デミ・ムーアとは

デミ・ムーア(Demi Moore)は、1962年11月11日生まれ、ニューメキシコ州ロズウェル出身の女優です。両親はデミが生まれる前に離婚。実母は逮捕歴のある人物で、また母親の再婚相手は職を転々としその度に引っ越しを余儀なくされるなどトラブルの多い幼少期を過ごしました。
16歳になると学校を辞め、女優になるためにモデルとして活動しながらチャンスを模索。そして1982年、アメリカの昼ドラ・ソープオペラで女優デビューを飾るのです。
アイドル女優時代

そんなデミ・ムーアが女優として一躍注目された作品といえば、やはりエミリオ・エステベス、ロブ・ロウ、アンドリュー・マッカーシー、ジャド・ネルソン、アリー・シーディ、メア・ウィニンガムら同世代の若者たちと共演した青春映画の秀作『セント・エルモス・ファイアー』(1985年)ですよね。同作でアイドル的な人気を獲得したデミは「ブラット・パック」と称される当時の若手スターの一員になりました。
映画『ゴースト』がもたらした成功

そしてデミ・ムーアをアイドルから大人の女優へと引き上げた作品、それはパトリック・スウェイジと共演し空前の大ヒットを記録した名作映画『ゴースト/ニューヨークの幻』(1990年)でしょう。同作の成功により彼女の知名度は世界的なものとなり、さらにはハリウッドスターとしての揺るぎない地位を確立するキッカケともなりました。

海軍情報部に所属し、男性と同じ厳しく過酷な訓練を受ける女性大尉を演じた『G.I.ジェーン』(1997年)では、実際に髪の毛を剃って丸刈りにし役に挑んだという体当たりの女優魂は、美しくもカッコ良かったですよね。
映画『チャーリーズ・エンジェル フルスロットル』で再び注目される存在に!

その後は一時低迷していたデミ・ムーア。しかし再び彼女の存在にスポットライトが・・・それはキャメロン・ディアス、ドリュー・バリモア、ルーシー・リューが主演し大ヒットを記録した人気シリーズ、映画『チャーリーズ・エンジェル フルスロットル』への出演でした。

この作品で敵役の元エンジェル、マディソン・リーを演じたデミ。圧倒的な存在感を見せつけ見事その役割を果たしきりました。驚いたのはその役作り!同作出演のため美容・整形に2600万円以上をかけ、豊胸手術まで行なったといいます。
華やかな私生活

ハリウッドスターらしさ満点のデミ・ムーアですから、もちろん私生活も実に華やか。『セント・エルモス・ファイアー』で共演したエミリオ・エステベスとはアイドル時代を彩る美男美女カップルでした。エミリオの監督デビュー作『ウィズダム/夢のかけら』では恋人だったデミがヒロインを務めています。そんな2人の関係は深く、一時は婚約にまで至りましたが、その後破局。しかし今でも友人関係は続いている様で、2006年公開のエミリオ監督作『ボビー』にも彼はデミをキャスティングしていましたよね。

1987年には映画『張り込み』のプレミアで出会った8歳年上の俳優ブルース・ウィリスと結婚。実はデミにとっては再婚であり、最初の結婚は彼女が18歳の時でした。残念ながら2000年に破局を迎えてしまうデミとブルースですが、13年間の結婚生活の中で3人の娘をもうけ、離婚後も良好な関係を築いている模様。ブルースが2022年に失語症を理由に俳優業の引退を発表した際には、これからも家族として支え合う考えを、娘たちそして彼の今の家族とともに表明していましたね。

そして世間をアッと驚かせたのが16歳年下の俳優アシュトン・カッチャーとの結婚でした。当時若者を中心に大ヒット中だったテレビドラマ『ザット'70sショー』に出演し、キャリアの絶頂期にいたアシュトンと年上のハリウッド女優という異色のカップルは連日ゴシップ誌を賑わせるド派手なトピック!デミよりも彼女の娘たちとのほうが年齢が近かったり、2人の挙式に前夫のブルースも出席するなど、いかにもパパラッチたちが好みそうなネタの宝庫と化していましたよね。結局2011年に破局し、2012年には正式に離婚を申請しました。
デミ・ムーアはいま何してる?
そんな恋にも仕事にも全力投球なデミ・ムーアですが、再注目された『チャーリーズ・エンジェル フルスロットル』以降も精力的に活動しており、以前のような大作映画への出演は見られなくなったものの近年ではテレビ界にも進出し、2017年からは人気ドラマシリーズ『Empire 成功の代償』に娘で女優のルーマー・ウィリスとともに出演していました。そして最新作はボディホラー映画『The Substance(原題)』。