「マーちゃんごめんね」から21年。【大鶴義丹】ってどんな人？

本名：大靏義丹（おおつる　ぎたん）
生年月日：1968年4月24日
出身地：東京都杉並区
身長：180cm
血液型：A型
所属事務所：ケイダッシュ

俳優、劇作家、演出家として活躍し天才と称された唐十郎さんと、在日韓国人女優の先駆けとも言える李麗仙さんの間に誕生した大鶴義丹さん。
唐十郎さんが主宰していた劇団「状況劇場」が自宅を稽古場にしていたこともあり、演劇は生まれながらにして身近な存在でした。

高校生時代からテレビドラマに出演し、大学生の頃に本格的に俳優デビュー。
90年代にはトレンディドラマに出演したことで知名度を上げ、現在に至るまで数多くの作品に出演されています。

お父さんは唐十郎（から じゅうろう）さん。
劇作家、演出家としてはもちろん、作家としても芥川賞を受賞されました。

本名：大靏義英（おおつる よしひで）
生年月日：1940年2月11日
没年月日：2024年5月4日（享年84歳）

お母さんは李麗仙（り れいせん）さん。
「アングラの女王」と呼ばれ、唐十郎さんが設立した劇団「状況劇場」で看板女優として活躍された他、「3年B組金八先生」をはじめ、数多くの映像作品に出演されました。

本名：大靏 初子（おおつる はつこ）
生年月日：1942年3月25日
没年月日：2021年6月22日（享年79歳）

唐十郎さんが1988年に李麗仙さんと離婚し、後に再婚したメイクアップアーティストの萩原美和子さんとの間に誕生した、大鶴義丹さんにとって異母妹となる大鶴美仁音さん。
1989年に旗揚げされた劇団「唐組」に2019年より所属され、俳優として活動しています。

本名：大靏美仁音（おおつる みにおん）
生年月日：1991年7月29日

大靏美仁音さんの弟で、大鶴義丹さんの異母弟にあたる大鶴佐助さん。
2005年に映画「ガラスの使徒」で俳優デビューし、劇団「ヒトハダ」の座長を務めています。

本名：大靏佐助（おおつる さすけ）
生年月日：1993年11月14日

自宅に劇団の稽古場があるという環境で生まれ育ち「俳優一家というよりは、家が劇団だった」と話している大鶴義丹さん。
実はご両親だけじゃなく、異母姉弟にあたる方も俳優として活躍されているんですね。

1984年10月放送のドラマ「安寿子の靴」（NHK）で俳優としてデビューし、1988年公開の映画「首都高速トライアル」で主演として銀幕デビューをしている大鶴義丹さん。
90年代はトレンディドラマにも出演されるようになり知名度を上げていきました。

ドラマ「君の瞳をタイホする!」「君が嘘をついた」に続く「君シリーズ」として中山美穂さん主演で放送されました。

代官山でルームシェアする主人公の瞳（中山美穂さん）と、隣の部屋に引っ越してきた男の子たちとの恋愛模様を描いたストーリー。

大鶴義丹さんは瞳の隣の部屋で鈴木元（前田耕陽さん）とルームシェアする宮下耕平役として出演していました。
瞳の同居人として菊池桃子さん、藤田朋子さんが出演されているのですが、菊池桃子さんは本作で初めてのキスシーンに挑戦。
そのお相手が大鶴義丹さんでした。

遠距離恋愛をテーマに描かれた本作で、大鶴義丹さんは看護婦として働く主人公の大木美代子（中山美穂さん）の彼氏、野口雄介役で出演されました。

付き合い始めて1年が経った時、雄介は東京から札幌へ転勤することに。
遠距離恋愛になることについて不安を募らせる美代子ですが、雄介は「離れていても大丈夫」と言って札幌へ出発します。
しかし、看護婦という不規則な仕事をする美代子と仕事に忙殺される雄介は、デートはおろか連絡を取り合う機会すらだんだんと減っていき・・・という展開に。

最高視聴率26.3%を記録し、90年代を代表する恋愛ドラマの一つとなりました。

再放送は難しいとされているドラマ「悪魔のKISS」。
1993年7月から全12話に渡ってフジテレビ系列で放送されました。

静岡県から上京した中学時代の同級生、みさを（奥山佳恵さん）、幸子（深津絵里さん）、茉莉子（常盤貴子さん）が、性地獄、宗教地獄、借金地獄、さらに薬物地獄に墜ちていくという衝撃的なストーリー。

大鶴義丹さんは、消費者金融のエコーファイナンスに勤務している田村京平役として出演しました。
田村は金を借りに来た大学生の茉莉子に一目惚れ。
茉莉子が借金返済のため風俗店で働いていることや、そこで出会った客に金を巻き上げられ、さらには勧められるがままに手を出した薬物におぼれている状況を知ることに・・・
茉莉子を救うため、元凶となったかつての上司、金田（益岡徹さん）を刺し殺しますが、最終回では金田の使いのヤクザ（宇梶剛士さん）に首を切られ壮絶な死を遂げるという役どころでした。

キリン「ラガービール」の他、森永製菓のチョコスナック「ビッツ」や森永製菓のキャラメル「ハイソフト」のCMにも出演されていました。

ドラマ「オレたちのオーレ!」（1993年10月からTBS系列で放送）で共演したことがきっかけで、1994年にマルシアさんと結婚。
1997年には第一子となる女の子、弥安（びあん）さんが誕生しました。

ご自身の両親が離婚しているということもあり、大鶴義丹さんは「自分は絶対に離婚はしない」という決意をし、実際に「おしどり夫婦」とも呼ばれていたのですが・・・

結婚から10年後、大鶴義丹さんとマルシアさんは離婚することに。
原因は大鶴義丹さんの女性問題だったと言われています。

事の発端となったのは2003年10月のことでした。
マルシアさんの留守中に自宅に女性を招き入れ、その女性が大鶴義丹さんのTシャツを着て眠っているところにマルシアさんが帰宅！
夫の浮気現場に鉢合わせしたマルシアさんは、その直後、娘の弥安さんを連れて別居を決意。
さらに、大鶴義丹さんが長期海外ロケに出ていたとされる2003年12月に一方的に会見を開き、離婚を発表したのでした。

大鶴義丹さんは「自宅で6人で飲んでいてたまたま最後に残った女性と鉢合わせしただけ」とコメントし、浮気は否定していたようですが、2004年9月に離婚が成立。

2004年4月に行われた会見では涙ながらに「マーちゃんごめんね。土下座してもいい。僕が悪い」とテレビ越しに訴えていましたが、2人の関係が修正されることはありませんでした。

ちなみに、マルシアさんの本名は現在も大鶴 一枝 マルシア（おおつる かずえ マルシア）。
離婚後も弥安さんのことを考えて大鶴姓を名乗っているんだそうです。

マルシアさんとの離婚から8年後、2012年11月に高校時代の後輩だという一般女性、泰子さんと再婚された大鶴義丹さん。
もともと地元の友達だったという2人は、お互いが40代に入ってから久しぶりに再会。
交際期間約半年での再婚となりました。

もちろん現在も俳優として幅広く活躍されている大鶴義丹さん。

最近では、橋本環奈さん主演のNHK連続テレビ小説「おむすび」に、主人公の祖父に窮地を救われた小松原良助と、その息子である弘樹の43年後の二役で出演されていました。

また、2014年から毎年出演されているのが数多くの舞台です。
唐十郎さんの戯曲作品「ジャガーの眼」「二都物語」「新二都物語」では主演を務め、2024年には「三代目 湯之介3 ～新春時間旅行編～」を皮切りに10作品に出演。
2025年6月には「王の逆襲・二幕」が上演予定となっています。

プライベートではおめでたいニュースも！
2023年8月に娘の弥安さんにお子さんが誕生し、大鶴義丹さんはおじいちゃんになりました。

俳優業の他にも、映画監督や小説家としても活躍されている大鶴義丹さん。
これからも幅広い分野での活躍が期待されます！