【1989年洋楽】『いとしのエリー』が洋楽に!?「日本」でヒットした洋楽トップ5

【1989年洋楽】『いとしのエリー』が洋楽に!?「日本」でヒットした洋楽トップ5

「洋楽」と一言で言っても、アメリカやイギリスなど本場でヒットする曲と、日本国内でヒットする曲はかなり異なります。中には、日本でヒットしても、本国ではヒットしないという逆転現象も!? 今回は "1989年の日本" にフォーカスして、オリコンシングルチャートを中心に「日本でヒットした洋楽5選」をご紹介します。


1989年のオリコンから選出

邦楽も含めたオリコン総合シングルチャートを対象に、1989年の年間トップ100にランクインした洋楽の中から5曲を選出します。トップ100内で5曲に満たない場合は、全米ヒットチャートやオリコン洋楽シングルチャートの中から、日本で人気になったと思われる曲を別途選出し、ちょうど洋楽5選としています。



この年のランクインは1曲のみだったため、その他の曲は、以下のCD収録曲の情報などを参照し、オリコン洋楽シングルチャートの上位曲を抽出しました。

オリコンのデータ協力による “全曲、80年代の週間オリコンチャートNo.1” の洋楽コンピが登場! | コンピレーション(洋楽) | ソニーミュージックオフィシャルサイト

エリー・マイ・ラブ~いとしのエリー / レイ・チャールズ

レイ・チャールズ最大のヒット曲といえば、世界的には『我が心のジョージア』『旅立てジャック』『愛さずにはいられない』などでしょうが、日本ではこの曲です。



『エリー・マイ・ラブ~いとしのエリー』は、サザンオールスターズの代表作『いとしのエリー』を英語詞でカバーしたもので、日本のオリコン年間シングルチャートで56位、全米R&Bシングルチャートでも最高位40位を記録しています。



サントリー・ウイスキー「ホワイト」のCMソングとしても起用され、日本では、レイ・チャールズ最大のヒット曲となりました。桑田佳祐はレイ・チャールズの大ファンで、その喜びを "嬉しいを超えている" と表現しています。

ロスト・イン・ユア・アイズ / デビー・ギブソン

1980年代後半、アメリカの女性ポップアイドルとして人気を二分していたのが、ティファニーとデビー・ギブソン。デビー・ギブソンは、デビューシングル『オンリー・イン・マイ・ドリームス』がいきなり全米4位の大ヒットを記録し、『フーリッシュ・ビート』で初の全米ナンバーワンを獲得しました。



本曲『ロスト・イン・ユア・アイズ』は、2曲目の全米ナンバーワン曲で、日本でもオリコン洋楽シングルチャートで2週ナンバーワンを獲得しています。



作詞・作曲・プロデュースを手がけたのは、すべてデビー・ギブソン本人で、彼女の透明感のある歌声とピアノ演奏が特徴的です。ミュージックビデオでは、彼女の弾き語りの様子が見られます。彼女の才能を存分に表現した、彼女の代表作と言えるでしょう。

マッドリー・イン・ラヴ / ブロス

ブロスは、マット・ゴスとルーク・ゴスの双子からなるイングランド出身のバンドで、元々は3人組でした。主にイギリス、アイルランドで人気を博し、代表曲には全英ナンバーワン曲『アイ・オウ・ユー・ナッシング』があります。



『マッドリー・イン・ラヴ』は、2作目のアルバム『ザ・タイム』からの第4弾シングルで、日本のオリコン洋楽シングルチャートで1週だけナンバーワンを獲得しています。ヤマハのスクーター「NEW JOG」のCMソングに起用され、ブロスの二人もCM出演しました。



ブロスは1992年に解散しますが、2017年に再結成コンサートを行っています。

ライク・ア・プレイヤー / マドンナ

『ライク・ア・プレイヤー』は、マドンナの4枚目のアルバム『ライク・ア・プレイヤー』からの第一弾シングルで、アメリカでは、シングル、アルバム共にナンバーワンを獲得しました。日本では、シングルはオリコン30位でしたが、アルバムの方はオリコン1位(年間25位)を獲得しています。



当時は、俳優のショーン・ペンと離婚した頃で、映画やブロードウェイの出演も不評だったこともあり、彼女にとっては試練の時期でした。本作では、より個人的な事柄に目を向け、新たな音楽性を追求しています。



しかし、本曲でも試練は続き、ミュージックビデオの映像に関して宗教団体から非難を浴びることに。本曲のCM使用やワールドツアーのスポンサー等でペプシコーラと契約を結んでいましたが、CMとは直接関係ない本件で、ペプシコーラは彼女との契約を解除しました。

愛が止まらない 〜ターン・イット・イントゥ・ラヴ〜 / カイリー・ミノーグ

カイリー・ミノーグは、前年、シングル『ラッキー・ラヴ』が、オリコン洋楽シングルチャートで12週ナンバーワンと大ヒット。収録するアルバム『ラッキー・ラヴ』も大ヒットし、ヨーロッパ、オセアニア、日本で、彼女のブームが巻き起こりました。



アルバムからは『ロコモーション』『恋は急がず』などのヒット曲がありますが、本曲『愛が止まらない 〜ターン・イット・イントゥ・ラヴ〜 / カイリー・ミノーグ』日本限定でリリースした楽曲です。オリコン洋楽シングルチャートでは、10週ナンバーワンを獲得しています。そして、本曲の日本語カバーWinkの代表曲であり、相乗効果で両曲ともに大ヒットしました。

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