視聴率の低迷などで戦隊シリーズの打ち切りが検討される窮地を救ったのが「鳥人戦隊ジェットマン」でした。
テレビ撮影の経験がない雨宮慶太を監督に起用するなど、マンネリ打破のため様々な新機軸を打ち立てエポックメイキングな作品となりました。
スーパー戦隊シリーズ『鳥人戦隊ジェットマン』

鳥人戦隊ジェットマン あらすじ
199X年、衛星軌道上に漂う地球防衛軍スカイフォースのアースシップ。
24時間体制で地上の動きを監視するこのアースシップにより地球の平和は保たれていた。
地球防衛軍スカイフォースが極秘裏に開発したバードニックウェーブを浴びることにより人間を超える力を持つ、鳥人戦隊ジェットマンを作り上げる「Jプロジェクト」が計画されていた。
天堂竜と竜の恋人でもある藍リエの二人は、スカイフォース幹部の小田切綾からJプロジェクト要員として推薦された。
天堂竜はアースシップにおいてバードニックウェーブを浴びレッドホークに変身する能力を身に着けた。しかしその直後、次元戦団バイラムが現れ、アースシップを攻撃し壊滅的な打撃を受けてしまう。
崩れ落ちるアースシップから避難しているとき、リエが次元のひずみに吸い込まれてしまう。小田切はリエを救助しようとする竜を制止して、竜と小田切の二人でジェットホークに乗り込み脱出した。
アースシップが崩れ落ちる時、4つのバードニックウェーブが稲妻のように地上に降り注ぎ4人の民間人がバードニックウェーブを浴びてしまう。
竜と小田切は「鳥人戦隊ジェットマン」を組織するべくバードニックウェーブを浴びた民間人を探し出し、地球の平和のために戦うよう説得していく。
はじめは反発し合ったり、地球の平和そっちのけで恋愛に走ったり、なかなか鳥人戦隊ジェットマンとしてまとまらなかったメンバー達だが、次元戦団バイラムとの戦いの中で友情や親交を深めていき地球の平和のために自身の青春を捧げて戦っていくのであった。
鳥人戦隊ジェットマンの主な登場人物

天堂 竜 (てんどう りゅう)/レッドホーク

鹿鳴館 香 (ろくめいかん かおり)/ホワイトスワン

大石 雷太(おおいし らいた) / イエローオウル

早坂 アコ(はやさか アコ) / ブルースワロー

結城 凱(ゆうき がい) / ブラックコンドル

小田切 綾(おだぎり あや)

裏次元伯爵ラディゲ

マリア / 藍 リエ(あおい リエ)

グレイ

トラン

トランザ
オープニングテーマ 『鳥人戦隊ジェットマン』
印象に残る戦隊シリーズだったのです。
最終回『はばたけ!鳥人よ』ネタばれあらすじ
「俺の真の力を見せてやる!!」そう言って裏次元伯爵ラディゲは巨大獣ラゲムへと変身した!!
ジェットマン達はジェットイカロスに搭乗して巨大獣ラゲムと地球の運命をかけた最後の戦いに挑む。
攻撃をことごとく跳ね返されピンチにおちいるジェットマン達。そこへジェットガルーダに搭乗した小田切長官が現れジェットイカロスとジェットガルーダの変形合体でグレートイカロスとなり巨大獣ラゲムにいどむ!
しかし、それでも巨大獣ラゲムの圧倒的な力にかなわない。たまらず小田切長官はテトラボーイを呼び巨大獣ゲラムの背中を攻撃させた。すると巨大獣ゲラムは激しくダメージを受けた。
弱点が無いように見えたゲラムだが、マリアから受けた背中の傷が巨大化によって広がっていたのだった。
背中の傷を集中攻撃するジェットマン達!しかし、ラゲムはバイロックと融合してさらに強化されて第二形態へと進化してしまった。
テトラボーイも破壊されバードメーザーも跳ね返され万策尽きた時、竜は合体を解除して単身飛びかかり、ラゲムを、羽交い締めにした。
「バードニックセイバーでラディゲを、背中の傷を貫くんだ!」竜は自分ごと攻撃するよう凱達に言った。
バードニックセイバーがラゲムを貫き「これで、このラディゲを倒したつもりだろうが、俺の魂は裏次元から永遠に貴様達を呪い続けるだろおおおおう!!!」と捨て台詞を残しラディゲは死んでいった。
竜はからくも脱出して生還していた。心配して駆け寄るみんなと勝利をかみしめ、長い戦いの終わりを喜び合った。
3年後、雷太は幼なじみのサツキと幸せな生活を送っていた。アコはアイドル歌手になり忙しくしている。そして竜と香の結婚式に参加するために、かつての仲間達が集まった。
その頃、凱は花屋で結婚する二人のために花束を買っていた。店を出ようとするとき、女性からバッグを奪い取る強盗に出くわす。凱はすぐさま強盗を追いかけて捕まえ「めでたい日にけちつけやがって!くだらねぇマネすんじゃねぇ!!」と強盗をたしなめた。そう言って立ち去る凱に向かって強盗がナイフを取り出し、凱の腹部を刺した。
式が終わり、教会の庭園でみんなから祝福を受ける竜、ふと見るとベンチに座っている凱に気がつき竜は駆け寄って行った。
「来てくれたんだな」そう呼びかける竜に凱は力なく相づちを打つ。様子がおかしい凱を心配する竜に「いつもの二日酔いだ」と凱は誤魔化した。
「空が目にしみやがる、綺麗な空だ」そう言って凱は空を見上げた。
「ああ、俺たちが守ってきた青空だ」竜もベンチに座り凱と一緒に空を見上げる。
みんなで写真を撮ろうと集まるが、凱はベンチに座って微笑み、手を振るだけだった。
みなが幸せそうに戯れる中、凱は静かに目を閉じた。