「レピッシュ」は悪戯好きな子供がそのまま大きくなったようなバンド

「レピッシュ」は悪戯好きな子供がそのまま大きくなったようなバンド

ジャンル分けを嫌って、自らを「ポコチン・ロック」と呼んでいた「レピッシュ」。あの元気なホーンセクションと歩き出したくなるリズムセクションの絶妙なバランスが忘れられない。


日本のネオ・スカバンドの奔り「レピッシュ」

彼らは、自分たちの音楽がジャンル分けされるのを嫌ったが、「レピッシュ」は明らかに日本でのネオ・スカの動きを支えたバンドのひとつだった。代表曲は、今でも、彼らの2枚目のシングル「リックサック」だと思っている。

スカって何

スカは、ジャマイカ発祥のルーツ音楽。1970年代後半の「ネオ・スカ」(海外では「2トーン・スカ」という)のブームを境に、それまでの「オリジナル・スカ」とそれ以降の「ネオ・スカ」に分けられる。

では、オリジナル・スカとは何か?

1960年代初め、スカは急激にジャマイカの音楽シーンを席巻しはじめた。アップテンポの裏打ちは1962年のジャマイカ独立を祝う気持ちと一致していた。例えばデリック・モーガンの「Forward March」やザ・スカタライツの「Freedom Sound」は、ジャマイカ独立を記念した曲である。スカのバンド編成がジャズバンドと同じため、ジャマイカン・ジャズ (Jamaican Jazz) とも呼ばれるが、これは、初めて海外にスカが紹介された1964年ニューヨークで開催された国際見本市において、ジャマイカン・ジャズと説明されたのが始まりである。この見本市では、バイロン・リー&ドラゴネアズ、プリンス・バスター、エリック・モリス、ピーター・トッシュらが選ばれ、演奏した。当時のジャマイカの音楽プロデューサーたちはスカを海外に波及させようとしていて、それをジャマイカ政府が支持していた。このような指向性でのスカは、積極的にメントなどのジャマイカの旋律の復活が試みられた。歌詞のある曲については、ブルース・バスターズの「Wings of a Dove」、エリック・モリスの「Oil in My Lamp」、ジミー・クリフの「King of Kings」、デズモンド・デッカーの「Israelites」など、キリスト教(ラスタファリズムではない)の復活を反映させたものが目立って多かった。その他の歌はほとんどが大衆的で、ジャマイカンパトワを必要としないナンセンスな内容だった。エリック・モリスの「Humpty Dumpty」や「Solomon Gundie」、デルロイ・ウィルソンの「Dancing Mood」などは、もっと後に生まれるロックステディとの橋渡しをする曲と言える。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%AB

スカ - Wikipedia

80年代のスカブーム

80年代は、音楽の多様性というか、プレイする側も、聴く側も選択肢が大きく増えた時代だった。「スカ」もその一つで、特に、英国発の「ネオ・スカ」(「マッドネス」や「ザ・スペシャルズ」など)はコマーシャルにも使われ、一時的にブームになった。

デビューまでの道のり

そうしたネオ・スカブームの元、1987年「レピッシュ」は「パヤパヤ」でデビューした。

アマチュア時代、レピッシュ名義での最初期ライヴ時のメンバーは、リードヴォーカル:松岡章、ギター:杉本狂市、サイドヴォーカル/パーカッション/トランペット/ダンス・パフォーマンス:MAGUMI、ベース:山田剛久、ドラム:奥井宏。その後間もなく奥井が脱退、ドラムは雪好に代わる。この時期、新宿ACB、目黒鹿鳴館でライヴ活動を展開するも、その後、松岡が脱退、MAGUMIがリード・ヴォーカル/トランペット/パーカッション担当となり、方向性を巡る試行錯誤を経て、1984年秋にキーボード:上田現が加入した。 この時期のメンバーを整理すると、リード・ヴォーカル/トランペット/パーカッション:MAGUMI、ギター:杉本狂市(恭一)、キーボード:上田現、ベース:山田剛久、ドラム:雪好。このメンバーで1985年初頭から積極的なライヴ活動を開始、出演した主なハコは、新宿ロフト、渋谷屋根裏、新宿NYアンチノック、下北沢LAアンチノック(現在の屋根裏。LAアンチノックのこけら落としLIVEはこの時期のレピッシュによるものだった)、下北沢T5、渋谷エッグマン等。この時期、当時の新宿ロフトにおける「昼の部」の動員記録を樹立する等して話題となり、また夏にはヤマハが主催したコンテスト『イーストウエスト』に出場、熾烈な東京都内の地区予選を勝ち抜いて中野サンプラザでの決勝にも出場した。しかしこのコンテストを最後にベースの山田が脱退、その穴を埋めるべく明大軽音部と掛け持ちでジャズ研にも所属していたTATSUが誘われ、メジャーデビュー時のメンバーが揃った。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%94%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5#.E3.83.A1.E3.83.B3.E3.83.90.E3.83.BC

レピッシュ - Wikipedia

「レピッシュ」のバンド概要

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