SF最高傑作の一つ 「未来世紀ブラジル」

情報化社会を風刺した内容

映画『未来世紀ブラジル』管理社会に対する痛烈な批判: 映画マニアの徹底レビュー



未来世紀ブラジル | Movie Walker

ブラックユーモアに溢れた予告
ディストピア映画としての秀作
ディストピア映画とは?
米サイト選出「ディストピア映画20傑」1位に「ブレードランナー」、「AKIRA」は? : 映画ニュース - 映画.com
「AKIRA」のようなサイバーパンクやスチームパンク等、1980年以降に定着した映画ジャンルもディストピア映画の一つです。
同じ世界に、支配する者と支配される者がいるのも特徴ですね。
作品としては「時計じかけのオレンジ」や「ターミネーター」、「マッドマックス」等が挙げられます。
本作「未来世紀ブラジル」も同様ですね。
公開から30年以上経った今も代表作の一つとして挙げられます。
その大きな理由として、物語の疾走感や不条理さがあるように思います。
単に「重厚な作風」や「アクションが面白い」のではなく、順を追った正統な物語作りから逸脱している点が魅力です。
夢と現実を織り交ぜ、ある種感覚的な鑑賞を求める本作の「リズム感」が、全体として心地よく、最後まで持続しています。イマジナリー(空想的)な世界が見事に演出されています。
管理社会を風刺する為に、ブラックユーモアを織り交ぜた「軽さ」もまた秀逸でした。
それらが人気の理由の一つではないでしょうか。
ディストピア小説「1984年」の影響
EL CAMINO: 【映画】未来世紀ブラジル

ディストピアSF 「メトロポリス」との差別化も!?

舞台装置としての「ダクト」の存在感

「ダクト」に見られるテリー・ギリアムの反抗心
きっかけは母国アメリカでの抑圧
【第7位】プロが選んだ名作SF映画BEST100!【未来世紀ブラジル】:三毛猫堂オフィシャルブロマガ - ブロマガ

映画『未来世紀ブラジル』管理社会に対する痛烈な批判: 映画マニアの徹底レビュー
タイトルに「ブラジル」が付けられた真相
『未来世紀ブラジル』【考察】超現実!? ブラックユーモアが炸裂するテリー・ギリアムのディストピアの謎!|PUUL(プウル)
映像にはオマージュも見られた!
他にも、ローアングルで撮影された情報省の無数にいる役人達のシーンは、スタンリー・キューブリックの映画「突撃」へのオマージュとも言われています。
また、「サムライ」が出てくるシーンは、テリー・ギリアム監督自身、黒澤明の「七人の侍」が好きという事もあり、黒澤明へのオマージュではないかとも噂されていますね。
結末を巡って監督が抵抗!
ユニバーサル・ピクチャーズの要求を拒否!
『未来世紀ブラジル』 カフカ的悪夢 - 映画バカ黙示録

まさに映画のラストシーンを巡る戦いが、皮肉にも物語で表現していた管理社会のようですね。
テリー・ギリアム監督は、その後も映画製作において苦戦を強いられます。
「ドン・キホーテを殺した男」は様々なアクシデントにより製作中止、「ブラザーズ・グリム」ではセットや全米脚本家組合との問題で公開が遅れるなど、とことん映画の神様に見放されます。
しかし、公開すれば熱烈なファンが多く、作品の評価が高いのもまた彼の特徴でもありますね。
世紀を超えてなお愛される「未来世紀ブラジル」の特集でした。