証明しているのは人間だけじゃない!松田優作が名優であった事を証明した森村誠一の代表作「人間の証明」を特集する

証明しているのは人間だけじゃない!松田優作が名優であった事を証明した森村誠一の代表作「人間の証明」を特集する

森村誠一の「証明」シリーズの記念すべき第一作。当時は珍しかったアメリカでのロケも大迫力の大サスペンスです!


小説家・森村誠一の代表作と名高い「人間の証明」を松田優作主演で映画化!

松田優作とハナ肇による異色のコンビ(と言っても松田優作は一匹狼のようでしたが・・・)

数々のヒット作品を持つ森村誠一をしてこう言わしめた作品です。

「人間の証明」のあらすじ

年少の頃の、目の前で父親がアメリカ兵による集団リンチで殺されるという原体験から、棟居(むねすえ)刑事は自分しか信じられない人間になってしまった。    その棟居が本庁に抜擢されてすぐ、黒人の青年・ジョニー=ヘイワードが殺されるという事件が起こる。棟居らの必至の捜査も虚しく、ようとして容疑者が浮かばなかった。そこで、ジョニーの住んでいたアメリカ南部へ捜査の手を伸ばした棟居は、ジョニーが日本へ来たのは、日本人の母親に会うためだったと知る。  黒人差別が凄まじいディープサウスで極貧生活を送っていたジョニーにとっての唯一の心の支えは、いつの日にか、幼い頃に優しくしてくれた、生き別れになった母に会うことだった。そして、その思いは、日が経つにつれ、生活が苦しくなっていくにつれ、押さえがたいものになった。  そんなある日、ジョニーは雑誌で、日本でデザイナーとして大成功している母の写真を偶然見た。そこで、ジョニーの父は、息子の願いを叶えようと、自らの命を投げ出して、日本への旅費を作る。父の遺志も汲んで日本へ来たジョニーであったが、ジョニーを待っていたのは、母の非情過ぎる拒絶であった。ジョニーの母・八杉恭子にとって、黒い隠し子は、忌まわしい過去の亡霊であったのだ。  恭子はジョニーへの殺意を固め、ジョニーをひとけのない公園へ呼び出した。夢にまで見た母との再会を喜ぶジョニーの胸にナイフを突き立てる恭子。いかに邪魔な存在とはいえ、そこは我が子。震える手で刺したナイフは、ほんの少ししか入らなかったのだった。  しかし、それで母の気持ちを知ったジョニーは、「ママにとって、僕は邪魔な存在なんだね」と、自らの手でナイフを胸の奥深くに刺した。続けざま、「僕はママが安全なところに逃げるまで絶対に死なない。早く逃げるんだ、ママ!」と絶叫する。ジョニーは瀕死の状態にありながら15分も歩き続け、ホテルニュー大倉の前でついに力尽きる。意識が消える寸前のジョニーの目に映ったのは、麦わら帽子(英語でストーハ)に見えたホテルのネオン。ストーハ…。それがジョニーの最後の言葉であった。  ほどなく棟居は、「ストーハ」が、ジョニーが日本に持ってきた詩集に載っていた言葉だと知る。さらに、詩集に読まれていた高原に、20年ほど前にジョニーら親子3人が来ていたこともわかった。つまり、「ストーハ」は、親子3人の最初で最後の高原旅行の際に、恭子がジョニーに読んで聞かせた、母を想う詩に出て来る言葉だったのだ。  恭子をジョニー殺しの犯人だと確認した棟居は、恭子に人間としての情が残っていることに賭け、自供させることを決意したのであった…。

http://www.k4.dion.ne.jp/~neeskens/arasuji2.htm

人間の証明あらすじ

戦争。忌まわしい過去。
全てが闇に消えていきそうでしたが、松田優作演じる棟居刑事によって解決の糸口をつかんでいきます。真相に迫っていくその様がまさにハードボイルド!

作品データ

麦わら帽子が飛んでいくシーン。まるで麦わら帽子が泣いてるように見えてしまいます・・・。

原作 森村誠一
監督 佐藤純彌
脚本 松山善三
出演 岡田茉莉子、松田優作、ハナ肇、夏八木勲、新見隆、ジョー山中等
公開 1977年(昭和52年)
配給 東映
時間 133分

松田優作演じる「刑事・棟居(むねすえ)弘一郎」とはどのような人物か?

上記の事件を原体験として、棟居少年の心に正義とは?人間とは?とゆう大きな疑問が突き刺さります。
成長の過程で、人間に対して葛藤を抱えながら生きてきた棟居は、やがて刑事となる事を選びます。
その後の鬼気迫る捜査方法は軋轢を生み、孤立していきます。
そうして出来上がってしまった他者との距離感は、彼が人間とゆう存在を拒絶し、また観察しているようにも見えました。

実の母に殺された異国の息子

哀しい時ー!

母のいる日本に行ける事になって喜んでいたのもつかの間でした!

生まれながらに不幸を背負っていたんですね。
人間を不幸にする人間を許さない棟居。徹底的に犯人・八杉恭子を追い込んでいきます。

追い込み屋 棟居刑事

執拗に追い込みをかけます!怖いです、ぶるぶる {(><;)}

西條八十の詩。切ないです。この詩が物語全体に投げかけます。愛ってなんだ!!

狂気を秘めた棟居が麦わら帽子を差し出した時、まるで水戸黄門の紋所(もんどころ)の様でした。

アクション俳優の松田優作として有名になった彼が、新たな演技の領域に踏み込んだようにも感じた作品。

日本映画において唯一無二の存在感です。優作よフォーエバー!

松田優作の名演なくして映画「人間の証明」は語れませんでした。

森村誠一の原作は「証明」シリーズになっていますよ

累計で770万部の大ベストセラー!(2010年時点)

まずは本稿で特集している「人間の証明」。こちらが第一弾です。

「人間の証明」発売の翌年1977年発売。
こちらもヒットし、緒形拳主演でドラマ化もされました。

続いては「青春の証明」です。

映画化を前提に原作が書かれたそうです。
こちらも映画化、ドラマ化されました。東北を舞台に陰謀がうごめく!

映画は必見です!

三部作の最後は「野性の証明」。こちらも傑作!

小説家・森村誠一ってどんな人物なんでしょうか

森村誠一

ホテルを舞台にしたミステリが多いって確かに「人間の証明」でも出てきますっ!
犯行現場の公園と死亡現場のホテルの距離が重要でしたっ!

受賞歴多数。ミステリ界の重鎮ですね!

森村誠一と詩の世界

「人間の証明」の詩と言えば、詩人・西条八十「麦わら帽子」
小説のあとがきで、森村誠一はこう書いています。

作品の舞台でもある群馬県・霧積の看板でも紹介されています。

俳句もお好きなようです。
ご本人のwebサイトで写真俳句とゆうページがございました。

さすが言葉のプロですね、納得。

「人間の証明」の裏話

映画化にあたって、下記のような裏話があったそうです。
なんにせよ、すばらしい作品に仕上がって良かったです。

脚本は最初、長谷川和彦に依頼し、角川春樹が直接長谷川に交渉したが、長谷川が角川に対して無礼な物言いがあって流れたといわれる。 その後、賞金500万円を掲げて大々的に脚本を公募した。プロアマ問わずとの条件で最終選考に残ったのは、脚本家・監督の松山善三、脚本家の山浦弘靖、俳優・プロデューサーの岡田裕介(現東映社長)、プロデューサー・脚本家・推理作家の小林久三とプロばかりであった。応募者の名を伏せて角川プロデューサー、佐藤監督らによる選考会は『キネマ旬報』に公開されたが、のっけから「ロクなのがない!」「(公募に頼った)考えが甘かった」とボロクソであり、「いちばん修正しやすい」との消極的理由で入選作を決定した。ふたを開けてみれば、誰にとっても大先輩である松山の脚本だったという気まずい結果となった。なお、角川によれば、予算にまで気を配って小さくまとめた悪しきプロ脚本が多かった中、大胆に海外場面を多用した松山脚本が角川映画に相応しいと判断されたという。 偶然に次ぐ偶然によってクライマックスのお涙頂戴になだれこむ展開は、大映が戦後初期に「三倍泣けます」「ハンカチをご用意ください」のキャッチフレーズでヒットさせた「母物」の再来だと批判されたが、角川春樹は石上三登志との対談で、まさにそれをこそ狙ったと語っている。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E9%96%93%E3%81%AE%E8%A8%BC%E6%98%8E

人間の証明 - Wikipedia

最後にリメイク版もご紹介します

他にも「1978年版」や「1993年版」等多数あります。
全部観たとゆう強者もいらっしゃるかもしれませんね。
その方は自身を持って「人間の証明ファン」を証明出来ますよ!!

主演・渡辺謙で2001年に「人間の証明2001」としてテレビドラマとして放送。

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