【メガドライブ】ファミコンの後継ポジションを狙った熾烈なゲーム機戦争、セガは16BITメガドライブを引っ提げてファミコンやPCエンジンに戦いを挑みました。

【メガドライブ】ファミコンの後継ポジションを狙った熾烈なゲーム機戦争、セガは16BITメガドライブを引っ提げてファミコンやPCエンジンに戦いを挑みました。

ファミコンが世を席巻した1980年代、そのファミコンの後継ポジションを狙った「第4世代」と呼ばれるゲーム機戦争がありました。NECホームエレクトロニクスが仕掛けた1987年のPCエンジンを筆頭に、1988年のセガ「メガドライブ」、第4世代を制した任天堂のスーパーファミコン(1990年)、ネオジオ(SNK、1990年)。なかでもハード戦争に本気で立ち向かったセガの意欲作「メガドライブ」を語ることなく第4世代は語れないでしょう。


1988年、メガドライブ(セガ/SEGA)発売

孤軍奮闘だった8bitゲーム機時代を経て、セガは16bitのフィールドに活路を見出したのです

セガ・エンタープライゼスの8bitゲーム機戦争!1983年7月15日、奇しくもファミコンと同日発売されたSG-1000に始まったセガの戦い!! - Middle Edge(ミドルエッジ)

メガドライブは、セガ・エンタープライゼス(後のセガゲームス)が1988年10月29日に日本で発売した16ビットの家庭用ゲーム機。メーカー希望小売価格は21,000円。

米国・カナダではジェネシス(GENESIS)という名称で1989年に、ヨーロッパ・フランス・スペイン等の欧州地域やブラジルなどの南米地域では日本と同じくメガドライブの名称で1990年に発売された。

1988年、メガドライブ(セガ/SEGA)発売

「時代が求めた16BIT」
言葉の意味はよくわからないけど、とにかく凄いマシンが誕生したんだとイメージ出来ました。

ファミコンが世を席巻した80年代、メガドライブはPCエンジンに続き次世代の覇権を狙ったセガの意欲作でした

ゲーム戦争、同世代のライバルたちを振り返る。
83年の登場以来、一度も勝つことの出来なかったファミコン陣営。

20世紀の熾烈なゲーム機戦争を振り返ろう【据え置き型ゲーム機】 - Middle Edge(ミドルエッジ)

第3世代で任天堂の後塵を拝したセガは、NECエレクトロニクスが先行した第4世代の戦いに「メガドライブ」を引っさげて参戦したのでした。

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「16BIT」「ビジュアルショック、スピードショック、サウンドショック」で攻め込んだメガドライブ

かつて8bit機時代にマイナーチェンジを3度も施したセガ。

しかしながらサードパーティーの参入を促せなかった点は、圧倒的な高スペック(16bit)でより表現力の高い環境をゲームメーカーに提供する思想を持つに至ったのではないでしょうか。

全世界累計で603万本を売り上げたメガドライブ最高のヒット作「ソニック・ザ・ヘッジホック2」

メガドライブは日本国内で358万台、北米で2,000万台、ヨーロッパでは839万台と、全世界累計で3,075万台を売り上げました。

※ソフト売上:1億7,580万本

セガ・マークⅢ

セガ・マスターシステム

セガ・マークIII及びマスターシステムの後継機で、すでに稼働していたアーケード用SYSTEM16基板をベースに、メインCPUには当時、SHARPのX68000やAppleのMacintoshなど高級パソコンに多く搭載されていた高性能CPU MC68000を採用、またメインCPUの負荷軽減と下位互換を考慮してサブCPUにはZ80を搭載したデュアルCPU構成。別売のメガアダプタによりセガマークIIIとの互換性を持たせていました。

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MC68000の採用によって、パソコン以外にもAmigaやAtari STなど、同CPUを搭載していたPCゲームでの開発ノウハウがほぼそのまま使用可能に、当時のプログラマーにとってはスーパーファミコンやPCエンジンよりも開発や移植が比較的容易でした。

メガドライブを機にゲームアーツ、ウルフ・チームやテクノソフト、エレクトロニック・アーツ、U.S. Goldなど国内外を問わず多くのパソコンソフトメーカーがコンシューマーゲーム市場へ初参入を果たしました。

メガドライブ、日本国内での戦い

16bitで先行するものの、競合の追い上げをかわすことが出来ず

日本市場では1988年にメガドライブの名称で、世界で最も早く発売された。任天堂のファミリーコンピュータ、NEC HEのPCエンジンと競合し、後に任天堂のスーパーファミコンとも競合した。
TVCMにはいとうせいこうを起用。「ビジュアルショック、スピードショック、サウンドショック」を謳い文句とし、「時代が求めた16BIT」と、16ビット機である事を大きくアピールしていた。
1990年にメガドライブの出荷数はピークを迎え、年間70万台を出荷。この年のハード出荷数はファミコンが136万台、PCエンジンが127万台、スーパーファミコンが66万台と、熾烈な競争状態であった。
1991年に北米市場においてメガドライブが普及するきっかけになった『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』はメディアクリエイトの集計によると販売本数は10万本程度に留まり、日本市場において大きなヒットを記録するに至らず、ハードの出荷台数は前年と同じ70万台に留まった。
1992年時点の市場調査によると、各ハードのシェアはスーパーファミコンが55.9%、PCエンジンが24.7%、メガドライブ19.4%がとなっており、メガドライブは三番手に位置する結果となっている。
最終的な出荷台数はスーパーファミコンが1,714万台、PCエンジンが584万台、メガドライブが318万台となっており、ライバル機種の牙城を崩すには至らなかったが、「メガドライバー」と呼ばれる熱狂的なファンを生み出し、根強い支持を獲得。日本国内において初めて100万台以上を出荷したセガハードとなり、セガの家庭用ゲーム機では「セガサターン」に次ぐ出荷台数を記録した。

国内では3番手だったが、熱狂的なファンを獲得した

メガドライブ、北米市場での戦い

16bit機市場でトップの座を獲得

アメリカ・カナダを含む北米市場では、1989年に『SEGA GENESIS』として発売された。これは同じ名前の商品がすでに北米に存在し、商標として使えなかったためである。
発売当初は任天堂のNESが8割という圧倒的なシェアを背景に1社独占のシステムを販売店や流通など業界内外の隅々まで行き渡らせていて、サードパーティの参入や小売店への納品すら困難だった。
セガ・オブ・アメリカ副社長だった豊田信夫はアメリカのスタッフが作るアメリカ的なゲームこそがアメリカ市場で受け入れられると考え、セガがマーベルコミックス社からライセンスを受けて『スパイダーマン』をゲーム化する際、セガ・オブ・アメリカ主導での開発許可を貰った。
また、北米スポーツゲームの市場が約4割と非常にシェアが大きいアメリカでの販売促進を狙って、大物スポーツ選手の起用によるビッグタイトルを発売すべく、全米スポーツ界No1のスター選手であるNFLサンフランシスコ49ersのジョー・モンタナが要求したロイヤリティー契約では、国際電話で中山隼雄社長から承諾を得て任天堂よりも好条件を提示して交渉を成立させ、『ジョー・モンタナフットボール』シリーズを発売。100万本の売り上げを記録した。
他にもF1レーサーのアイルトン・セナや大物ミュージシャンのマイケル・ジャクソンなど、世界的に人気にある著名人ともライセンス契約を締結してゲームを発売した。
これらを機に、セガの意欲と、市場の存在がエレクトロニック・アーツやアクレイムなど海外のソフトメーカーにも伝わり、参入を決めるサードパーティが次々と増えたという。
任天堂のSNESが北米市場で発売された1991年の年末商戦には、キラータイトルである『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』を全面的に押し出した。当時SNESは『スーパーマリオワールド』同梱で199ドル、GENESISは『ソニック1』同梱で149ドルであり、GENESISとSNESの2台を並べてマリオに対してソニックのスピード感と販売価格の優位性をアピールするTVCMなど徹底した比較広告戦略を展開。
これが功を奏して、アメリカ最大手の新聞紙USA TODAYでは、「ゲームマーケットで遂にセガが優位に立った」という記事が掲載されるなど、同年のクリスマスシーズンではマスコミ各社が米ゲーム市場でのセガの成功を報じた。
1994年末にSNESでリリースされた『スーパードンキーコング』などの大ヒットにより、Newsweek紙の報道では1995年度での販売台数がSNESの270万台に対し、GENESISの販売台数は210万台に留まるなど、単年度では逆転された。しかし、1995年1月の時点でコンシューマ市場で55%のシェアおよび2,000万台の売り上げを記録した。
NPD調査でも1994年以降の本体売り上げやゲームソフトのラインナップなどでSNESを上回り、次世代ゲーム機であるPlayStationやセガサターンが発売がされてからも、MLBやNBA、NFL、NHLなど人気スポーツゲームは1998年頃まで発売され続けた。結果GENESISは、16ビット機市場トップの座を守り通した。
GENESISの携帯型ゲーム機『SEGA NOMAD』といった派生モデルを含めると北米市場では販売台数2,390万台を記録。SNESの2,288万台に勝る普及を成し遂げており、『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』『2』『3』『ナックルズ』『スピンボール』といったソニックシリーズ作品や『モータルコンバット』『NBA Jam』シリーズ、『獣王記』『ストリートファイターIIダッシュプラス』『Street of Rage』の他にも、ディズニー作品など映画を題材にした『アラジン』『ライオンキング』『ジュラシック・パーク』や北米で人気のタイトルをゲーム化した『X-MEN』『パワーレンジャー』などは、100万本以上のミリオンセラーを記録した。

1995年1月の時点でコンシューマ市場で55%のシェアおよび2,000万台の売り上げを記録

メガドライブの熱狂的なファン「メガドライバー」

もともとファンからの根強い支持が強かったセガでしたが、メガドライブの登場は「メガドライバー」と呼ばれるほどのファンからの支持を得ることになりました。

個人的にはアーケードゲームの臨場感を一番ストレートに体感出来るゲーム機だった気がします。

激闘!セガマニアたち! - Middle Edge(ミドルエッジ)

臨場感、爽快感に秀でたメガドライブの名作ゲーム

ガンスターヒーローズ

ソニック・ザ・ヘッジホック

シャイニングフォース~神々の遺産~

ファンタシースターII 還らざる時の終わりに

ぷよぷよ

大魔界村

バーチャレーシング

コラムス

雷電伝説

幽遊白書 魔強統一戦

「メガドライブ」は80年代、アーケードゲームでも大きな支持層を得ていたセガならではの意欲作だったといえるでしょう。

80年代に登場したセガの体感ゲーム - Middle Edge(ミドルエッジ)

これ一台で「マスターオブレトロゲーム」

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