情報誌「日経トレンディ」が選んだ2022年のヒット商品第一位が「Yakult1000/Y1000」に決定しました。腸の活性化を期待していた乳酸菌飲料に「睡眠の質の改善」が加わったことで、空前の大ブームになりましたよね。今年は睡眠の質に注目が集まりヤクルト1000がブレイクしましたが、1990年代には何が流行っていたのでしょうか?今回は1990年代のヒット商品第一位について調査してみました。
1990年の第一位

バブルに沸いていた1990年の第1位は、意外にも「水族館」でした。
昔からある水族館の何が流行ったのか?と思いましたが、1990年は各地で大型水族館の開園が相次いだそうなのです。
中でも話題だったのは、大阪港の天保山船客ターミナルに隣接する「海遊館」でした。
海遊館は、10地域を14の水槽で再現した世界最大級水族館で、なんといってもジンベエザメが悠々と泳ぐ姿は圧巻です。
2度ほど訪れたことがありますが、大水槽で泳ぐ魚たちが本当に気持ち良さそうで「水族館」がトレンドに入る気持ちもわかりますね。
元気な時代ですし「ちびまる子ちゃん」や「スーパーファミコン」を抑えての1位ですから、立派です。
1991年の第一位

1991年の第一位は、濃縮のみだったカルピスをそのまま飲めるようにして販売された「カルピスウォーター」です。
今では当たり前のように、自販機でもカルピスウオーターが買えるようになりましたが、それ以前は「カルピスソーダ」は自販機で購入できても、カルピスは販売されていませんでした。
画期的だったと言えますね。
ありそうでなかった「カルピスウォーター」
「遅くなってごめ~ん」というCMも印象に残っています。
1992年の第一位

1992年の第一位は「大型ゲームセンター」です。
1992年は各地に体感マシンなどを備えた大型店舗が相次ぎ開業しました。
ゲームセンターの市場規模は5000億円に上り、カジノを備えた大人向きの都市型店が増えています。
ナムコのテーマパーク型AM施設、「ナムコ・ワンダーエッグ」(東京・世田谷)も1992年に開業しました。
最新鋭アトラクションが人気を呼んで、3月の開業から8月末までに約70万人を集め、当初の年間入場見込み客を110万人にまで上方修正するほどの人気を獲得しています。
ゲームセンターというよりも、室内型の一大テーマパークと呼べるような大規模の大型ゲームセンターは現在も増え続けています。
1993年の第一位

1991年に日本で初めて発足したプロサッカーリーグ「Jリーグ」ですが、1993年5月15日、「サントリーシリーズ」開幕で初年度のリーグ戦が開始しました。
横浜マリノス VS ヴェルディ川崎の神奈川ダービーで幕を開けたのです。
三浦知良さんや武田修宏さんなど、スター選手をそろえたヴェルディ川崎は人気と実力を兼ね備え、初期のJリーグ人気を支えました。
1993年にはTHE WAVESさんの「WE ARE THE CHAMP~THE NAME OF THE GAME~(Anderlecht Champion)」も大ヒットしています。
サッカーファンではありませんでしたが、この年はどこに行っても流れていたように感じますね。
1994年の第一位

1994年の第一位は輸入ビールです!
ソニーの「プレイステーション」が発売されたこの年、日経トレンディの第一位に選ばれたのは、輸入ビールでした。
輸入といっても高級な方ではなく、格安でブレイクした輸入ビール。
バブルがはじけて、景気が悪くなっていく日本を象徴するような1位ですね。

でも輸入ビールはデザインも華やかで美味しそうです。
安くて美味しかったら、最高ですよね。
1995年の第1位

1995年の第一位は「マルチメディアパソコン」でした。
マルチメディア…?どんなパソコンなんだろう…?と思いましたが、マルチメディアパソコンとは、「文字や静止画像だけでなく,音声や動画などのマルチメディア情報を容易に取り扱うことができるパソコンのこと」です。
音声や動画を取り扱うパソコンは、今では至って普通ですが割と最近の機能なのですね。
以前は音楽CDで聴き、ニュースはテレビや新聞で見るなど、全て違う媒体を通していた物が1つに収められたので、画期的な発明品だと言えます。
ちなみに前年12月に発売開始されたソニーの「プレイステーション」は1995年の第四位に入っていました。
1996年の第一位

1996年の第一位は「インターネット」でした。
今ではスマホで誰でもインターネットに繋いで、動画や世界のニュースなども視聴出来ますが、1990年代の前半は、ごく一部の人しかインターネットを利用していませんでしたよね。
前年の1995年にマイクロソフト社から「Windows95」が発売されて、一般家庭にも一気に普及していきます。
1996年には1位に選ばれた「インターネット」です。

1997年の第一位

1996年の第一位は「たまごっち」です。
たまごっちは1996年11月に、女子高生をメインターゲットとして発売されました。
そして1997年には社会現象となるほど大ヒットし、入手困難となっています。
入荷情報はインターネットやラジオで発信され、徹夜で並ぶ人達が続出しました。
どこにも売ってなかったたまごっちですが、私はなぜか偶然訪れた富士急ハイランドのショップで見つけて購入した覚えがあります。
放置すると波平さんみたいな髪型のおやじっちになったり、面白かったです。
当時はメインターゲットの女子高生はおろか、子供から大人までみんなハマっていました。
1997年の1位はたまごっちで文句なしですね。
1998年の第1位

1998年の第一位は映画「タイタニック」です。
日本では1997年11月に公開され、2001年公開「千と千尋の神隠し」に抜かれるまで歴代1位を保持しています。
また興行収入は全世界累計で21億9500万ドルという大ヒットを記録しました。
有名なタイタニック号沈没事故を題材に実際にあったエピソードも盛り込みつつ、メインは短くも燃え上がる身分違いのジャックとローズの恋…。
救命ボートに一度は乗ったものの、ジャックを一人で残せないローズは船に飛び移るシーンは何回見ても泣いてしまいましたね。
記録と記憶に残る素晴らしい映画です。
1999年の第一位

1999年の第一位は宇多田ヒカルさんでした。
生年月日:1983年1月19日
母親:藤圭子
宇多田ヒカルさんは1990年代どころか、1000年紀の最後を飾った天才少女です。
1998年の終わりに、弱冠15歳でデビューシングル「Automatic/time will tell」はをリリースし、ダブルミリオンの大ヒットを記録しました。
1stアルバム『First Love』は累計売上枚数765万枚を超えて、日本国内の歴代セールス1位を記録しています。
当時16歳でこの歌唱力と表現力…まさに天才です。
この曲を聴いたときは衝撃を受けた物です…。
昭和の歌姫が美空ひばりさんなら、個人的には平成を代表する歌姫は宇多田ヒカルさんだと思いますね。
まさに数十年に一人の逸材だと思います。
まとめ
今回は「日経トレンディが選ぶ2022ヒット商品第1位が決定!1990年代の1位は?」についてご紹介しました。
懐かしい商品や今でも人気の物もたくさんあります。
来年は何が流行るのか?楽しみですよね!