ファミコン版「武田信玄」はこんなゲーム!

武田信玄タイトル
ファミコン版「武田信玄」のここが魅力!

日本の戦国時代で、最も天下統一に近いとも言われながらも志半ばで病に倒れた武田信玄。
その名を知らない人はいないでしょう。
その武田信玄を主人公にしたシミュレーションゲームということでやってみましたが、当時はこのような領地経営型のシミュレーションゲームをやったことがなかったので、最初は難しくてゲームオーバーをくりかえしていました!
後に登場して大ヒットする「信長の野望」などと比べてコマンド数も少なく、戦闘もごくシンプルなため、初心者としてはプレイしやすかったですが、国力を上げたり兵士のレベルを上げる前に簡単に攻め込まれてしまったりしたのです。
でも、コツをつかんで兵力がいったん整えば、後は勢いでどんどん制覇していくことができます。
さて、この「武田信玄」は3部構成になっています。
シナリオ1は信越地方十三国を制覇するゲームです。地元の甲斐の国力を高めながら他国を制圧し、無事信越地方十三国を制覇すればシナリオ1クリアなのですが、1541年11月からスタートして1601年11月までにクリアできないと寿命を迎えてゲームオーバーになってしまいますので注意が必要です。
シナリオ2は、武田信玄最大のライバル上杉謙信との「川中島合戦」です。7番勝負を勝ち越せばシナリオ3にすすめます。なお、このシナリオ2とシナリオ3は合戦のみとなっています。
シナリオ3は、いよいよこのゲームのラスボス(?)の織田信長との関ヶ原の合戦です。いろいろ史実と違うのは気にせずに7番勝負を撃破すると、晴れて全悲願の国制覇です!
「武田信玄」にでてくる有名武将

武田信玄

上杉謙信

織田信長
武田信玄の戦闘シーンは、これだけおさえておけばバッチリです!

さて、ファミコン版「武田信玄」では、戦闘シーンがとても重要です。
そこで、戦闘シーンで抑えておくべきポイントを覚えておきましょう!
まず兵の種類ですが、大きく分けて「足軽」「騎馬隊」「鉄砲・弓」「槍隊」があります。
多くの人は、「武田信玄と言えば騎馬隊だろう!」と騎馬隊中心で編成しようとされると思いますが、いきなりそうするのは失敗の元です!
たしかに騎馬隊は攻撃力、移動力が高く、唯一「2回行動」が可能なのですが、地形や相手に合わせて編成しないとあっという間に負けてしまいますし、なによりお金が足らなくなってしまいます。
ということで、まずは「足軽」を基本に軍編成しましょう。補充が早いからです。質より量ですね。鉄砲や弓のおとりにも使うことができます。
そして、鉄砲隊や弓隊は貴重なので不用意に移動せず、待ち構えるのが基本です。相手が攻めてくるのを待つか、足軽や騎馬で相手をおびきよせたほうがよいです。
ただ相手もあまり弓隊や鉄砲隊の射程範囲に簡単には近づいてきません。でも、それを逆手にとった戦術もあるのです。それは、「負けているときは動かない」というもの。相手の方が圧倒的に有利でも、こちらに弓隊や鉄砲隊がいて動かなければ、近づいてこないのです。これを利用すれば圧倒的に不利な場面でものりきることができるのです(あくまでファミコンのCPUですので、思考処理に限界があるのでしょう)。
さて、やっぱり武田信玄舞台の花形は騎馬隊です。なるべく有利に戦局を展開するために騎馬隊が戦場を縦横無尽に動き回らせましょう。
そもそも戦闘は20ターン(シナリオ2と3は30ターン)しかない上、武田信玄の寿命もあるので、まさに「侵略すること火のごとし」の言葉通り、騎馬隊で一気に蹴散らせるときは蹴散らすべきなのです!

武田信玄と言えば、騎馬隊!
知ってるようで知らない”武田信玄の謎” - NAVER まとめ
武田信玄の裏技大公開!
このファミコン版武田信玄ですが、初心者向けにシンプルな設定である反面、難しさもあります。
その大きな要因の一つが、初期のファミコンの特徴でもあるのですが、自動保存ができないということ。
シミュレーションゲームなので一日でクリアできず、パスワードで情報を保存するのですが、なんと自国の兵指数以外の多くの値が初期値になってしまうのです!
つまりシミュレーションゲームの基本である、国力を高めてお金をためて・・・といった努力がリセットと共に無駄になってしまうのです。
しかし、これを逆手にとってこのゲームを攻略することもできるのです。
どういうことかというと、「兵士だけ増やして、パスワードを取ってやり直せば復活出来る」ということです。
具体的には、徴兵を繰り返す→年貢を取り立てる(忠誠度が下がるが、リセットすれば元通りなので気にしない)→鉄砲・騎馬などを買う→リセットし、くりかえし!でいいのです。
そうして兵士が増えたら、後はひたすら戦闘を繰り返します。戦えば戦うほど兵士のレベルも上がりますし、早く制覇しないと信玄の寿命がやってきますので、おそれずにどんどん戦うのが大事です!
このゲームで一番大変なのは(他のシミュレーションゲームですが)とにかく序盤なので、序盤さえ乗り切れば後は比較的楽です。シナリオ2,3も自分は一回でクリアできましたし。
他のシミュレーションゲームをやった後にこのゲームをやると戸惑われるかもしれませんが、その当たりは初期のファミコンゲームであるとわりきって、攻略して下さいね!