藤川桂介さんは「この話は単にオタマジャクシを並べるだけではない、一人の女の子の成長物語だ」と言っています。
第一話をご覧下さい。
17歳になったのぞみと美紀を影から混乱させようとする道子の画策で、美紀はのぞみにいやがらせをするようになります。
ここからすでにいわゆる「大映ドラマ」的な悲劇性がありますよね。
また、のぞみの恋の相手・ファニー香川と兄妹であると知り(本当は違う)気持ちのすれ違いや苦悩するところなどもメロドラマ的です。
のぞみとファニー
モデルは藤圭子
主演・藤山ジュンコのこと
藤山ジュンコ
「さすらいの太陽」第18話で藤山さんのレコードデビュー曲「鎖」をのぞみが歌っています。
藤山さんが歌うエンディング曲「心のうた」は5話~8話まで放映されています。
歌謡曲チャンネルで放送される理由
「さすらいの太陽」はアニメなのになぜ「歌謡曲専門チャンネル」で放送されるのか、その理由は、作品中に歌謡曲がたくさん流れるからです。
のぞみは流しの歌手を始めますが、そのときにいろいろな既存の歌謡曲を歌うのです。
のぞみだけではなく、他のキャラクターが歌うこともあり、またBGMとして流れることもあります。
「歌謡曲チャンネル」は昭和の歌謡曲が中心ですから「さすらいの太陽」が放送されるのも納得ですね。
原作とアニメとの違い
「さすらいの太陽」は原作コミックがあるわけですが、アニメ化にあたり多少の改変があります。
原作はかなりえぐいところもありますがそれはマイルドにされています。
また、のぞみが海女になるなど多少スポ根的な要素も加味されています。
それに、アニメの美紀さんはそんなにいじめ役に見えないんですよね。
コミックは鼻持ちならない金持ちの娘に見えるんですが、アニメでは道子に振り回されてるだけで、本人はとてもプライドが高いだけのお嬢さんに見えるんです。
原作の美紀
アニメの美紀