男女合体しての変身や、怪獣よりも強い超獣、敵組織として異次元人ヤプールの登場など、今までのウルトラマンに無かった要素満載で始まったウルトラマンA。斬新な企画の導入によって当時の子供たちに絶大な人気を誇った番組でした!!
ウルトラマンA

あらすじ
異次元空間からの侵略が突如始まった。
異次元人ヤプールによって地球の生物と宇宙怪獣を合体させて作った、怪獣よりも強い超獣という巨大な改造生物兵器を使い地球侵略が開始されたのだ。
超獣ベロクロンの襲撃により子供たちを守るため重症を負ったパン屋の青年である北斗星司と看護婦の南夕子は死の淵でウルトラマンAから命を託される。
二人は、ベロクロンに全滅させられた地球防衛軍に代わり新しく組織された超獣攻撃隊「TAC」の入隊試験に見事合格してTACの隊員となる。
北斗と南の二人はピンチにおちいると、指にはめたウルトラリングを一つに合わせ
「ウルトラタッチ!!」の掛け声と共に男女の合体変身でウルトラマンAの力を得る。
別次元から地球を狙う異次元人ヤプールは次々と超獣を送り込み地球を侵略しようとするがウルトラマンAの活躍によりことごとく敗退し、やがて滅ぼされる。
ヤプールの魔の手から地球を守る事に成功したウルトラマンAだが、超獣の脅威は続いていた。
かつて月の世界を死に追いやった超獣ルナチクスが地球に襲来した。
ウルトラマンAとなってルナチクスを倒した後、夕子は北斗に自分が月星人であり、冥王星で仲間が再建を目指して頑張っていること、そして自分も仲間のもとに行かなければならないのだと告げる。
北斗にウルトラリングを渡すと、夕子は第二のふるさと地球に別れを告げて去って行った。
一人になった北斗は単独でウルトラマンAに変身し、地球の平和を守るために戦うのであった。
主な登場人物

北斗星司隊員

南夕子隊員

竜五郎隊長

山中一郎隊員

今野勉隊員

吉村公三隊員

美川のり子隊員

梶洋一隊員

梅津姉弟
主題歌「ウルトラマンA」
今でも大人気!!
最終回「明日のエースは君だ!」あらすじ(ネタばれあり)
正体不明の円盤同士の戦いにTACは直ちに調査に向かった。
墜落した円盤の近くでは、ウルトラ兄弟を気取った子供達が小さな子供のサイモン星人をいじめていた。
北斗は「ウルトラ兄弟は弱い者いじめはしない、何もしない宇宙人の子供をわけもなくいじめたりしない!ウルトラ兄弟はゾフィーも、マンもセブンも弱い者の味方なんだ!!」と子供達をしかりサイモン星人を保護する。
北斗達がサイモン星人をTAC基地に護送している途中、異次元人ヤプールがジャンボキングを使って攻撃してきた。
異次元人ヤプールは敗れ去った超獣の亡霊達、ユニタング、マザリュース、カウラ、マザロン人の4体を合体してジャンボキングを誕生させたのだ。
北斗とサイモン星人はジャンボキングの攻撃から逃れる途中、子供達の秘密基地に案内されかくまわれる。子供達はサイモン星人に、いじめたことを詫びて北斗やサイモン星人のケガの治療をしたりなどして、サイモン星人と仲良くしようとする。
そんな時、異次元人ヤプールがサイモン星人を引き渡すよう要求してきた。
「もし地球人がサイモンをかばうのならば地球も私の敵だ!サイモンを出せ!サイモンを私に渡せ!さもないとこの街を破壊して皆殺しにしてやる!」と脅迫してきた。
しかし、子供達は「ウルトラ兄弟は弱い者の味方だ!サイモンは俺が守る!」「サイモンは渡すもんか」「サイモンを超獣から守ってやる」と、異次元人ヤプールからサイモン星人を守ろうと決心する。
そのころ街で暴れるジャンボキングにTACが応戦していたが、まるで歯が立たず壊滅的な打撃を受けていた。「今日は街の半分を破壊した。あとの半分は明日までとっといてやろう、明日の朝8時までにサイモンを渡すのだ!」異次元人ヤプールはそう宣言するとジャンボキングを撤退させた。
子供達の秘密基地では、自分から捕まりに出て行こうとするサイモンを子供達が止めようとしていた。
「地球にはエースがいる、エースが来てくれるまで俺たちがサイモンを守るんだ!」「みんなで力を合わせてサイモンを守ろう!」そう力強く言う子供達を見て、北斗はサイモンを子供達に任せてTAC基地に一旦帰ることにする。
TAC基地ではジャンボキングの対策会議が行われていた。
山中隊員がサイモンを異次元人ヤプールに渡して様子を見たらどうだろうかと提案すると「そんな事をしたら、あの少年達の気持ちを踏みにじってしまうことになる」と北斗が反論する。
「家や街はまた立て直すことが出来ます。しかし、あの少年達の気持ちは一度踏みにじったら簡単には元には戻りません、彼らはウルトラの兄弟の様に勇敢でやさしい気持ちを持とうとしています、その気持ちだけは大切にしてやりたいと思います。」と北斗は訴えた。
北斗の言葉を聞いた竜隊長は「やるだけのことはやってみる、街も子供達の心も破壊させてはならん」そう言って、試作段階の細胞分解ミサイルを試して見ることを決定する。
夜空を見上げながら「明日はエースになろう、明日こそはどんなことがあっても!」そう決心する北斗に「星司さん、もし貴方がウルトラマンAだということを誰かに知られたら、あなたは二度と人間の姿に戻れないのよ」と南夕子が語り掛けて来た。
なぜ今そんな事を言うんだと不思議がる北斗に対して、夕子はそれ以上何も言わなかった。翌日、北斗はサイモンと少年達の所に向かうと、そこには沢山の少年達がサイモンを守ろうと集まっていた。
朝8時になりジャンボキングが現れ、TACは細胞分解ミサイルを発射する!ミサイルは見事に命中するが、全く効果が無くジャンボキングは街を暴れまわり破壊の限りを尽くす。
やがて子供達の秘密基地に近づいてきて危険な状態になり、子供達と北斗、サイモンは外に脱出することになる。ジャンボキングから逃れる時にサイモンが、自分はヤプールで自分がジャンボキングを操っているのだとテレパシーで語り掛けて来た。
サイモンに銃口を向ける北斗。しかし、子供達の目の前でサイモンを撃てば子供達の信頼を裏切ることになる、人間の子供達から優しさを奪いウルトラマンAを地上から抹殺することがヤプールの目的だったのだ!!
北斗はヤプールの罠にはまり、子供達の目の前でサイモンを撃ち殺してしまう。
子供達は「もう優しさなんて信じないぞ、TACは超獣を倒せないもんだから、サイモンを殺したんだ」と北斗を激しく非難する。
北斗は意を決して、自分はウルトラマンAだからヤプールのテレパシーを聞くことが出来るのだと告白する。「見ていてくれ、これがウルトラマンA最後の戦いだ!」そう言って北斗はエースに変身した。
死闘の末ジャンボキングを倒したエースは「子供達よ、優しさを忘れないでくれ、、、」と最後のメッセージを残しM78星雲へと帰って行った。