名作ウルトラマンがSFCで登場!
もはや原作は、言わずと知れた往年の名作、ウルトラマン。
ファミコンでは、コンパチシリーズと言われたミニチュアキャラクター(SDとも言われますね)のゲームはいくつか販売されておりますが、この等身大というのがかなりの衝撃で、当時はスーパーファミコンのクオリティも相まってかなりの期待度でした。
前情報でも、戦う全ての怪獣が公開されておらず、次はどの怪獣なんだ・・・!?とワクワクしながら遊んだ記憶があります。
内容はありがちな格闘アクションなのですが・・・
そのゲーム内容に関しては、よくありがちな格闘アクションなのですが、原作を意識した作り込みやシステムがこだわっていて、まさに目を見張る作品でした。
では、順に見ていきましょう。
ステージ前は必ずウルトラマン登場シーンが!

ウルトラマンといえば、ハヤタ隊員がベーターカプセルを掲げ、変身します。
その変身シーンが、ステージ開始時(格闘アクションの為、怪獣と戦う前)に、必ず挿入されます。
まさに、自分がウルトラマンになった気分になり、否応にも、これから戦うぞ!と気合がはいるものです。
ステージのタイムリミットは3分!

ステージのタイムリミットは、必ず3分間(180秒)です。
そう、ウルトラマンのカラータイマーが鳴り響く、地球での活動時間と同じ設定です。
時間が経つごとに、BGMも変化していき、残り時間が少なくなってくると、危機感を感じるようになります。
とどめはスペシウム光線!

そのゲームのミソ、というより難易度を高く感じさせているのが、怪獣を倒す条件です。
ウルトラマンと怪獣、それぞれに体力ゲージがあるのですが、怪獣の体力ゲージをゼロにすると、「FINISH」の表示に変わります。この状態で、ウルトラマンのスペシウム光線を当てることで、怪獣を撃破し、ステージクリアとなるのです。
そう、このゲームは、実はこのシステムがかなり厄介で、以下のような色々なハードルがあるのです。
・スペシウム光線が使えるようになるには、時間経過で必殺技ゲージが溜まるのを待たないといけない。
・必殺技ゲージがスペシウム光線使用まで溜まるのに、だいたい1分くらい。制限時間は前述の通り3分。
・怪獣の体力ゲージをゼロにしないといけないのだが、実は時間経過で少しずつ回復していく。
三つ目がとても面倒で、ようやく「FINISH」表示にまで体力を削ったのに、スペシウム光線を当てるタイミングを計っていると、体力が回復して「FINISH」表示が消えてしまうのです。
表示が出ていない時にスペシウム光線を当ててしまっても、体力を削るだけなので、また必殺技ゲージが溜まるまで待たないといけない、というシステムが、このゲームの難易度を押し上げている原因でしょう。
多彩な怪獣がたくさん登場!
ウルトラマンは数多くの怪獣と戦いますが、このゲームにも、多彩な怪獣が登場します。
ジャミラやレッドキング、バルタン星人といった有名どころはもちろん、悲劇の怪獣ジャミラも登場します。
ジャミラを倒した後のリザルト画面は、もの悲しいBGMなのが何とも言えません。
メフィラス星人に至っては、止めのスペシウム光線をビームで打消し、会話ののちに帰っていくという再現。
そして最後はやはり・・・

ゲームの最終ステージは、予想通りと言いますか、原作でも最後の敵であるゼットンとの決戦です。
このゼットン、攻撃があたる瞬間に消えたりして、ダメージを与えにくいため、苦戦すること必至です。
やっとの思いで「FINISH」表示となり、スペシウム光線を当てると、なんと吸収されて、打ち返されてしまいます。この光線でやられてしまうウルトラマン。
その後、博士の開発したミサイルでゼットンを打つという戦いに移ります。

動き回るゼットンに、ミサイルを1発当てれば終わりです。ゼットンは爆発します。
やがて、宇宙から光の玉が飛んできて、倒れたウルトラマンを回収、ハヤタ隊員を生き返らせ、去っていきます。
そしてスタッフロールのエンディングへと移ります。
ちなみに、飛んできた光の玉は、エンディングでウルトラマンと一緒に飛んでいるゾフィー(ウルトラマンの兄)ですね。
twitterでの反応は・・・
呟きは少ないですが、懐かしさで再びソフトを起動させる方もいらっしゃるようです。
最後に・・・戦い方は非常にシュールでした
このゲーム、最後のゼットンは強敵ながら、怪獣たちとの戦い方にはシンプルな作戦があって、
「ジャンプして降り際にキックする」
を連発するだけで体力ゲージを削れてしまう怪獣も多いです。
その様子は、ウルトラマンなのに何故かライダーキックを行っているようで、いささか不思議な感じになりますが・・・。
SFC用ソフト「ウルトラマン」、如何だったでしょうか。
このゲームをプレイして頂ければ、原作も見たくなることは間違いないでしょう。
未だ新作も放送され続けているウルトラマンの原点、是非みなさん体感してみてください。