「若草物語 ナンとジョー先生」とは?
若草物語 ナンとジョー先生 OP・ED - nicozon
小坂明子さんの優しい歌声と、まるで大家族のようなプラムフィールドの雰囲気がマッチしたOPと、油絵のような景色をバックに爽やかに歌声が響くED。どちらも明るくて名作劇場にありがちな悲劇性を感じさせない名曲です。
「若草物語 ナンとジョー先生」のあらすじ
舞台は1882年のアメリカ・マサチューセッツ州郊外にある学園・プラムフィールド。若草物語の4姉妹も大人になり、勝ち気なジョーも結婚して夫のベア先生とともに理想の学園を目指してプラムフィールドという学校を作りました。
ある日おてんばな11歳の少女・ナンはボストンから単身プラムフィールドに乗り込んできました。ナンは父子家庭でしたが3日も持たずに家庭教師が逃げ出すようなおてんばぶりに手を焼いたお父さんがナンをプラムフィールドに預けることにしたのです。ナンを泣かせてやろうと手荒な歓迎で待ち構えたプラムフィールドの子供達相手にナンは大暴れ。ジョー先生が学園に帰ったころには学校内は荒れ果てており、ナンは泥だらけになっていました。そんなナンを見てジョー先生は怒るどころか大笑いし、自分の若い頃を見ているようなナンをたいそう気に入るのでした。
この学校では家畜の世話や作物の世話などそれぞれ担当の仕事を持っています。ナンの仕事はジョー先生の息子・ロブとテディに毎日絵本を読んであげることになりました。プラムフィールドには小さな音楽家・ナットや町の不良少年・ダンも加わり、ナンは様々な出会いを通して成長していきます。
ナンを初めとしたプラムフィールドの子供達の生活は悲劇的なハプニングやイジメなどとは無縁です。しかし小さな出来事を通してやらかしたり、反省したりを一進一退を繰り返して成長していくというリアルな描写が心に響きます。
特に中盤から登場するダンの成長物語は大人になって見るとより一層泣けます。母親のように優しい愛情とユーモアで辛抱強く生徒達を見守るジョー先生と、父親のように時には厳しい人格者として指導をするベア先生のコンビはまさに理想の夫婦でした。
「若草物語 ナンとジョー先生」の登場人物
アニー・ハーディング
この物語の主人公。通称ナン。
ジョー先生いわく、アメリカ一のおてんば娘でしょっちゅう男の子達と野球やケンカをしている。
将来の夢はお医者さんになること。
ジョセフィン・ベア
通称ジョー先生。
マーチ家の次女で、フリッツ・ベアと結婚しプラムフィールドの運営をしている教師。
2人の息子や姉の子もプラムフィールドで育てている。
勝気な性格で、自分の少女時代にそっくりのナンを気に入っている。
ロブとテディ
ジョー先生の長男で5歳のロブと3歳のテディ。まだ幼いのでナンに絵本を読んでもらったり、デーズィと人形遊びをして過ごしている。無邪気なテディにだけダンは心を開いている。
トミー・バングズ
通称トミー。
学校一番の腕白小僧。
イタズラ好きだがお人よしで、トミー・バングズ商会を経営している。ナンが好きでよくちょっかいを出している。
デーズィ・ブルック
通称デーズィ。
ジョー先生の姉メグの娘で、ナンとは正反対のおとなしくて女の子らしい性格。双子の兄デミを尊敬していたが、ナットが来てからはナットに恋心を抱く。
ナット・ブレイク
通称ナット。
流しの音楽家の両親が亡くなってプラムフィールドにやって来た少年。
気が弱く病弱で追い詰められると嘘をついてしまう性格だったが、学校に来てから大きく成長する。
将来の夢はバイオリニスト。
ダニエル・キーン
通称ダン。
身寄りが無くボストンで悪に手を染めてサバイバル生活をしていた不良少年だったが、ナットの紹介でプラムフィールドに入学する。プラムフィールドやページ博士のもとで改心し大きく成長する。
印象的なエピソード
第7話 僕はロビンソン・クルーソー
第23話 誰もいない庭
第39話 おてんばジョー自転車に乗る
「若草物語 ナンとジョー先生」こぼれ話
佐藤好春さんは世界名作劇場シリーズのメインアニメーターとして活躍する一方で、「となりのトトロ」「魔女の宅急便」など代表的なジブリ作品を手がけていました。キキとナンは外見だけでなく、明るくて天真爛漫な少女のイメージも似ていますね。
中盤から後半はナンよりもダンやナットに焦点が当てられた話が多いですが、原作ではナットが主人公だったのならば合点が行きます。しかしナンの明るい雰囲気があったからこそシリアスで暗い境遇にあったナットやダンの物語が光るものになったのではないかと思います。
20年前は今より規制が緩かったとはいえ、さすがに未成年の喫煙・飲酒シーンはNGだったようです。このシーンは原作にもあり後の展開に関わる重要なシーンなので、カットせずにオンエアするには相当な苦労があったようです。
気になる最終回は?
最年長のフランツは大学へ進学し、トミーは会社を継ぐため経営の勉強をしにボストンの学校へ転校することになりました。さらにダンもページさんがブラジルへ行くためついていくことになりました。ジョー先生は「「私は別れが好きです。小鳥たちが精一杯の力をこめて大空高く羽ばたく姿を見るのはとても嬉しい事です。だからあなた達も未来に向かって元気良く飛んでいきなさい。ありがとう、あなた達に出会えて本当に良かった。さあ、飛び立ちなさい、私の小鳥たち」とスピーチしダン達を見送りました。
それから10年後、トミーは会社の経営者、ナットはヴァイオリニストになり、デーズィはナットの奥さんになっていました。そしてナンは夢を叶えて大きな病院の女医さんになり、数年ぶりにロンドンからプラムフィールドに戻ってきたナンはジョー先生と感動の再会を果たすのでした。
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第三若草物語 (角川文庫)
現代において教育とは何かと訴えかけているようなこの作品は老若男女にオススメできる名作です!どんな子供にも大人がびっくりするような素晴らしい性質やキラキラした才能が埋もれていて、それを見つけて伸ばしてあげたいというジョー先生の教育方針には目を見張るばかりです。この作品は思春期の子供だけでなく、全年齢にオススメできる名作です!