24人の金田一耕助

24人の金田一耕助

映画やテレビドラマなど映像になった横溝正史原作の名探偵・金田一耕助は、今までで24人。24人の名俳優が魅せる金田一耕助を年代順に振り返っていきましょう。レア画像も多数。好きな方は金田一耕助シリーズの膨大な作品を見比べて楽しみましょう。


1940年代から1960年代の金田一耕助 7名

片岡千恵蔵(1947年) 三本指の男(本陣殺人事件) 1947年 東横映画

背広姿の金田一耕助。スマートかつダンディーな印象です。

戦後の千恵蔵の「多羅尾伴内」と「金田一耕助」の人気現代劇シリーズについて、千恵蔵本人は次のように語っている。

「多羅尾伴内、あれは時代劇みたいなものですね。現代のカッコしてますが現代劇とは言えないでしょう。金田一耕助は、原作者には申し訳なかったと思ってます。

この名探偵は、エエカッコしてはいけないのですよ。ヨレヨレの着物ですか、これでなければいけないのです。

でも当時は、それでは通らなかったですね。スマートにしないと、映画の主人公は通用しなかったのですよ。

スター本位でしたから、スターのイメージを、壊してはいけなかったのですね。今なら原作通りでやれますが、当時はスマートなカッコしないと、おさまらなかったのですよ。これは今でも心苦しく思っています。」
(出典:Wikipedia「片岡千恵蔵」)

片岡千恵蔵の金田一耕助

三本指の男(本陣殺人事件) 1947年 東横映画
獄門島(前後編) 1949年 東映京都
八ッ墓村 1951年 東映京都
悪魔が来りて笛を吹く 1954年 東映京都
犬神家の謎・悪魔は踊る(犬神家の一族) 1954年 東映京都
三つ首塔 1956年 東映京都
いずれも監督は松田定次。「ソフト帽にネクタイ、トレンチコート」が定番スタイル。巧みな変装術を得意とし、ピストルの名手であり、女性の助手を従えている。この「初代金田一耕助」である片岡千恵蔵については、「スーツにソフト帽でピストルを振り回している姿」が時折り揶揄の対象となるが、ここでの金田一は、戦前の因習にとらわれた封建的な動機による殺人を、戦後の民主的な精神によって断罪する「民主主義の使者」として描かれており、アメリカ帰りという設定ともども、スーツ姿は民主主義の象徴として必然であった。
(出典:Wikipedia「金田一耕助」)

片岡千恵蔵の金田一耕助

岡譲司(1952年) 毒蛇島奇談・女王蜂 1952年 田中重雄監督 大映

岡譲司の金田一耕助もとってもダンディーです。ハードボイルドな感じ。

犯人と毒薬(オリジナル)
無言の証人(オリジナル)
花と注射器(オリジナル)
霧の中の女
ある夫婦(オリジナル)
釣堀に現れた女(オリジナル)
泥の中の顔(原作『泥の中の女』の原題)
深夜の客(オリジナル)
アパートの3階の窓(オリジナル)
棄てられたダイヤ(オリジナル)
カバンの中の女(原作『鞄の中の女』)
いずれも「月曜日の秘密シリーズ」として1957年2月18日 - 4月29日に放映されたもの。
(出典:Wikipedia「金田一耕助」)

岡譲司の金田一耕助

河津清三郎(1954年) 幽霊男 1954年 小田基義監督 東宝

背広姿の金田一耕助

河津清三郎主演の「幽霊男」は東宝らしい都会派スリラーでエログロ描写が大胆。美女の裸体と死体の連続。70年代の江戸川乱歩のテレビドラマ・美女シリーズ的な香り。とても面白い娯楽作品。

河津清三郎の金田一耕助

池部良(1956年) 吸血蛾 1956年 中川信夫監督 東宝

背広姿の金田一耕助。

池部良さんの金田一耕助までは、ダンディでハードボイルドなかっこいいクールな男という印象。

池部良さんが主演の「吸血蛾」は東宝のエログロ度合いは、幽霊男より控えめなスリラー映画。

池部良の金田一耕助

高倉健(1961年) 悪魔の手毬唄 1961年 渡辺邦男監督 ニュー東映

高倉健の金田一耕助は短髪にジャケット、サングラスというラフな姿で、年代物のオープンカーに乗って現れる。

金田一耕助というより、まさにかっこいい健さんそのものな印象。

高倉健の金田一耕助

年代物のオープンカーに乗って現れる高倉健の金田一耕助

船山裕二(1962年) ミステリーベスト21・白と黒 1962年

船山裕二さんのの金田一耕助に関して該当資料が見つからず。

「ミステリーベスト21・白と黒 1962年」の再放送もなく、写真資料も入手困難で幻の作品と言われる。

金内吉男(1969年) 怪奇ロマン劇場・八つ墓村 1969年

この作品も再放送もなく、写真資料も入手困難で幻の作品と言われるために、非常に超レア画像です。

なかなかワイルドそうな金田一耕助ですね。

金内吉男(1969年) 怪奇ロマン劇場・八つ墓村 1969年

1970年代の金田一耕助 7名

中尾彬(1975年) 本陣殺人事件 1975年 高林陽一監督 映像京都+ATG、大映京都撮影所、たかばやしよういちプロ

中尾彬の金田一は愛煙家で、ジーパンのヒッピー風スタイルで登場する。

70年代ぽいファッションではありますが・・・当時の横溝ブームの先陣を切った作品。

中尾彬の金田一耕助

サングラスをつけている中尾彬の金田一耕助

石坂浩二(1976年) 犬神家の一族 1976年 角川春樹事務所(東宝配給)

『犬神家の一族』が制作される以前にも何作か横溝正史の小説は映像化されたが、石坂浩二版は和服に袴、お釜帽にボサボサ頭という、原作の記述を忠実に再現した最初の金田一耕助役者(演技者としては7人目)となった。

石坂浩二の金田一耕助は大定番ですね。原作に近い金田一耕助の雰囲気の基礎を築いた。

角川映画「犬神家の一族」 1976年の大ヒットで、金田一耕助ブームが加熱していく。

石坂浩二の金田一耕助

猟奇的な死体にびっくりする金田一耕助がまたいいんです。

石坂浩二の金田一耕助シリーズ

犬神家の一族(1976年〈昭和51年〉10月16日公開) 角川映画第1作
悪魔の手毬唄(1977年〈昭和52年〉4月2日公開) ※この作品より東宝の自主制作となる(リメイク版『犬神家の一族』まで)
獄門島(1977年〈昭和52年〉8月27日公開)
女王蜂(1978年〈昭和53年〉2月11日公開)
病院坂の首縊りの家(1979年〈昭和54年〉5月26日公開)
犬神家の一族(2006年〈平成18年〉12月16日公開)

石坂浩二の金田一耕助

一番有名な女優が犯人であるというパタン。大女優が作品のクオリティをさらに高めてくれました。

石坂浩二の金田一耕助

[怖い画像多数あり]石坂浩二の金田一耕助シリーズ[犬神家の一族(1976年)][悪魔の手毬唄(1977年)][獄門島(1977年)]のまとめ - Middle Edge(ミドルエッジ)

古谷一行(1977年) 横溝正史シリーズ 1977年 - 1978年、毎日放送

古谷一行の金田一耕助も大定番。金田一耕助としての作品数はダントツで多い。

横溝正史シリーズ 1977年 - 1978年、毎日放送
TBSスペシャルドラマ 1983年 - 2005年

テレビドラマへの金田一の登場は岡譲司に始まるが、原作に準じた姿をブラウン管に確定させたのは毎日放送の制作による『古谷一行の金田一耕助シリーズ』であり、これは古谷一行の当たり役となり、長期人気シリーズとなった。

「原作通りの姿による古谷の金田一」は毎日放送の青木民男プロデューサーの意向によるものであり、大映京都撮影所、映像京都、東宝、三船プロダクションなど、当時映画版に関わっていたスタッフを投入した豪華な制作陣が話題となった。
(出典:Wikipedia「金田一耕助」)

古谷一行の金田一耕助

1970年代後半に放映された「横溝正史シリーズ」に登場した古谷一行さんが演じる金田一耕助の印象も石坂浩二の金田一耕助同様に強く残っているでしょう。

古谷一行の「名探偵・金田一耕助シリーズ」(1983年から2005年までのTBS系の2時間単発ドラマ枠)

大変人気があった連続ドラマシリーズの『横溝正史シリーズI(1977年)』『横溝正史シリーズII(1978年)』の後に、1983年からTBS系の2時間単発ドラマシリーズ古谷一行の『名探偵・金田一耕助シリーズ』が開始されました。32作目の2005年まで続く息の長い長編シリーズとなりました。

古谷一行の金田一耕助

古谷一行の金田一耕助シリーズ 『横溝正史シリーズI』(1977年の連続テレビドラマ) - Middle Edge(ミドルエッジ)

愛川欽也(1977年) 土曜ワイド劇場・横溝正史の吸血蛾 1977年

『名探偵・金田一耕助』(めいたんてい・きんだいちこうすけ)は、テレビ朝日系の2時間ドラマ「土曜ワイド劇場」(毎週土曜日21:00 - 22:51)で放送されたテレビドラマシリーズ。

愛川欽也版
1977年10月15日に放送された。サブタイトルは「横溝正史の吸血蛾 美しき愛のバラード」。

キャスト
金田一耕助 - 愛川欽也
浅茅文代 - 大空眞弓
等々力(警部) - 北村和夫
村越徹 - 田村亮
中山麻里、小坂一也、ナンシー美紀

愛川欽也さんの金田一耕助は伝説レベルに幻の作品。この画像は作品のものではありませんが、こういう雰囲気だったのでは。

渥美清(1977年) 八つ墓村 1977年 野村芳太郎監督 松竹

寅さんの印象が強すぎますが、作品がオカルト的に猟奇的だったために、ほっと安心できる渥美清の金田一耕助でした。映画は大ヒット。

渥美清の金田一耕助

渥美清の金田一耕助

西田敏行(1979年) 悪魔が来りて笛を吹く 1979年 斉藤光正監督 東映・角川春樹事務所

西田敏行の金田一耕助

西田敏行の金田一耕助「悪魔が来りて笛を吹く」

横溝正史原作の金田一耕助シリーズの映画「悪魔が来りて笛を吹く(西田敏行)」「女王蜂(石坂浩二)」「悪霊島(鹿賀丈史)」 - Middle Edge(ミドルエッジ)

三船敏郎(1979年) 金田一耕助の冒険 1979年 大林宣彦監督 角川春樹事務所、三船プロ

三船敏郎のワイルドな金田一耕助

三船敏郎の金田一耕助

1980年代から1990年代の金田一耕助 6名

鹿賀丈史(1981年) 悪霊島 1981年 篠田正浩監督 東映・角川春樹事務所

鹿賀丈史の金田一耕助

鹿賀丈史の金田一耕助

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