「魔神英雄伝ワタル」とは?

「魔神英雄伝ワタル」のあらすじ

舞台は現代の日本。お調子者で正義感の強い小学4年生のワタルはある日、学校で粘土のロボットを作ります。ロボットに「龍神丸」と名付けたワタルが放課後近所の龍神池に行くと池が波打ちだし、まばゆい光と共に現れた龍によってワタルは異世界である神部界へと連れられてしまいます。
神部界にそびえる創界山は、かつては美しい七色の虹が輝く山でしたが、悪の帝王ドアクダーの出現によって虹は色を失ってしまいました。
「創界山が危機に陥った時、空から降りてくる。その名もワタルといい、 龍の神様とともに悪を倒す。」という予言により、ワタルは救世主として創界山を救う使命を負うことになります。
ワタルは粘土から巨大な魔神となった相棒・龍神丸を連れて、天真爛漫な忍者のお頭・ヒミコ、凄腕の剣豪・シバラク、鳥の姿をした青年・クラマと出会い、共にドアクダー討伐のために戦う旅が始まったのでした。
「魔神英雄伝ワタル」は製作はガンダムのサンライズ、企画はサクラ大戦の広井王子、さらに声優陣といった豪華キャストの相乗効果が十分に発揮された名作アニメです。
わかりやすいストーリー、魔神のかっこよさ、魅力的なキャラクターといった要素で男女共に人気がありました。
キャラクター紹介

戦部 ワタル

忍部 ヒミコ

剣部 シバラク

渡部 クラマ

忍部 幻龍斎

虎王
人気の秘密は?

ワタルの乗る龍神丸はロボットではなく気さくに話してくれる相棒のような存在で、空を飛べないという弱点があったり、時にはワタルに説教したりと人間くさいところが親しみやすさを生んでいます。「シュワル・ビネガー」 「クルージング・トム」「ビビデ・セーキマ・ツー」といった、名前だけでも笑ってしまいそうなパロディ敵キャラも個性的でしたね。
「魔神英雄伝ワタル」は食玩、プラモ、ゲームなどグッズ展開も多岐にわたって展開されていました。特にプラモデル「魔神大集合」シリーズは500円でお釣りがくるほど安かったり、本編にない裏話が読めたりということもあって大ヒットしました。当時流行っていた「SDガンダム」「ドラクエⅢ」の要素を上手く取り入れたところが男子の心をわしづかみした要因ではないかと思います。
「魔神英雄伝ワタル」はメディアミックスの先駆けと言われており、ラジオドラマやキャラソンCDが制作され、参加声優によるステージイベントも行なわれていました。今となっては人気アニメには欠かせない要素ばかりですが、ワタルシリーズが男子だけでなく女子にも大人気だったのはこういったファンサービスの影響もあるのではないでしょうか。
気になる最終回は?

数々の闘いを乗り越え、ついに第七界層まで制覇しドアクダーの居城である魔神殿へたどり着いたワタルたち。龍王丸をはじめとする4体の正義魔神が一斉にかかってもまったく歯が立たず、ドアクダーは魔界の守護神・暗黒龍を復活させてしまいます。もうだめかと思ったその時、なんと龍王丸から金龍が飛び出しワタルは伝説の剣・龍王の剣と神部七龍神の力で、ついにドアクダーを倒し創界山に平和が戻ったのでした。仲間たちや龍神丸に見送られてワタルは現代に帰っていきます。
ここまでが実質の最終回である44話ですが、もう一話続きがあります。

戦いを終え一ヶ月たったある日学校から帰宅したワタルの元に、小包が届きます。何とそれは創界山からのビデオレターで、忍術でテレビから飛び出してきたヒミコと共にワタルは仲間たちの近況を見届けます。別れの際ヒミコにさよならを告げるワタルにヒミコは「ワタル、さよならじゃないよ。また会おうだよ!」と返し、二人は再会を約束するのでした。
シバラクやクラマとは笑顔で分かれたものの、龍神丸の前では泣いてしまうワタルが子供らしくて良いです。最終話がただの総集編でなく、今まで出会った敵や仲間たちの後日談が分かるのも粋な演出ですね。
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いかがでしたか?
今もなお人気の魔神英雄伝ワタルですが、アニメ・グッズ共に親子で楽しむのも良いかもしれません。