【洋楽編】愛すべきワン・ヒット・ワンダー(一発屋)のその他の曲をまとめてみた

【洋楽編】愛すべきワン・ヒット・ワンダー(一発屋)のその他の曲をまとめてみた

80年代・90年代を彩った個性豊かな愛すべきワン・ヒット・ワンダー(一発屋)の皆さん。それはまるで花火のように一瞬の出来事!今回はそんな彼らの特大ヒット以外のその他の楽曲に注目してみたいと思います。


MCハマー

90年代初頭、累計1,000万枚以上を売り上げた2ndアルバム『プリーズ・ハマー・ドント・ハーテム (Please Hammer, Don't Hurt 'Em)』からシングルカットされた「ユー・キャント・タッチ・ディス(U Can't Touch This)」が大ヒットを記録し、世界中にダンス・ブームを巻き起こしたMCハマー。日本でも当時彼の髪型や服装、ダンススタイルを真似した「ハマ男(はまお)」がブームとなりました。同時期にはボビー・ブラウンを真似た「ボビ男」も流行っていましたよね。

そんなMCハマーは一発屋の印象がとても強いのですが、実はアメリカではファーストアルバム『Let's Get It Started』もヒットしており、特に人気の高かった「Pump It Up」「Let's Get It Started」「Turn This Mutha Out」「They Put Me in the Mix」はミュージックビデオも制作されています。また1991年に発売された3rdアルバム『ハマーIII (2 Legit 2 Quit)』に収録されている「トゥー・レジット (Too Legit To Quit)」のプロモーションビデオにはあのジェームス・ブラウンが出演!しかし「ユー・キャント・タッチ・ディス」が売れ過ぎてしまったが故に、その陰に隠れてしまった感は否めない所です。一時アーティスト名を「ハマー」に改名したこともありました。

ヴァニラ・アイス

1990年、アルバム『To The Extreme』からシングルカットされた「Ice Ice Baby」が700万枚を売り上げる大ヒットを記録し、白人ラッパーとして一躍時の人となったヴァニラ・アイス。その勢いのまま俳優デビューを果たすなど、爆発的な人気を誇っていましたよね。

その後も特大ヒットとはならなかったものの「I Love You」「Rollin' in my 5.0」、自身もゲスト出演した映画『ミュータント・ニンジャ・タートルズ2』の挿入歌「Ninja Rap」などバリエーション豊かな楽曲をリリース。1998年にはリンプ・ビズキットのプロデュースで知られるロス・ロビンソンの元、「ミクスチャー・ロック」に路線変更したこともありました。ちなみに代表曲の「Ice Ice Baby」はこれまでに何度もリメイクし直し、歌い続けている模様です。

スキャットマン・ジョン

1995年、52歳で歌手としてメジャーデビューを果たし、ファーストアルバム『スキャットマンズ ワールド』がいきなり全世界で600万枚以上を売り上げるという大ヒット記録したスキャットマン・ジョン。その中でもこのアルバムからシングルカットされた「スキャットマン (Ski-Ba-Bop-Ba-Dop-Bop)」は自身の障害である吃音症を逆手に取った珍しい歌唱法を用いた独自のスタイルを確立しています。日本国内でも250万枚の売り上げを記録した同作でスキャットマン・ジョンは一躍時の人となりました。

1996年には日本限定発売のシングル「Su Su Su Superキ・レ・イ」がカネボウ化粧品のCMソングに起用され、本人もCMに登場。ちなみに同曲のプロデュースを担当したのは作詞作曲にも携わった後藤次利さんです。そんな日本でも大活躍した遅咲きのアーティスト「スキャットマン・ジョン」でしたが、晩年は喉頭癌を患い、1999年に発売した3枚目のアルバム『Take your Time』が最後の作品となり、1999年12月に肺癌のため57歳という若さでこの世を去りました。プロモーションのため毎年のように来日してくれた日々がとても懐かしいですね。「プッチンプリン」のCMを覚えている人も多いのではないでしょうか。

アイリーン・キャラ

ジェニファー・ビールスが主演し世界的大ヒットを記録した青春映画『フラッシュダンス』(1983年)。その主題歌「フラッシュダンス…ホワット・ア・フィーリング」を歌ったのがアイリーン・キャラでした。映画同様、主題歌も世界中で大ヒットを記録し、ビルボードHOT100で第1位、そして1984年には「アカデミー歌曲賞」と「ゴールデングローブ主題歌賞」を受賞。日本では麻倉未稀さんがドラマ『スチュワーデス物語』の主題歌として日本語カヴァーしたことでも有名ですよね。

しかし曲が大ヒットしたにもかかわらず、その報酬をほとんど受け取ることが出来なかったことからレコード会社を訴え、勝訴するもその後は思うような音楽活動が出来ず不遇の時代を経験。音楽活動再開後はガールズバンド「Hot Caramel」を率いて小規模ながら活動を続けていたといいます。

そんなアイリーン・キャラ、何故か一発屋のイメージが付きまといますが代表曲「フラッシュダンス…ホワット・ア・フィーリング」の前にもアカデミー歌曲賞を受賞しており、これが二度目。彼女自身が主演を務め大ヒットした映画『フェーム』のココ役でも有名ですよね。そして自身が歌った主題歌「Fame」も忘れてはいけません。映画界・音楽界で成功を収めながらも波乱万丈な人生を送ったアイリーン。2022年11月に自宅で死去していたことが発表されました。63歳でした。

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