昭和の夏の風物詩・定番といえば「怪談」と「オカルト」(心臓の弱い方、このまとめはご遠慮下さい。)

昭和の夏の風物詩・定番といえば「怪談」と「オカルト」(心臓の弱い方、このまとめはご遠慮下さい。)

昭和の夏の風物詩のひとつといえば、やはり四谷怪談です。70年代の夏は怪談のドラマシリーズも多く、夏(お盆)の映画館は怪談と相場が決まっていました。情念や人間の感情の奥底にあるドロドロが表現されている昭和怪談の怖さ。70年代は「恐いもの見たさ」マーケットが大きかった。心臓の弱い方、お一人でご覧になる方は、このまとめはご遠慮下さい。


四谷怪談・東海道四谷怪談

『東海道四谷怪談』(1959年)は日本怪談映画の最高傑作と言われています。

四谷怪談(よつやかいだん)とは、元禄時代に起きたとされる事件を基に創作された日本の怪談。江戸の雑司ヶ谷四谷町(現・豊島区雑司が谷)が舞台となっている。

基本的なストーリーは「貞女・岩が夫・伊右衛門に惨殺され、幽霊となって復讐を果たす」というもので、鶴屋南北の歌舞伎や三遊亭圓朝の落語が有名である。

怪談の定番とされ、折に触れて舞台化・映画化されているため、さまざまなバリエーションが存在する。

『東海道四谷怪談』(とうかいどうよつやかいだん)は、1959年(昭和34年)7月14日に封切り公開された時代劇日本映画である。中川信夫監督、新東宝製作・配給、総天然色映画(フジカラー)、9巻 / 2,088メートル(1時間16分)。怪談映画の最高傑作として知られている。

大蔵貢ワンマン体制のもとで新東宝が毎年夏興行で怪談映画を公開していた時期の一本。四谷怪談ものとしては初のカラー映画である。
(出典:Wikipedia「東海道四谷怪談 (1959年の映画)」)

怪談映画の最高傑作『東海道四谷怪談』(1959年)

(当時の)女性にとって命の次に大切なものともいえる髪が抜け落ちていく哀れな姿。

伊右衛門に直助とお梅の乳母が、飲めば顔が二目と見られないくらいに変形するという毒薬の包みを渡し、旗本家に仕官する欲に取り憑かれた伊右衛門は「血の道の病に効く薬」と偽って、毒薬をお岩に飲ませてしまう。

更に伊右衛門と直助は、按摩の宅悦にお岩を強姦させ、不貞を働いたとしてお岩を離縁する算段を立てていた。

ところが毒薬の効き目で顔に大きな腫瘍が出来、髪を梳くと黒髪が一本残らず抜け落ちてしまうお岩の形相に恐れをなした宅悦は、伊右衛門の悪逆非道をすべて白状してしまう。
(出典:Wikipedia「東海道四谷怪談 (1959年の映画)」)

『東海道四谷怪談』(1959年)の怖い見せ場「お岩が醜く腫れ上がった顔の髪を梳く場面」

逆上したお岩は、剃刀を振り回してそれを喉に刺して死亡。

伊右衛門と直助は、秘密を知る宅悦を斬殺した後、二人の遺体を不貞を働いて私刑に処された男女の死体に見立て、戸板に釘と縄で括りつけると、長屋裏手の隠亡堀に流してしまうのだった。
(出典:Wikipedia「東海道四谷怪談 (1959年の映画)」)

『東海道四谷怪談』(1959年)

伊右衛門は隠亡堀の果てにある沼地では、戸板に縛られて浮上したお岩と宅悦の亡霊に呪詛される。

亡霊はこの沼地で偶然お岩の櫛と着物を拾った直助のもとには凄まじい形相で現れ、お岩が死んだことを知らないお袖のもとには美しい姿で現れて、与茂七が実は生きていることを告げる。
(出典:Wikipedia「東海道四谷怪談 (1959年の映画)」)

『東海道四谷怪談』(1959年)の沼から浮び上がり回転する「戸板返し」は有名なシーン

お岩: 若杉嘉津子

若杉嘉津子は、天井から逆さ吊りになったり染料で真っ赤になった沼から戸板に横たわって沈んだり浮かび上がったりするなど、体力の限界に挑戦するような演技に挑んでいる。

中川信夫には秘密にしていたが、若杉は高所恐怖症であり、逆さ吊りのシーンを撮影した日の夜は、恐怖で熱を出してしまったという。ただし、中川が「あんまりきたなくしてかわいそうだからな、きれいにしてやろう」と言って追加された、お岩が美しい姿で昇天するラストシーンでは宙乗りをさせられたが、高所恐怖症のことなど忘れて気持ち良く空に浮かんでいたと述懐している。
(出典:Wikipedia「東海道四谷怪談 (1959年の映画)」)

『東海道四谷怪談』(1959年)の沼から浮び上がり回転する「戸板返し」

除霊のために蛇山の庵室に籠っていた伊右衛門は、彼が伊藤家から大金を盗んで逐電したのではないかと疑い恐喝する直助を殺し、更に強いお岩の怨念が見せる幻想から逃げ惑った挙句、真相を知って仇討ちに駆けつけたお袖と与茂七の襲撃を受ける。

お袖の短刀を自らの脇腹に受けた伊右衛門はお岩への謝罪を呟きながら絶命し、それを見届けたお岩の亡霊は元の美しい姿に戻って昇天していくのだった。
(出典:Wikipedia「東海道四谷怪談 (1959年の映画)」)

『東海道四谷怪談』(1959年) 醜く腫れ上がった「お岩」

四谷怪談(1959年)

週刊少年マガジンの表紙「四谷怪談」

牡丹燈籠

旗本飯島平左衛門の娘、お露は浪人の萩原新三郎に恋したあげく焦れ死にをする。

お露は後を追って死んだ下女お米とともに、夜な夜な、牡丹灯籠を手にして新三郎のもとに通うようになる。その後、新三郎の下働き、関口屋伴蔵によって、髑髏を抱く新三郎の姿が発見され、お露がこの世の者でないことがわかる。

このままでは命がないと教えられた新三郎は、良石和尚から金無垢の海音如来をもらい魔除けの札を張るが、伴蔵の裏切りを受け、露の侵入を許してしまう。

以上の主筋に、飯島家のお家騒動。伴蔵と女房お峰の因果噺がからむ。
(出典:Wikipedia「牡丹灯籠」)

『牡丹燈籠』(1968年6月15日公開、監督:山本薩夫、主演:本郷功次郎、赤座美代子、西村晃、小川真由美、志村喬)

萩原新三郎がお露という遊女と知り合い、毎晩、逢瀬を重ねていた。しかし彼女は亡霊だった。新三郎はお露から離れるため、護符を貼りめぐらしたお堂へ閉じこもるが……

江戸文久年間、三遊亭円朝が比類ない空想力と創意をもって作り上げた傑作「怪談牡丹燈篭」は、中でもカランコロンと下駄の音がして妖艶な美女の亡魂が恋しい男のもとに現れる個所は、総毛立つ恐ろしさとゾクゾクするような美しい陶酔の入り混じる評判の名場面として大衆をわかせた。 

人間と幽霊が、時間も空間も超越して、あらゆる制約をのりこえ、ひたすら恋愛を遂げる、この物語をとおして、今、失われつつある本格的な映画ロマンチシズムを美しく凄まじく、巨匠山本薩夫監督の手によってよみがえらせようというものである。
(出典:角川書店・角川映画「牡丹燈籠」)

『牡丹燈籠』(1968年) カランコロン、カランコロン……、身の毛もよだつ駒下駄の音!

『牡丹燈籠』(1968年)の初DVD化! 

怪しくゆれる蚊帳のなか! 
しとどに濡れたやわ肌が白骨と化したとき! 

真夏の夜に身も凍る怪奇の絵巻! 
旗本三男坊の萩原新三郎と吉原の遊女・お露が知り合ったのは、盆の十六日、精霊を送る燈籠流しの宵だった。
新三郎はお露の不幸な身の上を知り、祝言の真似事をして契りを結んだ。
同じ長屋に住む伴蔵は、一人暮らしの新三郎の家から話し声が聞えるのをけげんに思ってのぞき、蚊帳の中で新三郎と寝ている女の裾が消えて無いのをみて仰天した。
お露はこの世のものではなかった……。

牡丹燈籠 [DVD]

『怪談牡丹燈籠』(1955年7月12日公開、監督:野淵昶、主演:東千代之介・お露:田代百合子)

NETテレビ(現テレビ朝日)系列「怪談」(1972年7月21日~9月29日)第1話 四谷怪談 第2話 牡丹燈籠

番町皿屋敷

牛込御門内五番町にかつて「吉田屋敷」と呼ばれる屋敷があり、これが赤坂に移転して空き地になった跡に千姫の御殿が造られたという。それも空き地になった後、その一角に火付盗賊改・青山播磨守主膳の屋敷があった。

ここに菊という下女が奉公していた。承応二年(1653年)正月二日、菊は主膳が大事にしていた皿十枚のうち1枚を割ってしまった。怒った奥方は菊を責めるが、主膳はそれでは手ぬるいと皿一枚の代わりにと菊の中指を切り落とし、手打ちにするといって一室に監禁してしまう。菊は縄付きのまま部屋を抜け出して裏の古井戸に身を投げた。

まもなく夜ごとに井戸の底から「一つ……二つ……」と皿を数える女の声が屋敷中に響き渡り、身の毛もよだつ恐ろしさであった。やがて奥方の産んだ子供には右の中指が無かった。やがてこの事件は公儀の耳にも入り、主膳は所領を没収された。

その後もなお屋敷内で皿数えの声が続くというので、公儀は小石川伝通院の了誉上人に鎮魂の読経を依頼した。ある夜、上人が読経しているところに皿を数える声が「八つ……九つ……」、そこですかさず上人は「十」と付け加えると、菊の亡霊は「あらうれしや」と言って消え失せたという。
(出典:Wikipedia「皿屋敷」)

番町皿屋敷「一枚…二枚…三枚…」

1970年、東京12チャンネル(現テレビ東京)で放映された時代劇。全13話で放送時間は土曜21時00分から21時56分。歌舞伎座テレビ室制作。

東京12チャンネル(現テレビ東京)『日本怪談劇場』(1970年) 第5話「怪談・皿屋敷・お菊の亡霊」

怪談累ヶ淵・真景累ヶ淵

『怪談かさねが渕』(かいだんかさねがふち)は、1957年公開の日本映画である。中川信夫監督、新東宝製作・配給、白黒映画、7巻 / 1,800メートル(1時間6分)。

新東宝において夏興業の定番だった怪談映画を中川信夫がはじめて監督した作品である。原作は三遊亭圓朝の『真景累ヶ淵』で、川内康範の脚本は発端部の『宗悦殺し』から『豊志賀の死』までをまとめて一本の作品にしている。

冒頭をワンシーン・ワンカットで描いて観客を物語に引き込む手法、若杉嘉津子の顔の崩れた幽霊役、沼に沈んでいく死体と浮かび上がってくるその亡霊、邦楽を基調としながら時折ジャズの旋律をはさみこむ渡辺宙明の音楽、そして人間の業の深さが呼び寄せる亡霊と因果応報の悲劇など、後の中川信夫怪談映画と共通するテーマや手法がこの作品ではじめて描かれた。

安永2年(1774年)の冬、上総羽生村。雪の降る中を旗本深見新左衛門の屋敷へ貸金の返済を催促に向かった按摩の宗悦は、返済を断って腹を立てた新左衛門に殺されてしまう。新左衛門は下男の勘三に命じて宗悦の死体を屋敷裏手の累が渕に捨てさせるが、その晩、勘三が守り刀のかわりにと死体に持たせた鎌を手に宗悦の亡霊が新左衛門のもとに現れ、狂乱した新左衛門は妻を殺し、自身は亡霊に累が渕に引きずり込まれて死んでしまう。

20年後、勘三が旧知である江戸・門前仲町の商家・羽生屋に預けた新左衛門の遺児・新吉は店の番頭となり、ゆくゆくは主人の娘お久と結婚するはずだったが、お久の三味線の師匠である豊志賀が間に割って入り、新吉を奪おうとする。豊志賀は実は宗悦の一人娘お累の成長した姿だったが、新吉も豊志賀も互いの素性も因縁も知らず魅かれあっていくのだった。
(出典:Wikipedia「怪談かさねが渕 (1957年の映画)」)

『怪談かさねが渕』(1957年)

宗悦の幻影にまとわりつかれた新左衛門

新左衛門は宗悦の骸を沈めた累ヶ淵にたどりつき、宗悦の幻影を斬ろうとして水にはまって死んでしまいます。

20年後、それぞれの息子と娘・新吉(新左衛門の遺児)と豊志賀(宗悦の一人娘お累の成長した姿)は、互いの素性を知らぬまま恋に落ちる。

やがて、自分を捨てた新吉がかつての親の仇の息子であると知ったとき、豊志賀は二人を激しく呪ったまま息絶えるが……。

豊志賀が不注意から顔にキズを負って以来、新吉の心は別の女性に移ってしまう。

累ヶ淵にたどり着いたところで、お久を背負った新吉が、ふと振り向くと、それはお累の膿み爛れた顔に変わっています。驚いて新吉は腰を抜かし、お久を投げ落としてしまいます。

キズで膿み爛れた豊志賀(お累)の特殊メイクがすさまじい。

『怪奇十三夜』(かいきじゅうさんや)は、1971年7月4日から9月26日まで日本テレビ系列にて毎週日曜日夜9時30分から10時26分に放送されていた時代劇のテレビ映画である。全13話。現在、第7話「怪談悲恋の舞扇」がビデオグラム化されていないが、CSでは放映されている。

2007年にエムスリイエンタテイメントより、第7話を除く全12話がDVD-BOX(単品もあり)で発売された。

1971年(昭和46年)7月4日、日本テレビのテレビシリーズ『怪奇十三夜』の第一話として、中川信夫が再度この原作に挑んだ『怪談累ヶ淵』(かいだんかさねがふち)が製作・放映された。脚本を『地獄』の宮川一郎が執筆している。

日本テレビ系列「怪奇十三夜」(1971年) 第一回 怪談累ヶ淵 [DVD]

耳無し芳一 映画『怪談』(1964年東宝映画、小林正樹監督)中の「耳無し芳一」:芳一役は中村賀津雄。

阿弥陀寺に芳一という盲目の琵琶法師が住んでいた。芳一は平家物語の弾き語りが得意で、特に壇ノ浦の段は「鬼神も涙を流す」と言われるほどの名手だった。

ある夜、和尚の留守の時、突然一人の武士が現われる。芳一はその武士に請われて「高貴なお方」の屋敷に琵琶を弾きに行く。盲目の芳一にはよくわからなかったが、そこには多くの貴人が集っているようであった。

壇ノ浦の戦いのくだりをと所望され、芳一が演奏を始めると皆熱心に聴き入り、芳一の芸の巧みさを誉めそやす。

しかし、語りが佳境になるにしたがって皆声を上げてすすり泣き、激しく感動している様子で、芳一は自分の演奏への反響の大きさに内心驚く。芳一は七日七晩の演奏を頼まれ、夜ごと出かけるようになる。

和尚は目の悪い芳一が夜出かけていく事に気付いて不審に思い、寺男たちに後を付けさせた。

すると芳一は一人、平家一門の墓地の中におり、平家が推戴していた安徳天皇の墓前で無数の鬼火に囲まれて琵琶を弾き語っていた。

寺の者たちは慌てて芳一を連れ帰り、和尚に問い詰められた芳一はとうとう事情を打ち明けた。和尚は怨霊たちが単に芳一の琵琶を聞くことだけでは満足せずに、芳一に危害を加えることを恐れ、これは危ない、このままでは芳一が平家の怨霊に殺されてしまうと和尚は案じた。

芳一は、安徳天皇ほか亡くなった平家一門の怨霊の前で壇ノ浦の戦いのくだりの弾き語りをしていた。

和尚は怨霊の「お経が書かれている身体部分は透明に映り視認できない」という視覚能力の性質を知っていたので、怨霊が芳一を確認できないように法事寺の小僧と共に芳一の全身に般若心経を写した。ただしこのとき耳の部分に写経し忘れたことに気が付かなかった。また音声によって場所を特定されることを防ぐために芳一に怨霊の武士に声をかけられても無視するように堅く言い含めた。

芳一の全身に「般若心経」を書いていきます。

その夜、芳一が一人で座っていると、いつものように武士(平家の怨霊)が芳一を迎えに来た。しかし経文の書かれた芳一の体は怨霊である武士には見えない。

芳一が呼ばれても返事をしないでいると怨霊は当惑し、「返事がない。琵琶があるが、芳一はおらん。これはいかん。どこにいるのか見てやらねば・・・」という独り言が聞こえる。

しかし怨霊には、写経し忘れた耳のみが暗闇の中で見え、「よかろう。返事をする口がないのだ。両耳の他、琵琶師の体は何も残っておらん。ならば、出来る限り上様の仰せられた通りにした証として、この耳を持ち帰る他あるまい。」と言い、耳だけ持ち帰ることが結果的に芳一にどのような損傷を与えるかに思いをいたせず、頭部から耳をもぎ取ってそのまま去って行った。

平家の怨霊には写経し忘れた芳一の耳しか見えない。

平家の怨霊に耳をもぎ取られる芳一

朝になって帰宅した和尚は耳をもぎ取られ血だらけになって意識のない芳一の様子に驚き、一部始終を聞いた後、芳一の身体に般若心経を写経した際、小僧が耳にだけ書き漏らしてしまったことに気づき、芳一に、小僧の見落としについて謝罪した。

平家の怨霊に両耳をもぎ取られた芳一

彼は「耳なし芳一」と呼ばれるようになった。琵琶の腕前も評判になり、その後は何不自由なく暮らしたという。

ろくろ首

水木しげる「ろくろ首」

妖怪百物語(1968年)「ろくろ首」

妖怪百物語(1968年)

雪女

吹雪の山中で、山小屋に避難した二人の男を雪女郎が襲う。老仏師はとり殺されるが、若い与作は、今日見たことを誰にも喋らない、という約束で命を助けられる。やがて与作の前に、ゆきと名乗る美しい女性が現れるが……。古典的な怪談話「雪女」だが、人間との恋愛を中心にして描いている。
<allcinema>

『怪談雪女郎』(1968年)の初DVD化! 

吹雪のむこうの女の影が、雪より白い手で招き、
氷より冷たい肌で男を抱きしめたとき……

むかし、雪深い美濃と飛騨の国境の村に住む人々の間に雪女郎の伝説が語り伝えられていた。
激しい吹雪の夜、老仏師と茂朝と弟子の与作は雪女郎に遭遇する。
雪女郎に白い息を吹きかけられた茂朝はみるみる息絶えてしまう。
与作は恐怖で逃げることもできなかったが、雪女郎は「お前は殺さない……。
その代わり今日見たことはただの一言でも洩したが最後」と言って、吹雪の中にかき消えた……。
http://www.amazon.co.jp/dp/B00K700G2U

『怪談雪女郎』(1968年) 妖怪「雪女」の慈愛を描いた異色時代劇

『怪談 KWAIDAN』(かいだん)は、フジテレビで放送された小泉八雲の『怪談』を原作としたスペシャルドラマ。

『怪談 KWAIDAN』 - 1992年8月21日放送。「耳なし芳一」「むじな」「雪女」を原作とした3作品が放送された。

『怪談 KWAIDAN』(1992年8月21日放送)「雪女」  雪女:藤谷美和子

小泉八雲のムジナ(貉、狢)・のっぺらぼう

1970年代のオカルト・怪談ブームを支えていたテレビ番組

日本テレビ「お昼のワイドショー」内で放映された『怪奇特集!!あなたの知らない世界』(1973年)

『怪奇特集!!あなたの知らない世界』(かいきとくしゅう・あなたのしらないせかい)は、日本テレビ放送網の昼の帯ワイドショー番組で、毎週木曜日と主に夏休みなどの長期休暇に放映された特集コーナー及び同コーナーの再現ドラマを独立させたドラマの名称である。

一般視聴者らが体験した恐怖・心霊体験を再現ドラマや取材などを交えて検証し、それを霊能力に強い関係者や新倉イワオ(放送作家)らが分析・解説したものだった。

お昼のワイドショー枠で1973年から毎年、7-8月のお盆シーズンに毎週水曜日に放映していたコーナーであったが1979年7月からは、毎週木曜日のレギュラーで放映していたコーナーであった。かなり人気が高く、春、夏、冬休みといった長期休暇には、毎日(二週間程度)放映していた(ただし、長期休暇期間中の再現ドラマは過去に放送したものの再放送が多かった)。『午後は○○おもいッきりテレビ』に同枠が受け継がれてからも夏休みのみ放映が続いていた。また1988年には『土曜スーパースペシャル』でも放送された事が有った。

1997年の夏休みを以って一旦この特集は幕を閉じたが、2005年の夏休みに『新・あなたの知らない世界2005』として復活している。

日本テレビ「お昼のワイドショー」内で放映された『怪奇特集!!あなたの知らない世界』

日本テレビ「お昼のワイドショー」内で放映された『怪奇特集!!あなたの知らない世界』

東京12チャンネル(現テレビ東京)「びっくり大集合」(1976-1977年)

昭和ホラードラマ『恐怖劇場アンバランス』(1973年)

円谷プロが『怪奇大作戦』に続いて製作した、本格オムニバスホラーの大人向け1時間ドラマである。

『ウルトラQ』の企画時のタイトルだった「アンバランス」を冠しており、円谷プロにとって原点回帰の意味も込められていた。『怪奇大作戦』では科学技術の内包する暗黒とそれを利用する犯罪者の恐怖が描かれたが、本作では日常や常識のバランスが崩れた不可解で理不尽な恐怖が題材とされた。

制作初期はオリジナル脚本によるオカルト路線だったが、後半は原作付きのサスペンス路線にシフトしていき、結果的に幅広い意味での恐怖が描かれることになった。
(出典:Wikipedia「恐怖劇場アンバランス」)

フジテレビ系列のテレビドラマ『恐怖劇場アンバランス』(1973年)

ゴールデンタイムでの放送を想定して1969年7月から制作を開始し、翌年3月までに制作は終了していた。

しかし、過激な恐怖描写のために「スポンサーが付きにくい」などの理由でお蔵入りになってしまう。フジテレビの五社英雄は、『アンバランス』と『ジキルとハイド』『無宿侍』の三本を五社英雄アワーとして3クールで売り込もうとしていたが、いずれもお蔵入りになっている。

結局、放送されたのは制作開始から3年以上経過した1973年で、しかも当初の予定とは異なり深夜枠での放送となった。
(出典:Wikipedia「恐怖劇場アンバランス」)

昭和ホラーが蠢く。『恐怖劇場アンバランス』心臓の弱い方、お一人でご覧になる方は、この『恐怖劇場アンバランス』はご遠慮下さい・・

1970年代のオカルト・怪談ブームを支えていた恐怖漫画・怪奇系児童書

デビューから3年後にUFOを目撃し、趣味でオカルトを研究。日本の心霊研究の第一人者となる。

初のヒット作『ルミちゃん教室』以後、初期は主としてギャグ漫画を書いていた。『忍者あわて丸』(テレビアニメ『ピュンピュン丸』の原作)、『空手バカ一代』などでもヒットを飛ばす。

後に『うしろの百太郎』や『恐怖新聞』などのオカルトホラー漫画で一大ブームを巻き起こした。

主に『週刊少年マガジン』(講談社)、『週刊少年サンデー』(小学館)、『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)や『週刊少年キング』(少年画報社)などで活躍。

オカルト、恐怖怪談系の作品の他にも、極真空手の世界を描いた『空手バカ一代』や本格的将棋漫画の草分け的存在となった『5五の龍』、様々な女性達の運命をリアルに描いた『女たちの詩』シリーズなど、TVドラマ化された漫画も数作ある。ギャグからシビアなもの、少年・少女向けから大人向けまでと、オールラウンドな漫画家である。

「恐怖マンガとしての表現」の範囲でエンターテインメント性を重視し、心霊研究に関しては、単なる興味本位の「心霊スポット巡り」や「狐狗狸(こっくり)さん」といった、霊を弄ぶような行為に警鐘を鳴らし続けた。「先祖を大切にする事」「守護霊の存在」といった内容を漫画作品や執筆、時には出演したTV番組や講演などで常に訴え続けてきた。また「超能力・霊能力」の実証研究や分析もしている。

将棋アマ4段、スキー1級、書道三段、催眠術、空手、剣道、浮世絵春画など多趣味で知られている。特に将棋については『5五の龍』他の作品に見られる通り造詣が深い。
(出典:Wikipedia「つのだじろう」)

漫画家、心霊研究家の「つのだじろう」の恐怖漫画

つのだじろうの恐怖漫画『うしろの百太郎』 1970年代のオカルトブームの火付け役の1つ

主人公・後一太郎が、主護霊の「うしろの百太郎」に導かれながら、様々な心霊体験をする。1970年代のオカルトブームの火付け役の1つであり、つのだじろうの代表作。

つのだじろうの恐怖漫画『うしろの百太郎』 主人公・後一太郎

つのだじろうの恐怖漫画『恐怖新聞』 1970年代のオカルトブームの一端を担う今でも人気が衰えない名作恐怖漫画

つのだじろうによる恐怖漫画作品。『週刊少年チャンピオン』誌(秋田書店)において、1973年から1975年まで連載(全29話)された。

1日読むごとに100日ずつ寿命が縮まる「恐怖新聞」によってもたらされる、不幸な未来の恐怖を描く。

主人公・鬼形礼にまつわる長期的なストーリーと、鬼形が狂言回しとして登場する独立した短編作品からなる。

1970年代のオカルトブームの一端を担い、アニメ、ビデオ、ゲームソフト、映画、パチスロ機、電子ブックからタイピング練習ソフトまで様々なメディアでリメイクされ続けている。

つのだじろうの恐怖漫画『恐怖新聞』

中川翔子さん「地球にいるすべての子供たち、みんなかならず楳図かずおさん水木しげるさんつのだじろうさんの漫画をまずすべて読んでくだしぃー」

タレントの稲川淳二は、本作の大ファンであると明言している。

稲川は「誰だって未来のことが分かる予知能力には憧れるが、知りたくない恐怖、知ってしまう恐怖ということを忘れがちだ。

『恐怖新聞』は見事にそのツボを突いている。

「この新聞を読むごとに、百日命が縮まる」というのは、幽霊が怖いとか、半分崩れた血まみれの顔が振り向いたとかいうのより、はるかに恐ろしいじゃないですか。

そしてそんな怖さの中で、「それはないだろう!」と思わせるほど、一瞬突き放してしまうところがさらにすごい。

それでいて「あれ、まてよ、どこかであったよな、こんな事件」と気づかされることで、読んでいる側の怖さは倍増する」と評している。

本作の大ファンであると明言しているタレントの稲川淳二さん「誰だって未来のことが分かる予知能力には憧れるが、知りたくない恐怖、知ってしまう恐怖ということを忘れがちだ。『恐怖新聞』は見事にそのツボを突いている。」

漫画家の藤子不二雄Aは、「『恐怖新聞』を読んでいると、なんともいえぬ奇怪な気持ちに襲われる。一応主人公の鬼形くんの体験したエピソードとして毎回終わっているが、その回その回の霊的存在が消えずにズーッとあとに残るのだ。これがどうにもコワイのだ。

目に見えない心霊の次元を描いているのに、すごくリアリティーが強く具体的に重くのしかかってくる。これはまさに霊的能力者のつのだじろうが心霊的感知をした世界を、漫画家であるつのだじろうを通じて発表したレポートなのだ。だからこれだけの迫真力があるのだろう」と評している。

漫画家の藤子不二雄A先生「『恐怖新聞』を読んでいると、なんともいえぬ奇怪な気持ちに襲われる。」

僧侶の織田無道は、「霊が配達する新聞を読む、それを否応なしに読まされて命が縮まるという『恐怖新聞』の設定は、つまり主人公が特定の霊に取り憑かれたことを意味し、その脅迫感が「恐怖」の根源となっている。

特定の霊体に憑かれて命を縮めるというケースは大いに有り得ることだが、そのためなおさら興味を持って読めるようになっている」と評している。

僧侶の織田無道さん「霊が配達する新聞を読む、それを否応なしに読まされて命が縮まるという『恐怖新聞』の設定は、つまり主人公が特定の霊に取り憑かれたことを意味し、その脅迫感が「恐怖」の根源となっている。」

怪奇系児童書「ケイブンシャの大百科」、講談社「ドラゴンブックス」」ほか

ミステリースポット・心霊写真・怪奇現象・妖怪などたくさんのオカルト・怪奇系児童向け大百科が出版されました。

ケイブンシャの大百科シリーズ

1980年代に入るとこの手の怪奇系児童書は急速に姿を消し、現存数も少ないため古書市場では高額のプレミア付きで取り引きされることも多い。

ケイブンシャの大百科シリーズ

ケイブンシャの大百科シリーズをはじめ、いろいろな出版社から心霊・オカルト・妖怪などの怖い本が出版された。

佐藤 有文(さとう ありふみ、1939年 - 1999年)は、日本の怪奇作家・オカルト研究者。1970年代に数多く刊行された怪奇系児童書を主に手がける。

佐藤有文「日本幽霊百科」(講談社・ドラゴンブックス)

佐藤有文「怪奇ミステリー」(学習研究社・ジュニアチャンピオンコース)

佐藤有文「お化けの図鑑」(ベストセラーズ)

小学校の図書館で人気があった「江戸川乱歩・少年探偵団」

シリーズ第一作目『怪人二十面相』

ポプラ社ポプラ文庫「江戸川乱歩・少年探偵団」シリーズ(昭和四十年代)

『少年探偵団全集』の新規全集配本は、乱歩最晩年の昭和39年以降、ポプラ社によって引き継がれた。

ポプラ社ポプラ文庫「江戸川乱歩・少年探偵団」シリーズ(昭和四十年代)

光文社の巻末広告「不死身の怪人、世紀の怪盗、変装の大名人、風のごとく現れ、風のごとく消えさる怪人二十面相と、名探偵明智小五郎の、しのぎを削る大智能戦!」

1.怪人二十面相/2.少年探偵団/3.妖怪博士/4.大金塊/5.青銅の魔人/6.虎の牙/7.透明怪人/8.怪奇四十面相/9.宇宙怪人/10.鉄塔の怪人/11.海底の魔術師/12.灰色の巨人/13.天空の魔人/14.魔法博士/15.黄金豹/16.妖人ゴング/17.サーカスの怪人/18.魔法人形/19.夜光人間/20.奇面城の秘密/21.塔上の奇術師/22.仮面の恐怖王/23.鉄人Q

光文社「江戸川乱歩全集 少年探偵23巻」(1957年から1960年)

怪人二十面相の登場する「少年探偵シリーズ」は、戦前は昭和11年から『少年倶楽部』、戦後は昭和24年から、主に光文社の『少年』などで連載された。連載後、戦前は講談社が叢書化した。連載時の挿絵は戦後は石原豪人らが担当している。

「少年探偵シリーズ」を初めて全集化したのは光文社であり、昭和26年から昭和35年まで、10年間にわたり刊行され、人気を博した。

光文社「江戸川乱歩全集 少年探偵23巻」(1957年から1960年)

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