元恋人は、元同級生の夫。白けた友情よりも昔の恋心が熱く燃え上がる・・・?!
シリーズ3も、やっぱり不倫で壊れていく人間関係が見どころ。
元同級生だった4人の女性が繰り広げる、愛と友情の結末にドキドキします。
金曜日の妻たちへIII 恋におちて

金曜日の妻たちへIII 恋におちて
あらすじ
キンツマシリーズのなかでも最高視聴率を記録した、第3作目。
物語の舞台は東京郊外。東急田園都市線沿線つくし野にある中庭つきの一戸建てがドラマのメインとなる。
彩子・由子・法子・桐子の4人は、仙台のお嬢様学校である青葉女学院で幼稚園から短大までの16年間を共に過ごした同級生。
学生時代は竹のように細かった彩子は“タケ”、こまねずみのように動く行動派の由子は“おコマ”、動作がのろいことから自身の名前にもかけて法子は“ノロ”と、桐子以外はお互い愛称で呼び合う。
卒業後、結婚してそれぞれ家庭を持つが、タケ、おコマ、ノロの3人は家も近いことからよく集まっていた。音信不通になっていた桐子とおコマが偶然再会し、タケの父親が所有している別荘でのパーティーに桐子も招待されることに。
そこで桐子は、かつて恋人だったタケの夫、圭一郎と10数年ぶりの再会を果たす。
結婚まで考えていた仲でありながら、理不尽な理由で別れなければならなかった桐子と圭一郎が再び恋に落ちていくのは必然のことだった・・・。
桐子があらわれたことによる波紋は、桐子の同僚である藤森とノロとの間にも新しい恋心を芽生えさせてゆく。
2組の不倫カップルと、そこに巻き込まれてゆく夫婦と友人たち。平凡で幸せだった日常が少しずつ歪みはじめる。
主な登場人物

秋山圭一郎:古谷一行

秋山彩子(タケ):篠ひろ子

山下由子(おコマ):小川知子

岡田桐子:いしだあゆみ

遠藤法子:(ノロ)森山良子

山下宏治:板東英二

藤森順一:奥田瑛二
キンツマ3部作を代表する大ヒットテーマソング
名曲とともに語り継がれるドラマです!
最終回のネタバレ
圭一郎と桐子が逢瀬を重ねるなか、圭一郎の部下である弥生がふたりの秘密を知ってしまう。弥生は圭一郎の妻タケに憧れを抱いており、すぐさま圭一郎と桐子が不倫関係にあることをタケに告げ口してしまう。
それから圭一郎は家を出てホテル暮らしを始めるが、桐子ともタケとも別れる決意を固める。
圭一郎を心配して世話を焼いていたおコマは、圭一郎のホテルを訪ねた帰りに偶然にも元夫と出会う。勤めていた会社が倒産し意気消沈していた彼を放っておけず、一夜を共にしてしまう。許されないことをした想いから、連れ子の息子と家を出ようとしていたおコマだったが、現夫である宏治にギュッと抱きしめられ無事に仲直りするのであった。
そんなおコマと宏治の姿を見たノロは、夫婦の素晴らしさを改めて感じ、それを壊してはならないと、不倫関係が続いていた藤森に別れを告げる。あきらめきれない藤森だったが、最後に二人で『恋におちて』という映画を見に行き、そこで別れを惜しみながらもサヨナラすることとなる。
そんなある日、タケ、おコマ、ノロ、桐子の女4人が山下家に集まることとなる。
今日は何を言ってもいい!という名目で、タケと桐子も本音をぶつけあう。
タケは桐子に対して、罪悪感を抱いていた。いつかは圭一郎を返さなければならない、と。
しかし桐子は、圭一郎が自分にとってのスイートホームだったら本気で奪い返した。けれどそうじゃなかった・・・と。
涙を流しながら、花束で殴りつけながら、想いをぶつけ合った親友たちは、最後は笑顔で仲直りをする。
その後タケは圭一郎を迎えに行く。とまどう圭一郎を抱きしめて、仲むつまじく一緒にわが家へと帰ってゆく。
本シリーズでは、不倫関係で泥沼化するようなことがあっても、最後はしっかり夫婦は夫婦の形へと戻っていく。
幼い頃からの親友だけに、お互い生まれ育った環境への憧れや嫉妬などが見え隠れしながらも、それぞれが愛する人への想いを確かめ合う姿が、決してブラックなイメージではなく、切なくて胸をキュンとさせてくれるドラマだ。