DVD化はおろか再放送もされない幻の不条理アニメ!クマのプー太郎

DVD化はおろか再放送もされない幻の不条理アニメ!クマのプー太郎

1995年から放送され30話で終了してしまったマイナーなアニメ・クマのプー太郎。可愛いキャラクターが繰り広げるシュールな日常が面白いと評判で3クール続いて視聴率も良かったのですが、スポーツ特番やオウム関連の報道番組で中止となることが多く今は知る人ぞ知る幻のアニメになってしまいました。ここではそんな「クマのプー太郎」について振り返ってみました。


「クマのプー太郎」とは?

OPテーマ - 「たいたいづくし」 / EDテーマ - 「元気を出して節」

「クマのプー太郎」のあらすじ

舞台は現代に良く似た世界。ある日町に引っ越して来たクマのプー太郎はのろまな牛のウッシーに出会い、引越しを手伝ってもらうことになりました。そこへ幸せを捜し求めて30年のしあわせウサギやマイマイクでカラオケを歌おうとするカラオケざるがおしかけてきて、プー太郎はイライラしっぱなし。しまいにはカラオケざるがボリュームと間違えてひねったガス栓にタバコの火が引火してプー太郎の家は引っ越したその日に大爆発してしまったのでした。

「とんでもねーとこに引越しちまった~!」と嘆くプー太郎ですが、この町には他にも意地悪な野良猫のミューや何を言っているのか解読不能なまくわうりデカなど、個性的な住民ばかり。今日もプー太郎は周りの人々に振り回されながらドタバタな日常を繰り広げるのでした。

「クマのプー太郎」は、シュールで意味不明だけど一度見たら忘れられない独特のゆる~い雰囲気があったアニメです。原作は青年向けの4コマと言うこともあり、下品でくだらない面もあって好き嫌いがはっきり分かれる作品でした。アニメ放送時私の周りでは大ブームで、友達同士でしあわせウサギやウェイターの声真似をしていました。

個性豊かなキャラクター

この物語の主人公。
皮肉屋で口が悪く、作中で唯一のツッコミ役。
常識人ぶっているが強欲で抜け目ないところがあり、一人だけ得しようとするが邪魔されてひどい目に遭うことが多い。

プー太郎

幸せを探して30年の野ウサギ。
小さな隙間に耳やしっぽをはさんだり、狭い場所に体を収めたりすることに幸せを感じている。何かとプー太郎にまとわりつくが、プー太郎のライバルであるミューとも仲が良い。

しあわせウサギ

常にマイクを持参してカラオケを歌おうとする猿。
気弱な性格で「ねぇ、歌ってもいい?」と断ってはいるが場をわきまえず出没してカラオケを始めるという強引なところも。著作権の関係か、しょっちゅう阻止されてカラオケを歌えたことはほとんどない。

カラオケざる

プー太郎が越してきて始めて出会った牛。
友好的で優しい性格だが話すのも動くのもとても遅いのんびり屋のため、プー太郎をイライラさせてしまうことが多い。

ウッシー

プー太郎が見つけた魔法のツボに入っていた謎の生き物。
ツボをこすると出てくるが、こすっている間にしか出てこられないので役に立つことはあまりない。呼ばれると「アイアイサー」と返事をする。

ロジャー

見た目も行動もそっくりの双子。
兄がボケで弟がツッコミ。「双子の兄」「双子の弟」と呼び合っており、兄の一言に弟が同調する。しかしその後に弟は、兄と感覚がちょっとずれていたことを心の中で謝ることが多い。

双子の兄弟

警察官に車掌、司会者など様々な職業をこなして物語の進行役を務める車掌(右)。

何を言っているのか全くわからないが肩書きと実績は立派なまくわうりデカ(左)。

車掌とまくわうりデカ

なにかにつけて「ヒーン」と泣く親父。
神出鬼没で急にプー太郎の前に現れては「怖いよー!ヒーン」と言って泣きだす。

ヒーン親父

ギターを持った流しのホロホロ鳥。
涙もろく人の哀しい話を聞くのが好きで、一人称は「あたし」。

ホロホロ鳥

プー太郎のライバルの野良猫。
イタズラ好きで、プー太郎をひどい目に遭わせることが多い。

野良猫のミュー

無表情だが腰の低いウェイター。
独特のダミ声で「いらっしゃいませー」と話す。ウェイター以外に司会者などをやることも多く、とんでもない特典をつける。ちなみに本名は「上板(うえいた)」。

ウェイター

「クマのプー太郎」こぼれ話

しあわせウサギの声を担当していたのは、クレヨンしんちゃんのしんちゃん役でおなじみの声優・矢島晶子さん。矢島晶子さんはしあわせウサギがお気に入りだったようで、クレヨンしんちゃんでも「しあわせ探して30年のオラになんか用~?」 という台詞があったり、よゐこがゲストの回の次回予告(2006年8月4日放送分)で「双子の兄弟やって~。そしたらオラ、しあわせ~ってなっちゃうかも。」という台詞があったりしました。ウサギつながりでネネちゃんの「殴られウサギ」の役も担当しています。
双子の兄弟役のよゐこやタヌキの娘役の千秋など、豪華なキャスティングも見所でした。

【ごきげんよう】当たり目BGM【サイコロ】 - nicozon

「ライオンのごきげんよう」といえばフジテレビの長寿番組。くまのプー太郎を知らない人でも、このメロディーを聞いたことのある人は多いのではないでしょうか。祭囃子のようなおめでたいこの曲は、「当たり目」が出た瞬間を盛り上げるのにピッタリです。

原作の「クマのプー太郎」の連載は1994年でいったん終了しましたが、2011年から週刊ファミ通で続編である「スナックプー太郎」が掲載されています。プー太郎はひげを生やしたスナックのマスターとなり、シュールな世界が繰り広げられています。まくわうりデカにそっくりなキャラクターが登場したこともあります。

気になる最終回は?

最終回は30話の「バイバイ! プー太郎!!」。

議員になった車掌とまくわうりデカが国会議事堂でプー太郎の町に道路を作ることに決定し、誰か一人が立ち退きをしなければいけなくなりました。誰が立ち退くのかはあみだじで決めることになったのですが、プー太郎のくじだけ立ち退き一直線になっていました。プー太郎は抗議しましたがこれは民主主義だといわれて結局プー太郎は過去を回想しながら新居に引っ越します。

やっと彼らと別れられると安心したのもつかの間、プー太郎の新居に前の町の住民たちが押し寄せてきて、プー太郎はぺっちゃんこになってしまいました。何と道路を拡大するため全員が立ち退きをすることになってしまい、結局みんなプー太郎の家で同居することになったのでした。

最後にプー太郎が「再放送も見ろよな!」と言い残して終わったのですが、結局専門チャンネルやローカル局においても再放送をされることはありませんでした。

「クマのプー太郎」は時事ネタやパロディも多かった作品ですが、最終回もなかなか風刺が効いた内容でした。18話の「九割引だよ! 人生は!!」で放送が打ち切りになった地域がほとんどで、このエンディングが見られたのはフジテレビ(CX)・関西テレビ(KTV)・岡山放送(OHK)の3局のみだったため、まさに知る人ぞ知る幻の最終回となってしまいました。

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OP・EDにミニドラマも入って全18トラック収録されたサントラCDです。
テレビ東京の「おはスタ」で不定期にBGMとして使われることもあるそうです。

「クマのプー太郎」オリジナルサウンドトラック

1996年に小学館プロダクションから発売されたプレイステーション用ソフト。
すごろく風のボードゲームでありながら難易度が高くなかなかゴールできないゲームでした。
双子の兄弟以外はアニメと同じ声優が声を担当しています。

クマのプー太郎 空はピンクだ!全員集合!!(それダメっす)

1996年にタカラから発売されたゲームボーイ用ソフト。
こちらは8種類のミニゲームをクリアしながらストーリーを進めていき、ミニゲームの勝利数でエンディングが変わるという内容でした。

クマのプー太郎 宝探しだ大入ゲームバトル!

かわいいキャラクターとシュールな世界観が融合していた「クマのプー太郎」。放送当時は時間帯もあって受け入れられなかったのですが、現在ソフト化されたら購入するファンは多いのではないかと思います。原作マンガもかなり面白いので、未見の人はコミックやサントラで雰囲気を楽しんで欲しいです。

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