キモ可愛い主人公の幼稚園児 沢田まこと
楳図かずお先生の神作品、まことちゃんがアトレ吉祥寺でグワシ! : オンタメ研究所
まことちゃんの可愛い合言葉には必ずキモ汚さがあった!
まことちゃんの「ビチグソロック」は、当時70年代の小学生にセンセーショナルを巻き起こしました。ビチグソ、マッチョメン、なのら~、そしてグワシ!漫画の主人公が発する言葉が、街でゆきかうようになるのは流行漫画たるゆえんです。後に「クレヨンしんちゃん」が現れますが、まことちゃんの方がかなりキモ可愛い?ご存知のように楳図かずお氏には音楽的才能もありました。


まことちゃんっていう漫画は有名なんでしょうか?人気なんですかね? - まこと... - Yahoo!知恵袋
当時小学生時代、「まことちゃん」をまわりの男の子達は気持ち悪いと言っていたのですが、そのうち「まことちゃん」のキモ可愛いパワーがじわじわと炸裂したのか、グワシ!がいつの間にか合言葉になりました。可愛い幼稚園児が汚いものをサラリとかわしてしまうギャップが斬新!まことちゃんの存在は今でも摩訶不思議!かつ魅力的です。
まことちゃんの育った昭和の沢田家もすごかった!


「まことちゃん」一家は高田馬場で庭付き一戸建てです。家族構成は、父、母、姉、祖父母と飼い猫のメチャ。この時代を反映するかの如く、必ずでてくる同居の祖父母のおじいちゃん、おばあちゃん、そして飼い猫は必須。現代の核家族にはない暖かみも感じられるのが70年代ギャグ漫画なのです。

ここでは昭和の子供らしさを素直に表しています。ちょっと安心しましたね。それにしても楳図かずおの描くリアルさのある漫画はすごいです。漫画というより、一つの絵画のようです。
ポップアートで哲学的芸術あふれる漫画家!楳図かずお氏

1955年に貸本漫画家としてデビューした楳図かずお氏。子供の頃に手塚治虫の漫画を見て漫画家になる決意をしたそうです。好きな科目は音楽と美術のみ、授業中は漫画ばかり描いていたというのですから、この頃から天才になる素質を発揮していたことになります。吉祥寺のご自宅は赤と白のボーダーラインが有名な邸宅で、まさにポップアートの芸術家のよう!

1961年に貸本短編誌『虹』29号に「口が耳まで裂ける時」を描き、恐怖マンガをつくったのは彼であり、元祖ホラー漫画家は楳図かずお氏であるといっても過言ではありません。また音楽方面でも作詞をしたり、映画やドラマ出演など多彩なアーティストとしても活躍されています。2014年に公開された長編ホラー映画「マザー」は楳図かずお氏初の監督作品で出演もしています。現在もたくさんの漫画家、作家、タレントにも神的存在として慕われています。楳図かずお氏の今後の新しい作品を望めるのであれば、ぜひ期待したいですね!



楳図かずおのホラー漫画といえば「恐怖」シリーズ!

「恐怖」シリーズを語らずして楳図かずおを語れませんし、まことちゃんも存在しなかったのかもしれません。楳図かずおの恐怖の短編シリーズはどれを読んでも、それぐらいに怖すぎがすごすぎなのです!怪奇コミックスの文庫漫画は、楳図かずおの恐怖感満載のカラー版豪華な表紙が印象的でした。表紙の裏に書かれた楳図かずおの、恐怖に関する哲学的見解とも言える前書きは、素晴らしい!の一言です!子供の頃に貸本屋へ借りに行った頃、絵を見ながら怖いストーリーも待ち遠しくて、その場で読んでしまうこともしばしば。懐かしいあの頃。
映画化!楳図かずおのいわずと知れた名作 「おろち」

おろち - 電子書籍・漫画(マンガ)・コミックはeBookJapan

監督に『予言』の鶴田法男、脚本を『リング』シリーズの高橋洋が手掛けて映画化されました。なかなかの見ごたえ!ですが昭和世代にとってはやはり、何といっても漫画の「おろち」がリアルすぎて怖さが伝わってくるのです!
まことちゃんのホラー版?!「赤ん坊少女」

覚えていますか?たまみちゃんを!赤ん坊なのに、まことちゃんよりも恐ろしいあの少女を!
離ればなれだった両親に引き取られ、前途洋々のはずだった少女・葉子の生活。だが、その館には「タマミ」という、恐るべき姿をしたもうひとりの娘がいて…!?
https://csbs.shogakukan.co.jp/book?book_group_id=462赤んぼ少女 楳図かずお - コミック小学館ブックス 公式配信

「赤んぼう少女」として、<週刊少女フレンド> に連載。単行本化にあたり、「のろいの館」と改題。
http://agorass424.blog43.fc2.com/blog-entry-510.htmlのろいの館 (赤んぼう少女)|ミケランジェロ広場の午後

「赤ん坊少女」は映画化もされました。右手が楳図かずお先生です!「マザー」は楳図かずおさんご本人が監督されました。まことちゃんのグワシ!ポーズでキャスト勢ぞろいです。
貸本屋へ楳図かずおの漫画を借りに行ったあの頃


この当時、近所の商店街に貸本屋さんがあり良く通ったものです。小学生時代は楳図かずおの漫画本はたくさんあって、しかも漫画はけっこう高かったのです。全巻揃えたりしたら、子供にとってはそりゃあもう大変な金額です。まことちゃんは少年サンデーで男子から借り、恐怖漫画は貸本屋で借りるのが楽しみでした。当時は貸本一冊10円から50円くらいだった記憶があります。

鼻水たらしたまことちゃん、当時けっこう鼻水たらした同級生がいたものです。ギャグ漫画である「まことちゃん」を筆頭に楳図かずおの漫画のキャラクター達が昭和70年代そのものであるのを物語っているです!
グワシ!