人に隠れて悪を斬る、忍者戦隊カクレンジャー見参!
忍者戦隊カクレンジャーは、スーパー戦隊シリーズ史上初のレッド以外の女性メンバーがリーダーであり、二部構成による作劇、モチーフが忍者、敵のモデルは妖怪と和風テイストでありながら、アメコミ調の擬音など独自の演出が取り入れられた意欲的な作品です。
忍者戦隊カクレンジャー

忍者戦隊カクレンジャー
あらすじ
戦国時代、忍者達は人間界を征服しようとする妖怪達と激しい戦いを繰り広げていた。長い戦いの末、鶴姫を筆頭とする5人の隠流忍者が伝説の三神将より与えられた「封印の扉」の内部へ妖怪の総大将ヌラリヒョンと妖怪達の膨大なエネルギーを封じ込めることに成功する。妖怪達は指導者と力を失い、衰退していった。
それから400年後、忍者が人の世から廃れた現代で一般人として暮らしている隠流の末裔達である猿飛佐助の子孫・サスケと霧隠才蔵の子孫・サイゾウの二人は、人間社会に溶け込み隠れ暮らしていた妖怪カッパに騙されて「封印の扉」を開けてしまい、妖怪達を復活させてしまう。
先祖代々「封印の扉」を見守ってきた鶴姫家の24代目である鶴姫は妖怪の復活を察知し、封印の5忍者の末裔、サスケとサイゾウそして三好清海入道の子孫・セイカイと児雷也の子孫・ジライヤを集め、ともに「カクレンジャー」として妖怪を再度封印することを決意した。
クレープ屋を営みながら妖怪封印の旅を続ける5人であったが、ばらばらに動いていたはずの妖怪達の裏から邪悪なる存在が現れ、次第に彼らは苦しい戦いを強いられるようになっていく。
主な登場人物

サスケ/ニンジャレッド

鶴姫/ニンジャホワイト

サイゾウ/ニンジャブルー

セイカイ/ニンジャイエロー

ジライヤ/ニンジャブラック

ニンジャマン

妖怪大魔王
オープニング主題歌『シークレット カクレンジャー』
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最終回のネタバレ
妖怪達の首領・妖怪大魔王との最終決戦に臨むカクレンジャーの5人。
妖怪大魔王が空から放った攻撃によって、カクレンジャー達と鶴姫の父・義輝、少年ブンが吹き飛ばされた。
地上に降り、カクレンジャーを自らの手で葬ると告げた妖怪大魔王を倒すべく、5人はカクレンジャーに変身する。
余裕を見せる妖怪大魔王にカクレンジャーが刀で斬りかかったその時、空に三神将が現れ、カクレンジャーを制止した。
自らを切れと言う妖怪大魔王。そして、妖怪大魔王を切ってはならないと声を張り上げる三神将に、カクレンジャーは困惑する。
妖怪大魔王はカクレンジャーが来なければ大勢の人間が苦しむことになると言い残し、姿を消した。
追いかけようとする5人に三神将は告げる。
カクレンジャーは妖怪大魔王の妹・ヤマンバを倒して憎しみの力を葬り去った。しかし、人間の憎しみそのものである妖怪大魔王を切り捨てれば、一度消えた憎しみが再び人間の間に生まれ、今までに倒してきた妖怪も全て復活してしまうと。
三神将が戸惑うカクレンジャーに目からビームを浴びせると、5人の変化が解けて人間の姿に戻ってしまった。
再び地上が憎しみで満たされることを防ぐため、カクレンジャー最後の試練として、妖怪大魔王を変化せずに封印の扉の中に閉じ込めるべく、5人は街へと向かう。
封印の扉の場所さえわからない状態で街に辿り着いた5人の前に妖怪大魔王が現れ、3人に分身した。5人も三手に分かれて妖怪大魔王の後を追う。
街の人々を危険に陥れる大魔王に怒るカクレンジャーであったが、変化して戦うこともできず、大魔王のビームに倒れてしまう。
広場で一つに戻る大魔王の元に、5人が駆けつけた。人間の姿のまま妖怪大魔王に挑むものの、あっけなく弾き飛ばされてしまう。妖怪大魔王の杖のビームに倒れる5人。
遂にジライヤが変化して妖怪大魔王を切ろうとしたその時、空に三神将が現れ、妖怪大魔王が憎しみの化身であるなら三神将は愛、勇気、希望の化身であり、全ては人間の心の問題――即ち心の中の戦いであると諭す。
その言葉に、5人は封印の扉が人の心の中にある怒りや憎しみを心の奥にしまい込む扉であることに気付く。
最後の試練を乗り越え、カクレンジャーに変化する5人。
花のくノ一が現れカクレンジャーに挑むものの、カクレンジャーは妖怪大魔王を取り押さえた。三神将がビームを放ち、カクレンジャー、花のくノ一、妖怪大魔王を別の場所に転送させる。
ニンジャレッドの呼びかけに応え、地響きと共に封印の扉が現れ、開いた。花のくノ一は三神将のビームを浴び、正体である猫の姿に戻る。
妖怪大魔王は巨大化して抵抗するが、ニンジャマンと三神将に取り押さえられ、元の大きさに戻って封印の扉の前へと飛ばされた。
カクレンジャーは妖怪大魔王を扉の中へ押し込むことに成功し、妖怪大魔王は扉から出ようとあがくが扉は閉まってしまう。
ドロンチェンジャーを扉に当て、妖怪大魔王を封印するカクレンジャー。
変化を解き、喜ぶカクレンジャーにニンジャマンと三神将が別れを告げる。
義輝の元に戻った5人は、地上が再び憎しみや怒りで満ちないように愛と勇気と希望を持って、妖怪が再び現れるかどうかは人間の心次第であることを一人でも多くの人に伝えるため猫丸に乗って再び旅に出る。