世界との間を行き来する。行った先で身近な人に近々不幸なことが起きるのを知ることになるが、どうすることもできない。ケンの言によれば、時間を超えて行き来することは可能でも、過去や未来を変えることは無理なのだ。お互いを助け合ううちに、和子とケンの間には、次第に淡い恋愛感情のようなものが芽生え始める。

やがてケンは、未来に帰るための薬品を完成する。その前に、和子を含めその事実を知る人の記憶を消去しなければならないという。ケンと過ごした記憶を消されることを悲しむ和子。だがケンにも、タイム・ルールの掟を破ることは許されない。ケンは和子を含め、自分にまつわる周囲の人たちの記憶をすべて消した上で未来に帰っていった。

ケンの記憶を消された和子は、高校入試を控えて受験勉強に追われる普通の中学生に戻った。だが彼女のタイム・トラベルの能力はどうなったのだろうか。もしかしたら何かの拍子に、タイム・トラベラーとしての能力を取り戻すかも知れないのだ……。

芳山和子(演:島田淳子)と ケン・ソゴル(深町一夫)(演:木下清)

ラベンダーは未来に帰るための薬を調合するために必要な材料だった。

お互いを助け合ううちに、和子とケンの間には、次第に淡い恋愛感情のようなものが芽生え始める。

和子を含めその事実を知る人の記憶を消去しなければならないというタイム・ルールの掟を破ることは許されない。

ケンと過ごした記憶を消されることを悲しむ和子。

ケンの記憶を消された和子は、高校入試を控えて受験勉強に追われる普通の中学生に戻った。

ケンは和子を含め、自分にまつわる周囲の人たちの記憶をすべて消した上で未来に帰っていった。

少年ドラマシリーズ タイム・トラベラー | NHK名作選(動画他)

NHK少年ドラマシリーズ『未来からの挑戦』(1977年)

眉村卓『ねらわれた学園』をNHKが『少年ドラマシリーズ』の一作としてドラマ化

『未来からの挑戦』(みらいからのちょうせん)は、NHKのテレビドラマ。1977年1月10日から2月11日の毎週月~木曜日、18:05~18:25放送、全20話。『少年ドラマシリーズ』の一作である。眉村卓の小説『ねらわれた学園』『地獄の才能』を原作に制作された。

関耕児の通う中学校に英才教育の栄光塾に通う生徒が急増する。やがて学園は生徒会長に選ばれた高見沢みちるを中心としてパトロール委員たちに支配されていく……。

NHK少年ドラマシリーズ『未来からの挑戦』

飛鳥清明役:熊谷俊哉、主役・関耕児役:佐藤宏之、西沢杏子役:佐藤美沙子(現:女優・紺野美沙子)

未来人の考えの間違いに気づき、主人公・関耕児とともに英光塾の陰謀を阻止しようとする未来人・飛鳥清明。

飛鳥清明(演:熊谷俊哉)と主役・関耕児(演:佐藤宏之)は、現代社会の支配を目論む田中レイ子の野望を打ち砕くべく立ち上 がった・・・

関耕児:佐藤宏之 - 本編の主人公、月丘中学2年3組。学校を支配しようとする生徒会およびパトロール隊に反発・抵抗する中心人物となる。

主役・関耕児役:佐藤宏之

西沢杏子:佐藤美佐子(現、紺野美沙子) - 耕児のクラスメイト。クラス代表委員選挙で耕児に敗れる。やはり英光塾に通っている。

西沢杏子:佐藤美佐子(現、紺野美沙子)当時16歳

クレジットが入っている「佐藤美佐子」は本名。

16歳の紺野美沙子さん、美少女ですね。

月丘中学では英光塾の塾長の田中レイ子の協力者・高見沢みちるが生徒会長に当選すると、校内パトロール隊を結成し、学校全体を支配しようとしていた。

高見沢みちる:阪本真澄 - 生徒会長。校内の風紀を取り締まることを名目に、パトロール隊を組織する。英光塾に通っている。

高見沢みちる役:阪本真澄

パトロール委員たち

飛鳥清明:熊谷俊哉 - 耕児のクラスメイト。

英光塾という学習塾に通っている。当初、耕児たちの行動を邪魔するが…。

未来人・田中レイ子のやり方に疑問を持ち始め、学校を支配しようとする生徒会およびパトロール隊に反発・抵抗する中心人物となる。

飛鳥清明役:熊谷俊哉(実は未来の世界から来た人間)

田中レイ子:テレサ野田 - 英光塾講師。ある目的のため、みちる達塾生を率いて行動する。

目的は能力に秀でた少数のエリートを育成し、無能な大衆を絶対的に支配することでモラルの崩壊を防ぎ、その結果、未来世界の破滅を回避することだった。現代社会の支配を目論む。

田中レイ子と飛鳥清明の2人は「英光塾」をつくり優秀な生徒の洗脳を始めたが・・・

英光塾の塾長の田中レイ子役:テレサ野田(実は未来の世界から来た人間)

少年ドラマシリーズ 未来からの挑戦 | NHK名作選(動画他)

NHK少年ドラマシリーズ『幕末未来人』(1977年)

『幕末未来人』(ばくまつみらいじん)は、NHKのテレビドラマ。1977年9月5日から9月29日の毎週月 - 木曜日、18:20 - 18:39:30放送、全16話。『少年ドラマシリーズ』の一作である。

眉村卓『名残の雪』をNHKが『少年ドラマシリーズ』の1作品としてドラマ化

ある日曜日の午後、高校2年生の和田文彦は同級生の伊藤良とともに横須賀の戦艦三笠を見学に行く。ところが、そこで不思議な現象が起こり、二人は百年前の幕末時代にタイムスリップしてしまった。彼らは無事昭和の時代に戻ることができるのか? そして、この動乱の時代で生き延びることができるのか?

NHK少年ドラマシリーズ『幕末未来人』

幕末の横浜にタイムスリップしてしまう。

その三笠の司令室で、突然不思議な現象が起こる。あたりが真っ暗になった次の瞬間、2人は全く見覚えのない帆船の上にいたのである。

その後数々の不可解な事件に遭遇した2人は、どうやら百年前の幕末時代にタイムスリップしてしまったらしいことに気づく。

高校2年生の和田文彦は、船マニアの同級生・伊藤良に連れられ横須賀に戦艦三笠を見学に来た。

和田文彦:星野利晴
伊藤良:沢村正一

2人は昭和の時代に帰る日まで、この時代で生き抜こうとする。

歴史の授業で使っていた日本史年表を所持していたことから、歴史の改変をもくろむ悪い連中に狙われる…

だが、文彦が持っていた歴史年表が悪用され、本来の歴史とは違う、自分たちの知らない歴史が作られようとしていた。

まだ無名の古手川祐子さんが美しい。

ゆき:古手川祐子

樫岡(演:蟹江敬三)が沖田総司(演:市山登)を倒してしまう。史実よりも5年早く沖田総司が死んでしまい歴史がどんどん変わってしまう。

伊藤は沖田を謀殺した内通者として疑われるが、ゆきが必死にかばい助かる。

新撰組に入隊してしまった伊藤。歴史に時間のズレが生じている。

和田、伊藤は昭和に帰れるのか。

少年ドラマシリーズ 幕末未来人 | NHK名作選(動画他)

NHK少年ドラマシリーズ『明日への追跡』(1976年)

『明日への追跡』(あすへのついせき)は、NHKのテレビドラマ。1976年5月10日から27日の毎週月〜木曜日、18:05〜18:25放送、全12話。少年ドラマシリーズの一作品である。

光瀬龍の小説『明日への追跡』を原作に制作された。現存する1、9話、最終回がDVD化された。 また、関係者より再放送全6回版の映像が発掘され、2015年現在、修復中である。

『明日への追跡』のストーリー
中学生の落合基は、クラスメイトでガールフレンドの椿芙由子とのデート中、同じくクラスメイトの浦川礼子の家に侵入しようとしていた少年を発見する。しかし少年は、テレパシーで自分は泥棒ではないと主張し逃走する。そして次の日、驚いたことに、逃走した少年=竹下清治が、転校生として基のクラスに転入してきたのだ。だがなぜか、礼子は昨日の事件のことを誰にも話そうとしない。基は礼子と竹下の間に、何かがあると感じるのだった。そしてしばらくして、大事件が発生する。同じクラスの鈴木五郎と北島二郎が記憶喪失になってしまったのである。基はこの事件に、竹下が関係していると考えるのだが……。
(出典:Wikipedia「明日への追跡」)

NHK少年ドラマシリーズ『明日への追跡』(1976年)

中学生・落合基は、ある日、転校生・竹下清治が基の家に押し入ろうとするのに出くわす。以後、竹下の周囲で不思議なことが次々と起こる。基はガールフレンド・椿芙由子と一緒に竹下の謎を解こうとするが、美貌の中学生・浦川礼子の邪魔が入り始める。基と芙由子は、浦川と竹下が鎌倉の同じ中学から転校してきたことを知り鎌倉へ、やがて、舞台は宇宙へと広がってゆく・・・。

落合基(もとい)(演:沢村正一)と椿芙由子(ふゆこ)(演:斉藤友子)が宇宙人の少年「竹下清治」と美少女「浦川礼子」の謎の行動を追跡する。

『明日への追跡』第1話

彼は記憶喪失らしい。やがて兄に引き取られて、主人公達のいる中学へ転校する。

物語の鍵を握る竹下清治と言う謎めいた少年を漁師が見つける。

中学生の落合基は、クラスメイトでガールフレンドの椿芙由子とのデート中

椿芙由子(つばきふゆこ)(演:斉藤友子)と落合基(おちあいもとい)(演:沢村正一)

芙由子「ねえ、浦川さんの家よ」
基「変な奴だなぁ、空き巣じゃないか」
芙由子「そうかもね」

ふたりは、その浦川礼子の家の前に立っている怪しい男を見掛ける。

基が「どろぼーっ」と声を上げる。
ゆっくり振り向くと、それは誰あろう、あの記憶喪失の少年であった。
竹下は黙って走り出し、基が追いかける。

芙由子「落合クーン」

竹下清治

芙由子も走り出すが、そこでドアが開いて浦川礼子が現れる。
礼子「あら、椿さん」

芙由子「浦川さん、大変なのよ。今ね、お宅に忍び込もうとした空き巣を落合君がおっかけてったわぁ。あたしたちと同じ年頃の男の子よ」
礼子「男の子……」

浦川礼子

担任の草野先生がやってくる。一人の転入生を伴って……。

清治「竹下清治です。僕は人間にとって一番大切なのは、名誉を守ること、そして不正を憎むことだと思っています。皆さん仲良くやりましょう」

芙由子「ええっ、竹下君が昨日の空き巣の犯人?」
基「気が付かなかったかい?」
芙由子「ぜんぜん! まあ、どうしたらいいのかしら」

その後、廊下で話している二人。

礼子「どうもしないわ。おふたりとも竹下君のことは黙っててあげるのね。ほんとにあたしの、うちへ忍び込んだわけじゃないんだし……それにあの人、自己紹介のときに言っていたでしょう。人間にとって一番大切なのは名誉を守ることだって……だから、黙っててあげましょう。いいわね」

背後から、礼子が現れる。

『明日への追跡』の第2回~第8回はNHKの元データ自体が欠損しており再現が不能です。

物語は終盤・・宇宙人の少年「竹下清治」と美少女「浦川礼子」の謎の行動を、普通の中学生の男女が追跡するというコンセプト

基「まるで幻を見ているみたいだった。このことは誰にも言うなよ。俺も君だから言ったんだ」
芙由子「分かったわ」
芙由子「でも、浦川さんがそんなことをするなんて……なんだか気味が悪いわ」
基「浦川礼子の正体も洗ってみる必要があるな」
芙由子「でも彼女のうちはちゃんとした家庭よ。お父さんは有名な貿易会社の重役さんだし、竹下君とは違うわよ」
基「そうかなぁ」

芙由子「まあ、浦川さんが夜中にあなたの部屋へ?」

基「あれを見てくれよ」
芙由子「それじゃあ」
基「そうだ、町名、番地は違うけど、浦川礼子の家と、竹下清治の家は裏では続いてるんだよ」
芙由子「気付かなかったわ」
基「鎌倉へ来て良かったよ。来て見なきゃこんなことわかりゃしないからね」
頷く芙由子。

芙由子「どうしたの」

浦川礼子に乗り移っているX7号と竹下清治の超能力合戦

基「椿さんを返せ」
礼子「そんなに椿さんが心配? では、交換することにしない? あなたのペンダント」

洞窟の中で、本性を現わした浦川礼子(異星人のX7号に乗っ取られて操られている)と、基と友人達が対峙する。

当然、そうはさせじと清治が参上する。

清治が勝ち、礼子に乗り移っていた異星人が捨て台詞を残して逃げて行く。

平和が戻った学校

芙由子「さあ、今頃、X7号と戦ってるんじゃない?」
基「うふっ、でも俺、いつかまたあいつがこの地球に戻ってるような気がするんだな」
芙由子「あたしもよ!」
基「むふっ」

基「竹下の奴どうしてるかなぁ」

礼子は、単に異星人に操られていただけなので、すっかり普通の女の子に戻っているのだ。

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ギタリスト 鈴木茂が、『鈴木茂「BAND WAGON」発売50周年記念ライブ~Autumn Season~』を11月13日にビルボードライブ大阪、16日にビルボードライブ東京にて開催する。今回は、1975年にリリースされた1stソロアルバム「BAND WAGON」の発売50周年を記念したプレミアム公演となる。


【1965年生まれ】2025年還暦を迎える意外な海外アーティストたち!

【1965年生まれ】2025年還暦を迎える意外な海外アーティストたち!

2025年(令和7年)は、1965年(昭和40年)生まれの人が還暦を迎える年です。ついに、昭和40年代生まれが還暦を迎える時代になりました。今の60歳は若いとはと言っても、数字だけ見るともうすぐ高齢者。今回は、2025年に還暦を迎える7名の人気海外アーティストをご紹介します。