怖い悪女・毒女が印象的な懐かしい映画:岩下志麻主演の『鬼畜』・桃井かおり主演の『疑惑』・『八つ墓村』・『この子の七つのお祝いに』

怖い悪女・毒女が印象的な懐かしい映画:岩下志麻主演の『鬼畜』・桃井かおり主演の『疑惑』・『八つ墓村』・『この子の七つのお祝いに』

松本清張原作の映画『鬼畜』での岩下志麻さんの迫真の演技である鬼嫁の怖さはトラウマレベルでした。また「疑惑」での桃井かおりさんの悪女っぷりも強い印象に残っていますね。『八つ墓村』の小川真由美と『この子の七つのお祝いに』の岸田今日子の怖さも伝説的なトラウマ級レベルですね。


ワインをドバドバドバドバドバとかける有名なシーンですね。

白河(鬼塚)球磨子:桃井かおり「私はね、私の事好きよ、あんた自分の事好きだって言える?」

ワインを顔にかけられる

佐原律子:岩下志麻「あなたって、最低ね」

佐原律子:岩下志麻「またしくじったら弁護してあげるわよ」

「桃井かおり」主演の映画『疑惑』のラストシーン。不敵な笑みを浮かべる白河(鬼塚)球磨子:桃井かおり。全然、懲りてない。

「小川真由美」主演の映画『八つ墓村』(1977年)

『八つ墓村』(やつはかむら)は、1977年に公開された、野村芳太郎監督の日本映画。原作は横溝正史の同名小説。

1970年代後半の横溝ブームを受けて、松竹は監督の野村芳太郎をはじめ、脚本の橋本忍、撮影は川又昂、音楽に芥川也寸志と、『砂の器』を制作した陣営を投入、東宝作品などと競うように封切られ、目論見どおり配収19億8,600万円という松竹映画の歴代に残る大ヒット作となった。

探偵・金田一耕助の役には渥美清を配するなど、同時期の東宝配給による石坂浩二のシリーズとは作風が大幅に異なる。事件を「祟りに見せかけた犯罪」ではなく「本当の祟り」として描き、登場人物の設定も大幅に変更し、推理劇風のオカルト映画へとアレンジした異色作となった。テレビCMで流された濃茶の尼のセリフである「祟りじゃ〜っ」は、キャッチコピーとして流行語にもなった。

クライマックスでは、金田一による謎解きのくだりが短縮され、背景を地中の鍾乳洞洞窟とした迫力ある恐怖描写に替わっている。

もうひとつの大きな特徴は、舞台を現代(公開当時)へと移し、原作発表時の昭和20年代に舞台をとった東宝のシリーズとは大きく一線を画したことである(製作開始はこちらが先なので、東宝側が差別化に出たともいえる)。特に、日本航空とのタイアップをとって辰弥の職業を空港職員に設定、近代的なジェット機離着陸場面で幕を開け、失われつつある農村風景や前近代的風習とのコントラストを強調した。
テレビ初放送は1979年10月12日、フジテレビ系列にて。ビデオリサーチ調べでは、関東地区の視聴率は34.2%。

寺田辰弥は首都圏空港で航空機誘導員をしていたが、ある日の新聞尋ね人欄の記述により、大阪の法律事務所を訪ねることになった。体にあった火傷の痕で辰弥は尋ね人本人と認められるが、そこで初めて会った母方の祖父であるという井川丑松は、その場で突然、苦しみもがき死んでしまう。

辰弥は、父方の親戚筋の未亡人である森美也子の案内で生れ故郷の八つ墓村に向かうことになった。辰弥は美也子に、腹違いの兄・多治見久弥が病床にあり余命幾ばくもなく子もいないため、辰弥が故郷の豪家の多治見家の後継者であると聞かされる。赤子であった辰弥を連れて村を出た母の鶴子は、別の地で結婚した後、辰弥が幼いころに病死しており、辰弥は自分の出自について今まで何も知らずにいたのだった。

美也子に聞かされた多治見家と八つ墓村にまつわる由来は、戦国時代にまで遡った。1566年、毛利に敗れた尼子義孝という武将が、同胞と共に8人で今の八つ墓村の地に落ち延び、村外れに住みついた。

しかし落ち武者たちは、毛利からの褒賞に目の眩んだ村人たちの欺し討ちに合って惨殺される。落ち武者たちは「この恨みは末代まで祟ってやる」と呪詛を吐きながら死んでいった。

このときの首謀者である村総代の庄左衛門は褒賞として莫大な山林の権利を与えられ、多治見家の財の基礎を築いた。だが、庄左衛門はあるとき突如として発狂、村人7人を斬殺した後、自分の首を斬り飛ばすという壮絶な死に方をする。

村人は、このことにより落武者の祟りを恐れ、義孝ら8人の屍骸を改めて丁重に葬り祠をたてたことから、村は八つ墓村と呼ばれるようになったというものだった。

さらに、辰弥の父だという多治見要蔵も、28年前に恐ろしい事件を起していた。要蔵は事件当時に多治見家の当主で妻もありながら、若い鶴子を強引に妾にし、多治見家の離れに軟禁していた。しかし、鶴子が生まれたばかりの辰弥を連れて出奔してしまい、その数日後の夜に要蔵は発狂して妻を斬殺、村人32人を日本刀と猟銃で虐殺し、失踪したという。

八つ墓村では、辰弥の帰郷と呼応するように、また連続殺人が起こりはじめ、私立探偵の金田一耕助が事件調査のため村に姿を現わす。

(出典:Wikipedia「八つ墓村 (1977年の映画)」)

「小川真由美」主演の映画『八つ墓村』(1977年)

濃茶の尼のセリフである「祟りじゃ〜っ」は、キャッチコピーとして流行語にもなった。

非常に有名な怖いシーンのひとつですね。

多治見要蔵(演:山崎努)は発狂して妻を斬殺、村人32人を日本刀と猟銃で虐殺し、失踪したという。

トラウマ級の怖さ。1回見たら2回は見たくないですね。

多治見要蔵(演:山崎努)は無表情で淡々と人を切りつける。その怖さと迫力はすごい演技です。

八つ墓村の洞窟のシーン「森美也子(演:小川真由美)の恐怖の変貌」

とても美しい「森美也子(演:小川眞由美)」さんが・・・

ホラー映画のようです。

「森美也子(演:小川眞由美)」さんが恐ろしい姿に変貌し、洞窟の中を駆け回る

この小川眞由美さんの変貌の怖さは超トラウマ級です。

村人達に騙されて殺された落ち武者「尼子義孝」の怨念が森美也子(演:小川真由美)に憑依したのか、すさまじい恐怖の変貌を遂げる。

こんなに綺麗だった小川真由美さんが・・・

・・・こんなになってしまう!2回繰り返してしまいました。

「岸田今日子」主演の映画『この子の七つのお祝いに』

『この子の七つのお祝いに』(このこのななつのおいわいに)は、1982年10月9日公開の日本映画で、原作は斎藤澪。第一回横溝正史ミステリ大賞を受賞した同名小説の映画化作品である。

昭和25年頃、東京都大森の古い木造アパートで真弓と娘の麻矢が2人きりで住んでいた。真弓は麻矢に「お父さんは私達を捨てた悪い人。恨みなさい、憎みなさい。大きくなったら必ず仕返しをしなさい。絶対に許しては駄目。」と毎日毎晩教え込み、虐待していた。そして麻矢が7歳の正月、真弓は彼女に晴れ着を着させて手首と頚動脈を切って自殺した。

それから約35年後、ある日の夜に東京の住宅街で池畑良子が残忍な手口で殺された。初め警察は、殺害方法や被害者の派手な男性関係から、犯人は男とみられたが、その後、現場に残されていたケーキから、そのケーキを売っていた店に聞き込みをしたところ、死亡推定時刻直前にサングラスをかけた女がケーキを買っていたことがわかり、犯人は女と断定された。

一方、元新聞記者のフリーライター・母田耕一は池畑良子から秦一毅や妻・「青蛾」麗子についての秘密を教えてもらう約束をしていたが、その前に殺害されたので秦と青蛾が事件に関係していると睨んで調べ始める。

そして、母田は調べを進めては自身が新聞記者だった頃の後輩・須藤洋史の行きつけのバーで須藤と事件について情報交換をした。その後、母田は秦の過去を調べていく内、その秘密が会津にあることを突き止めて会津に向かうものの帰京してすぐに殺されてしまう。

警察は手首を切っての自殺だと断定するが、須藤は取材ノートから会津の件が消えていることで他殺だと気づく。また母田は須藤がまだ駆け出しの頃、取材の"いろは"を教えてくれた恩人だったため、危険を覚悟の上で母田の遺志を継いで事件の捜査を始め、会津で犯人に関する事実を知った矢先に青蛾惨殺の報を受ける。

その頃、漸く父・高橋佳哉を見つけ出した麻矢は復讐すべく子供の頃に住んでいた木造アパートに呼び出し、同行した須藤の前で高橋が父親であり母と自身を捨てたのだと語る。

実は、母田は事件の真相を会津で知るが、愛するがゆえにゆき子に敢えて殺されたのだった。しかし、そこで麻矢にとって思いがけない事実を知り愕然となる。

真弓と高橋との間に生まれた娘・麻矢は生まれてふた月と経たない頃、ネズミに顔中を齧られ喉を喰いちぎられて死亡しており、ショックのあまり精神を病んだ真弓は日に日に異常な言動が目立つようになり身の危険すら感じた高橋が生き別れの妻・みやこと再会したのを機に彼女の元に去り、正常な思考や判断が完全に出来ない狂人と化した真弓は2人の間に生を受けた娘・きえを盗み出して復讐の道具に仕立て上げたのだった。

それこそが麻矢として育った彼女だった。最初は高橋の話を否定するゆき子だったが、調査の過程で「本当の麻矢」が死亡していたことを知った須藤にアルバムと犯行現場の彼女の手型を鑑定するよう勧められ、自身が「麻矢」ではないことを悟ったゆき子は事実に耐え切れずに精神が崩壊してしまう。
(出典:Wikipedia「この子の七つのお祝いに」)

「岸田今日子」主演の映画『この子の七つのお祝いに』

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