社会現象にまでなった「たまごっち」

初代たまごっちが誕生したのは、1996年11月からです。
バンダイから発売され、売切れ続出し大ブームを巻き起こしました。
当時入手困難だった白色の初代“たまごっち”は、“幻のたまごっち”とも呼ばれているほどのプレミア品。もはや持っているだけで、ステータスを感じるレベルでした。
そんな社会現象にもなったたまごっちが、現在でもバージョンアップして販売されています。
今回はたまごっちの歴史を振り返っていきましょう。
たまごっちの火付け役は安室奈美恵?

お世話をして、大きくなるまで育て上げることを基本としたたまごっち。
手のひらサイズのキーチェーン型育成ゲームですが、そもそもなぜここまで流行したのでしょうか。
当時の流行のきっかけとして、安室奈美恵さんの名前もあがっています。
「HEY!HEY!HEY!」という番組に出演した際に「今ハマってる」と発言したことによって、翌日にはほとんどのおもちゃ屋さんからたまごっちが売れたという逸話があります。
育成ゲームという新しいエンタメ性はもちろんのこと、当時影響力のあった安室奈美恵さんが所有していることも相まって「たまごっち」は大流行したのだと考えます。
初代 たまごっち

初代たまごっちは1996年に発売され、国内外で4000万個を販売したようです。
初代たまごっちの値段は約2000円でしたが、あまりにも流行ったため数万円で取引きされることもありました。
2004年 3月 たまごっちプラス

2004年には、赤外線通信機能搭載の「たまごっちプラス」が発売されました。たまごっちのお世話に通信がプラス、友達とコミニュケーションがとれるとのことです。
「たまツー」と称した通信機能で、友達を作ってゲームをしたり、お土産を渡したり、恋愛結婚して2世を誕生させるなどの機能がプラスしました。
2004年 11月 ケータイかいツー!たまごっちプラス

同年の11月には、
当時のガラケーこと携帯電話との通信機能が追加された「祝ケータイかいツー !たまごっちプラス」が発売されました。
ユーザーは携帯を所有する中高生まで広がり、再度ブームが起きたようです。
2005年 ちびたまごっち

2005年には、従来5cmだった、たまごっちが4cmになった「ちびたまごっち」が発売されました。
初代と比べ、たまごっちの飼育が、ちょっぴり簡略化された使用になっているとのことです。
2008年 たまごっちプラスカラー

2008年には、カラー液晶化された「たまごっちプラスカラー」が発売されました。
カラーになったことで、キャラクターの表情がよりリアルになったとのこと。初代から12年でたまごっちがカラーになるなんて、時代の流れを痛感します。
たまごっち 攻略本

たまごっちの進化ごとに、いくつか攻略本が出版されています。
子供にもわかりやすく書かれていることから、攻略本を購入する方も多いとのこと。
しかし、たまごっちプラスカラーの攻略本は、現在では入手しづらい状況のようです。
2018年 たまごっちみーつ

2018年には、従来のたまごっちより更にパワーアップした「たまごっちみーつ」が発売されました。もう進化されすぎて、ついていけない。
とにかく、キャラクターやお世話のバリエーションが増えたのはもちろんのこと、スマホアプリを通じた連動遊びを楽しむことができます。
しかし、現在ではアプリサービスが終了しているとのことです。
2021年 たまごっち25周年という節目に、新たなモデルが誕生

2021年には、タッチ液晶とマイク機能が搭載され、より身近な存在を感じさせる「Tamagotchi Smart」が発売されました。
たまごっち初のウェアラブル型とのこと。
モノクロでキーホルダー型だったたまごっちは、進化し続けて、今や身につける物となりました。
1996年から今まで、たまごっちが人気なのは、時代に寄り添った進化をし続けているからなのかもしれません。