またスージーは、サラと仲良しになり、学院の様子をこと細かく知るようになった。
その夜、寄宿舎の天井から白い蛆虫が落ちてくるという事件が起こった。学院はパニック状態になったが、その事件の原因は屋根裏に保存してあったハムやソーセージに寄生したものと判明した。
そこで、当分の間、生徒たちは全員、バレエ練習用の大ホールにベッドを移して寝起きすることになった。
真夜中、ベッドに入っても眠れないスージーとサラは、大きな仕切り用のカーテンの向こうから漏れてくる不気味な呻き声にひどくおびえ、またその呻き声の周辺からどこかへ立ち去っていく奇妙な足音を耳にした。サラはあの呻き声の主が、海外旅行中の理事長ではないかとスージーに告げたが、翌朝、それをタナー女史に尋ねると、冷たい否定が返ってくるのだった。
次の日、アルバートがダニエルの盲導犬に噛みつかれるという事件が起きた。タナーは烈火のごとく怒り、ダニエルをクビにしてしまった。ダニエルは「私は目が不自由でも耳は良いんだ。こんな呪われた所、出て行ってやる」と捨て台詞を吐きながらその場を立ち去った。
こうした事件の起こる中、スージーとサラは、夜ごとタナーたちの靴音に好奇心をかきたてられた。なぜ教師たちの靴音が響き、突然それが消えてしまうのか。サラはその靴音を追って廊下に忍び出た。
その夜、ビアホールからの帰り道のダニエルは、自分の盲導犬に噛み殺された。
次の夜、スージーの寝室に来たサラは、最初に変死したパットから、死の直前に奇妙な話を聞かされ、謎めいたメモを預けられたことを告げた。しかし、スージーは睡魔に襲われる。
仕方がなく自室に戻ったサラは、恐怖心に襲われ、廊下に逃げ出した。何者かが追いかけてくる気配を感じ、屋根裏へ逃げ込む
しかし高い窓から工具室に転倒する。そこにあった無数の細い針金がサラの白い肌にからみつく。
まるで蜘蛛の巣にかかったかのように身動きができないサラの腹部を何者かの手がナイフで突き刺す。最後に喉を掻き切られたサラは惨死する。
翌朝、サラの姿が見えないことを不審に思うスージーにタナーは、サラが荷物をまとめて退学していったことを告げる。奇妙に思ったスージーは、サラの友人の精神科医フランクを訪ね、学院についての奇妙な出来事を相談した。フランクは学院の歴史と魔女についての話をした。より詳しいミリウス教授の話もその場で聞くことができた。
その夜、誰もいない寄宿舎に戻ったスージーはついに意を決して、葡萄酒を捨て、秘密を暴こうとする。
足音の数だけ廊下を歩くと、スージーは校長室にたどり着く。そこでスージーははじめての夜の女学生の言葉を思い出す。「アイリスが3つ。青いのを回すのよ……。」 壁を見ると、アイリスの飾りがあった。青いアイリスを回すと秘密のドアが開く。
奥の部屋では教師たちがスージーを呪う儀式をしている。この学院は魔女たちの館であり、バレエ教室はもともと魔女の儀式の踊りから派生したものだったのだ。
姿を見られたスージーは、別の部屋に逃げ込む。そこには長老のエレナ・マルコス(溜息の母)がカーテン越しのベッドにいた。スージーはカーテンを開けたが、そこには誰もいなかった。
エレナの嘲笑と共に突然、サラの死体が動きだし、スージーに向かって襲い掛かってきた。エレナは“おまえに生き地獄をみせてやる”と 黒魔術でサラの死体を甦らせスージーに襲いかからせます。
絶体絶命のピンチ、雷の光がエレナ・マルコスの透明な身体を光で浮かび上がらせた。スージーは全力を振り絞り、ガラス製の孔雀の置物の羽根を取って、マルコスの喉を突き刺す。
彼女の死とともに館が崩れはじめる。教師たちも阿鼻叫喚の様子だ。
やっとのことで館の外に逃げ出したスージー。激しい雨のなか、スージーは笑みを浮かべた。