【訃報】YMOのメンバーで音楽家・坂本龍一さん死去。
音楽グループ・YMOのメンバーで、映画「ラストエンペラー」の音楽を担当したことなどで知られる音楽家・坂本龍一(さかもと りゅういち)さんが3月28日、がんのため東京都内の病院で亡くなっていたことが明らかとなりました。71歳でした。
第一報はこちらです!
坂本さんは1952年1月17日、東京都出身。幼少期より作曲を学び、1978年に細野晴臣さん、高橋幸宏さんとともに音楽グループ「イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)」を結成。「テクノポリス」「ライディーン」「君に、胸キュン。」などのヒット曲を輩出し、“教授”の愛称で親しまれていました。ソロとしては、映画「戦場のメリークリスマス(1983年)」や「ラストエンペラー(1987年)」など映画音楽で注目を集め、「ラストエンペラー」では日本人として初めて米国アカデミー賞作曲賞を獲得するなど、世界的な評価を獲得しました。そんな坂本さんですが、2020年に直腸がんの手術を受けたことを公表。音楽活動と並行して闘病生活を送っていたものの、このたびの訃報となりました。
公式ツイッターが訃報を掲載。
このたびの突然の訃報を受け、坂本さんの公式ツイッターでは4月2日夜に「January 17 1952 - March 28 2023」というツイートが掲載。3月28日に亡くなっていたことが公表されました。こちらのツイートには、国内外の著名人・ファンから追悼のコメントが続々と寄せられています。
坂本龍一さんの音楽活動の軌跡を振り返る!!
ミドル世代にとって、欠かすことの出来ない音楽を多数手掛けてきた坂本龍一さん。その作品は多岐に渡っており、全てをご紹介することはとても出来ないのですが、ここでは印象的な楽曲をいくつかピックアップしながら、坂本さんの軌跡を振り返ってみたいと思います。

忌野清志郎さん「い・け・な・いルージュマジック」を発表!
YMOのメンバーとして人気を獲得していた1982年、忌野清志郎さんとともにコラボシングル「い・け・な・いルージュマジック」を発表。資生堂のキャンペーンテーマ曲に使用され、その異色性から大ヒットを記録しました。
YMO「君に、胸キュン。」を発表!!
翌1983年には、YMO名義でシングル「君に、胸キュン。」を発表。テクノユニットとして認知されていた彼らによるまさかのポップソングで、オリコン最高位2位まで上昇。YMO最大のヒットシングルとなりました。また、「い・け・な・いルージュマジック」をキャンペーンに使用した資生堂のライバル会社、カネボウ化粧品のキャンペーンに使用されたことでも話題に。
バルセロナ五輪の音楽を担当!!
その後、1983年のYMOの散開(解散)、「戦場のメリークリスマス」「ラストエンペラー」など映画音楽への進出で世界的な音楽家へと成長した坂本さんですが、1992年に開催されたスペイン・バルセロナ五輪では、開会式の音楽の作曲を担当。自ら指揮棒を振り、オーケストラの演奏に参加しました。
「リゲイン EB錠」のCMも話題に!!
また、1999年には三共「リゲイン EB錠」のCMで使用されたピアノソロ曲「energy flow」が話題に。同曲を収録したマキシシングル「ウラBTTB」はインスト曲初のオリコン最高位1位を記録し、ミリオンセラーとなりました。
このように、それぞれの時代ごとにヒット曲を多数制作し、我々の印象に残る活動を展開していた坂本さん。その功績はこれからも日本の音楽史に刻まれていくことでしょう。ご冥福をお祈り申し上げます。
坂本龍一 公式ツイッター
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