筆者の思い入れで成立しているこの「平成だけじゃない!特撮ヒーローは昭和時代からイケメンぞろい!」ですが、今回は伴大介さんについて書いてみたいと思います。
■伴大介って?
東の横綱・宮内洋(詳細はhttp://middle-edge.jp/articles/I0002946 をご覧ください)と並んで特撮ヒーロー西の横綱と言われているのが伴大介さんです。

■本格的デビューは「人造人間キカイダー」
伴さんは1971年の「特別機動捜査隊」にゲスト出演されたあと、「キカイダー」の主役「ジロー」役を演じています。
![『人造人間キカイダー』(じんぞうにんげんキカイダー)は、石森章太郎原作の特撮テレビ番組。
『人造人間キカイダー』は、空前の「変身ブーム」と特撮変身ヒーロードラマ『仮面ライダー』(毎日放送)の成功を背景に、同じ原作者・制作会社が『仮面ライダー』との差別化を図って[1]、NET(日本教育テレビ)とともに世に送り出したテレビ作品である。(wikipediaより)](/assets/loading-white-036a89e74d12e2370818d8c3c529c859a6fee8fc9cdb71ed2771bae412866e0b.png)
ジローというのはとても難しい役です。ロボットでありながら人間の感情を持つ。いわば正しいロボットの姿なのか?で悩むこともあります。
当時の伴さんは25歳くらいでしたが、その繊細な表現がすばらしかったです。
「キカイダー」は、当時大人気の「8時だョ!全員集合」の裏番組でした。
視聴率は番組開始の頃こそ苦戦しましたが、終盤になると20%近くまで上昇していたんです。
作品の内容もさることながら、伴さん自身の魅力のたまものでしょう。
また、伴さんは「キカイダー」終了後、引き続き「キカイダー01」にも出演されます。
こちらは、主役ではなく、主人公の01に協力するキャラです。

キカイダー01
右が伴さん演じるジロー。左が故・池田駿介さん演じるイチロー。
「01」はキカイダーの兄ロボットという設定で兄弟そろって力をあわせて戦いますが、「ジロー」として登場しているので、ここでは紹介のみにとどめます。
続いて伴さんが主役として出演されたのは「イナズマン」です。
■イナズマン/イナズマンF(フラッシュ)

伴さんは「イナズマン」と「キカイダー01」と掛け持ちだった時期がありました!
「イナズマン」は主役、「01」は共演者ではありますが…
この昭和47年から49年にかけて、伴さんはずっとテレビのレギュラーが続いていたことになりますね。
西の横綱と言われるゆえんです。
「イナズマン」で衝撃的だったのは行方不明だった自分の母親が敵組織にいたということ、その葛藤している姿が印象に残っているファンも多いでしょう。
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さて、特撮作品というと「戦隊もの」は外せませんよね。
厳密にいうと特撮の戦隊もの、というのは「テレビ朝日+東映」のコンビに限定されています。
また、「戦隊」そのものが商標登録されています。ですから「テレビ朝日+東映」以外の作品は「戦隊」ではないんです。
そんな中で、特撮ファンの間で「もう一つの戦隊」と言われている作品が「東京12ch(現・テレビ東京)+東映」の「忍者キャプター」です。
もちろんこの作品にも伴さんは出演されています。
そして、「レッド」にあたる「火忍キャプター7」を演じられています!
■忍者キャプター

伴さんが演じられた火忍キャプター7ですが…
みなさん、この画像をご覧になって違和感がありませんか?
そうです、お名前が「伴 直弥」になってますよね。
これは別人でも双子でもなく、伴さんご本人。
実は、伴さんはキカイダー終了後に芸名を変えました。
「伴大介」はキカイダーの原作者である石ノ森章太郎先生が名付け親だったんですが、改名にあたり東映にも石ノ森先生にも一言の相談もなかったため、しばらくの間、関係者と確執があったと伝えられています。
でもそれがいつまでも続くわけではなく…
今度こそ伴さんは正統派「戦隊」で特撮に復活しました!
「バトルフィーバーJ」です!
■バトルフィーバーJ

「バトルフィーバーJ」では伴さんはバトルコサック・神 誠というキャラを演じられましたが、実は途中参加で「二代目バトルコサック」として登場しました。
初回からバトルコサック・白石謙作としてレギュラーだった伊藤武史さんが降板されたのです。
(伊藤さんについてはまた別の機会があればまとめてみたいと思います)
当時の伴さんは32歳。戦隊キャラとしては最年長です。
■特撮はゲスト出演もたくさんあります。

伴さんは特撮の単発ゲストがたくさんあります。
中でも特撮ファンが感嘆の声をあげたのが
「超獣戦隊ライブマン」の星博士(写真上)と「特警ウィンスペクター」の小山刑事(写真下)。
特に「ウインスペクター」は宮内洋さんとの共演だったのでマニアにとっては夢の共演だったのです。
■特撮以外の伴大介/「リング」
伴さんは特撮以外の映画・ドラマにも出演作品が多いです。
特撮マニアでなくてもすぐわかるキャラといえば、映画「リング」「リング2」「らせん」「リング0バースディ」の伊熊平八郎博士!

伊熊平八郎
筆者は、予備知識がまったくなく「リング」を見ました。「呪いのビデオ」はもちろん怖かったのですが、伊熊平八郎が登場したとき思わず「伴さん!」と叫んで映画館で恥をかきました(笑)
■映画以外の伴大介/「処女監禁」
10年ぐらい前までは画像も動画もネットにあったのですが、今見つかるのはVHSのパッケージだけですね。公序良俗上掲載は見送ることにします。。。すみません。
タイトルだけでもセンセーショナルな作品ですが、これは内容もすごいです。
ストーリーは以下の通り。
処女監禁 | Movie Walker
■朝ドラの伴大介/「あぐり」と「すずらん」の特高刑事
NHK朝の連続テレビ小説2作に、同じ役柄で伴さんが出演されたのはびっくりでした。

「あぐり」と「すずらん」
「あぐり」は正確には刑事だったのですが、戦時中で鉄を供出しないあぐりを責めていました。
このときだけでも「伴さん!」とまた声をあげてしまったのに、2年後は特高で萌たちを責めるのです。
「あぐり」と「すずらん」は同じ世界の物語なんだと筆者は信じて疑いません!
■「キカイダーREBOOT」で「前の旧ジロー」
そして昨年2014年、キカイダーが「キカイダーREBOOT」としてリメイクされ映画化。伴さんは重要な役で出演されました!

キカイダー REBOOT
伴さんは「前野究治郎」という心理学者。
「前野究治郎」→「まえのきゅうじろう」→「前の旧ジロー」…というわけです。
ぼろぼろになったジローに重要なアドバイスを授ける役でした。
■CMの伴大介
こうしてみると伴さんはいろんな役を演じてらしたのですね!
実はCMにも出演されています。
アートネイチャーと、ナガオカレコード針です。
ナガオカレコード針は、「傷んだ針はチェンジ…チェンジ」というナレーションが入り、「だから伴さんが起用された?」と色めきだったものです(笑)
アートネイチャーはザバザバとシャワーを浴びてもびくともしない様子でした。
残念なことに両方とも画像も動画も見つかりませんが、記憶にある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
■これからも応援しています!
伴さんは宮内洋さん同様、いつまでも昭和キッズのヒーローですよね。
これからもお元気で活躍していただきたいです。
そしていつまでも応援します!