原宿の竹下通りを埋め尽くした「タレントショップ」とは?

原宿の竹下通りを埋め尽くした「タレントショップ」とは?

80年代に東京・原宿の竹下通りに数多く出店されたタレントショップ。どんなタレントが出店していたのか振り返っています。


原宿の竹下通りを埋め尽くした「タレントショップ」とは?

80年代に東京・原宿の竹下通りに数多く出店されたタレントショップ。
当時の人気番組だったビートたけしの冠番組「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」や山田邦子の冠番組「邦ちゃんのやまだかつてないテレビ」などの店舗が相次いで出店されました。

また、ビートたけしは竹下通りの入口(原宿駅側)にも「北野倶楽部」を出店するなど、その高い人気ぶりを示していました。

たけし缶バッジ

ショップ内で扱うグッズにはタレントの似顔絵風イラストが用いられ、独特なユーモアを伴ったものが多かったように思います。

加藤茶 KATO&SON’S 灰皿

80年代アイドルのタレントショップで有名なのは酒井法子の「NORI-P HOUSE」ではないでしょうか。

原宿・恵比寿・清里・名古屋・京都・福岡に出店された同店。さらには「日本一標高の高いタレントショップ」として、富士山の8合目(標高3300m)の山小屋にグッズ店「のりピーちゃんハウス」を出店して話題となりました。

店舗では、中学時代に酒井自らが生み出したというキャラクター「のりピーちゃん」を用いたグッズも取り扱われ、ファンに大変な人気となっていました。

NORI・P・HOUSE スウェット/トレーナー

2000年代には薬物で社会的に大きな注目を集めてしまった酒井法子。しかし、80年代のアイドル時代の人気は絶大で、1986年から1987年までTBS系で放送されていたアイドルバラエティ番組「モモコクラブ」では、中心的存在として注目を集めました。

そして、自身をのりピーと自称し始めた酒井。彼女が流行させたのがご存知の「のりピー語」でした。「いただきマンモス」や「マンモスうれピー」など、ユニークな言葉は広く受け入れられ、日常会話で登場する機会も多かったように思います。

酒井自身、今でも取材時にのりピー語を用いて感情を表す(取材陣からの要望もありそうですが)など、アイドル時代を象徴する流行語として知られています。

のりピー語辞典 下敷き

そしてまた、同じく2000年代に薬物で問題を起こした人物で、人気のタレントショップを出店していたひとり、それが田代まさしの「マーシーズ」でした。

清里高原にも店舗を出すなど、売れっ子タレントとして多くのグッズを販売していました。ファンならずとも、彼のトレードマークであるサングラスとオールバックヘアが描かれた田代自身のイラストは一度は見たことがあるのではないでしょうか。

かつては志村けんにお笑いの資質を見出され、一時は「ダジャレの帝王」としてバラエティに引っ張りだこだった田代でしたが、2000年に女性の下着を盗撮していた所を通報され、書類送検をされてしまいました。その時の「ミニにタコができる」、いわゆるミニにタコ発言はある種の伝説的名言として今も知られています。

MARCY'S マーシーズ Tシャツ

多くの芸能人がタレントショップに関わっていましたが、90年代に入るとバブル崩壊などもあり、タレントショップ自体の人気が下がり、閉店が相次ぎました。
現在ではネット販売をはじめ、様々な販売経路がありますが、もう一度原宿の竹下通りにタレントショップが立ち並ぶ光景を見てみたい気もします。

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