【江美早苗】新婚さんいらっしゃい初代司会者で作詞家!? 元夫に殺害された無念の最期

【江美早苗】新婚さんいらっしゃい初代司会者で作詞家!? 元夫に殺害された無念の最期

『新婚さんいらっしゃい!』の初代司会者を務め、西野バレエ団から派生したレ・ガールズとして活躍し、後に1970〜80年代のアイドルやアーティストの作詞家として活躍した人をご存知でしょうか?才能豊かな女性でしたが、元夫の手にかけられ無念の最期を遂げています。江美早苗、中里綴、神田エミの名で知られた、生前の彼女を振り返ります。


西野バレエ団、レ・ガールズでの活躍

江美早苗(えみ さなえ)は、1951年3月15日、島根県松江市の生まれ。本名は神田恵美で、実家は地元で有名な老舗旅館を経営していました。



小学2年生の時に、西野バレエ団に入団。その後は地元の高校を中退し、東京で活躍するようになります。同団メンバーの金井克子、由美かおる、奈美悦子、原田糸子らとともに "5人娘" と呼ばれ、1967年にはダンスグループ「レ・ガールズ」を結成。以後は、アイドルグループとして人気を集めます。



レ・ガールズとしては、1967年のバラエティ番組『レ・ガールズ』、1968年の青春映画『ミニミニ突撃隊』、『初恋宣言』、1969年のテレビドラマ『フラワーアクション009ノ1』などに出演しました。1968年には、ソロ歌手としてもデビューしています。

『新婚さんいらっしゃい!』の初代司会者

『新婚さんいらっしゃい!』は、日曜のお昼、お茶の間ではおなじみの人気バラエティ番組。1971年から今日に至るまで、半世紀以上も放送されている長寿番組です。



その初代司会者というと、多くの人が桂三枝(当時)と梓みちよを思い浮かべるかもしれません。しかし、実は梓みちよは二代目で、初代司会者は、男性は桂三枝&月亭可朝、女性は当時まだ19歳だった江美早苗でした。ただ、江美が司会を務めたのは、1971年1月から7月までのわずか半年間。その後すぐ梓みちよにバトンタッチしていますので、勘違いするのも無理はないでしょう。



以下の六代目桂文枝の公式サイトでは、当時の司会者三人の写真が掲載されています。

『新婚さんいらっしゃい!』初代司会者3人の写真が掲載

ホラー映画に出演、突然の引退

一方、女優活動、音楽活動も続けており、1971年6月には特撮ホラー映画『呪いの館 血を吸う眼』で準主役として好演。同年10月には、7枚目のシングル『ふたりの歓び』をリリースします。



ところが、翌1972年突然の引退表明。芸能界からの引退と同時に、西野バレエ団も退団しました。

作詞家・中里綴として復活

引退から一年も経っていない1973年9月、江美早苗はなんと作詞家として復活を果たします。ペンネームは、中里綴(なかさと つづる)



最初のメジャーヒットは、1975年8月にリリースした、南沙織の16枚目のシングル『人恋しくて』です。オリコン8位を記録し、暮れの日本レコード大賞では歌唱賞を受賞。NHK紅白歌合戦でも歌われました。



その他の代表曲は次の通り。途中、神田エミ名義でリリースした楽曲もあります。



南沙織

『気がむけば電話して』



田山雅充

『春うらら』



関田昇介

『はいからさんが通る』



沢田聖子

『キャンパススケッチ』



林紀恵

『えとらんぜ』



中森明菜

『スローモーションの』のB面曲『条件反射』

『少女A』のB面曲『夢判断』



少年隊

『ダイヤモンド・アイズ』




この中で個人的に印象深いのは、林紀恵のデビュー曲『えとらんぜ』。彼女は、第5回ホリプロタレントスカウトキャラバンのグランプリ受賞者で、本曲でアイドル歌手としてデビューを果たしました。

私生活では・・・無念の最期

私生活では、1981年に、14歳年上のレコードプロデューサーと結婚。1985年に離婚しますが、その後は復縁を要求され、ストーカーのように付きまとわれるようになります。事態は最悪の結果に。1988年3月5日、江美早苗は元夫によって殺害されました享年36



作詞家として活躍を続けていた最中での悲劇で、西野バレエ団時代のファン、作詞家時代のファンには特に大きな衝撃を与えました。実は、元夫のストーカー行為については、地元警察署に相談しており、事前に防げなかったかことが残念でなりません。



以下は、当時のデイリースポーツの記事の抜粋です。

今振り返る彼女の活躍

彼女が亡くなって、執筆時点で36年。幸いにも、彼女のかつての活躍ぶりを、映像や音楽で確認することができます。



中でも、先に紹介したテレビドラマ『フラワーアクション009ノ1』は、東映シアターオンラインの公式YouTubeチャンネルで第1話と第2話が無料で公開されています。ぜひご覧ください。

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