ルパンVS複製人間とは?

映画のルパンと言えばクラリスが可愛かった「カリオストロの城」が有名ですが、「ルパンVS複製人間」は、カリオストロの城とはまた違った意味で印象深かったです。
まずはそんな「ルパンVS複製人間」についてご紹介します。
公開日:1978年12月16日
製作費:5億円
配給収入:9億1500万円
原作:モンキー・パンチ
監督:吉川惣司
ある死刑囚が処刑され、その男は鑑識の結果もルパン3世であることが明らかだった。
その事実が信じられない銭形警部は、ルパンにトドメをさそうと遺体が埋葬されているドラキュラ城に赴き、遺体に発砲すると爆発してしまったのです。
ビックリしてひっくり返った銭形警部の前に現れたルパン。
やはり遺体は偽物だったようですが、ルパン自身も自分が処刑されたというニュースを聞いて困惑していたのでした。
実は処刑されたルパンは、世界一の大富豪のハワード・ロックウッドという人物が作り出したクローンだったのです。
ハワード・ロックウッドの正体は?
この低身長で顔色が悪く、白髪のカールしたロングヘアという奇抜な風貌のハワード・ロックウッドなる人物の正体が、実はマモーだったのです。
マモーとはクローン技術によって不老不死を実現し、己自身を生み出して育むことで1万年を生き抜き、歴史を影から動かしてきた”と自称する天才科学者でした。
自らを神と称し、相手が誰であろうと尊大に振る舞い、美しい者をこよなく愛するため、優れた者や美しい者だけが生き残れば良いという選民思想の持主だったのです。
美しい者として、不二子を気に入っていて手元に置こうと画策していました。
自らのクローンを作り続けたマモーの正体とは、なんと巨大な脳だったのです。
巨大な脳の描写…子供心にかなり衝撃でした…。
本体が巨大な脳なので、死んでもまたクローンが現れるマモー。
1体目は次元に射殺され、2体目はなんと斬鉄剣の破片で反射されたレーザーの直撃で焼死…というショッキングな死に方をします。
そして最終的に自らのオリジナルとなる脳をロケットに乗せて、宇宙の彼方へ送り逃亡を図りますが、ルパンがロケットに仕掛けた爆弾が大気圏離脱直後に爆発しとうとう最期を迎えたのでした。
アニメながら大人向け作品だったため、不二子のヌードなどアダルトなサービスショットもありましたが、何よりもマモーの外見から正体、そして死に方まで当時の子供たちにとっては、トラウマとなるシーンが多かったです。
マモーの声を担当したのは、2代目水戸黄門の西村晃さんという豪華さ…。
その迫真の演技力は圧巻でした。
そんな「ルパンVS複製人間」は何かと力の入った作品に仕上がっています。
マモーの死後、ルパンが不二子にキスをしながら服をめくり乳首を押した瞬間、全ての秘密を揉み消すため各国からマモーの秘密基地へミサイルが発射されるというお色気シーンも圧巻です!
まとめ
今回は「昭和の子供たちにトラウマを与えた映画「ルパンVS複製人間」のマモーとは?」についてご紹介しました。
「私はマモー」というセリフやその正体が絶大なインパクトを与えたマモー。
子供の頃は怖かったですが、今観ても面白いです。
今後もルパンの映画を楽しみにしたいですね!