三宅健とは
人間・失格〜たとえばぼくが死んだら

まずは三宅健さんがジャニーズJr時代に出演した学園ドラマ『人間・失格〜たとえばぼくが死んだら』から。1994年にTBS系列で放送されたこの作品はヒットメーカー野島伸司さんが脚本を担当し、KinKi Kidsの出世作としても知られています。名門私立中学校を舞台に「イジメ」や「体罰」「自殺」といったデリケートな問題を数多く取り扱ったことから、その過激な描写に放送開始当初は批判が相次いだ意欲作。三宅さんは本作で同級生の1人、中西康介役を演じました。
銀狼怪奇ファイル〜二つの頭脳を持つ少年〜

V6としてデビュー後の1996年、日本テレビの「土曜グランド劇場」枠にて放送された『銀狼怪奇ファイル〜二つの頭脳を持つ少年〜』に出演。KinKi Kidsの堂本光一さんが遺伝子操作により、生まれつき2つの頭脳を持つ不破耕助 / 不破銀狼という一人二役を演じ、大きな話題となりましたね。心優しい普通の高校生・耕助と、頭脳明晰だがプライドが高く口調も荒い銀狼。風貌も性格も異なる両極端な2人、皆さんはどちらがタイプでしたか?
三宅さんもまたこの作品で光一さん同様、耕助の気弱な同級生・薬師寺力役と、実は銀狼の異母兄弟である金狼役の一人二役を好演。そして事務所の大先輩・近藤真彦さんが歌う主題歌「ミッドナイト・シャッフル」がさらに番組を盛り上げるのです。マッチ久々の大ヒット曲、最高にカッコ良かったですよね。
名探偵 保健室のオバさん
これまでV6として出演した『Vの炎』やカミセンの3人で主演した『PU-PU-PU-』などさまざまな人気作に参加してきた三宅健さんですが、単独出演した作品の中で、「健くんと言えばコレだよね!」と、ハマり役として記憶に残っているテレビドラマといえば、やはり1997年に出演した『名探偵 保健室のオバさん』を挙げる人も多いのではないでしょうか。
代表作「ヤヌスの鏡」で知られる宮脇明子さんの同名漫画を原作に、聖橋学園高等部に赴任してきたヒロイン遠山櫻子(演:松雪泰子)が普段は普通の養護教諭でありながら、事件が起こると華麗に変身し鮮やかに謎を解き明かしていく一風変わった推理学園ドラマです。三宅さんは本作のもう1人の主人公、神宮寺尊を等身大で演じ注目を集めました。見どころの1つは遠山と神宮寺のコミカルな掛け合い。あんなに綺麗な先生を「オバさん」呼ばわりするなんて・・!そして不本意ながら保健委員兼助手に任命され、遠山にこき使われまくる神宮寺は笑えましたよね。
ネバーランド

2001年にTBS系の「金曜9時」枠で放送された『ネバーランド』は、当時まだジャニーズJr.だった今井翼さんとのダブル主演作。あの頃はちょうどV6人気とJr黄金期の勢いが凄まじかった時代でした。デビュー前の村上信五さん(現:関ジャニ∞)や生田斗真さんも出演していますよ。本作は恩田陸さんの同名小説を原作に、とある田舎の名門男子校の寮を舞台に繰り広げられる、ひと夏の出来事をミステリアスに描きました。三宅さんはこの作品で眼鏡を掛けた優等生・依田光浩を演じています。
V6が歌う主題歌「出せない手紙」の作詞は、『ネバーランド』の原作者・恩田さんが「セキヤヒサシ」名義で担当したとあって、まさにドラマの世界観と重なる切なさ溢れる仕上がりに。
私の青空2002

2000年に田畑智子さんがヒロインを務め、朝ドラ史上初めてシングルマザーが題材の作品として話題を呼んだ『私の青空』。視聴者からの反響が大きかったことから、最終回から2年後となる2002年に朝ドラ初の続編『私の青空2002』が誕生しました。三宅さんは朝ドラには出演していませんが、続編にのみ登場するキャラクター、プロボクサーを目指す佐藤猛を好演しました。
ほっとけない魔女たち
そして舞台が多かった三宅健さんにとって実に10年ぶりの連続ドラマ出演作となったのが2014年にフジテレビ系列で放送された昼ドラ『ほっとけない魔女たち』でした。同作は昼の帯ドラマ50周年を記念して企画された作品で、浅野ゆう子さん、松本明子さん、釈由美子さん、室井滋さんが四姉妹を演じ、それぞれに悩みを抱えながらも「ほっとけないシスターズ」を結成し、『チャーリーズ・エンジェル』のように世直しをしていくというアクション・コメディー。三宅さんは本作でシェフをしながらシナリオライターを目指している近藤マモルを演じています。
トットちゃん!

『ほっとけない魔女たち』以降は、舞台を中心に活動しながらもテレビドラマで見かけることも増え、女優・黒柳徹子さんの半生を描いた作品『トットちゃん!』(2017年)では、NHKのフロアディレクターとして活躍したのち、NET(現・テレビ朝日)に移籍し、『13時ショー』や『徹子の部屋』の立ち上げにも関わることとなる久松勇を好演し印象を残しました。劇中では清野菜名さん演じる徹子に惹かれ告白するも、あえなく玉砕していましたよね。
V6解散後の活動について

舞台俳優としての地位を確立している三宅健さんは、V6解散後も舞台を中心に活躍しながら、久しぶりにテレビドラマにも出演中!またファンクラブの設立やインスタグラム・Twitterアカウントの開設などファンとの新たな交流の場を積極的に設けています。そして2022年11月、ミニアルバム『NEWWW』でソロデビューを果たしました。
ジャニーズ屈指の美少年・三宅健さんは、これからもずっとキラキラアイドルとして私たちを笑顔にしてくれることでしょう。