ダイハード3作は、1980~90年代のヒット作品。マクレーン刑事はアーノルド・シュワルツェネッガーだった可能性も

ダイハード3作は、1980~90年代のヒット作品。マクレーン刑事はアーノルド・シュワルツェネッガーだった可能性も

「ダイ・ハード」シリーズは、アメリカの人気アクション映画シリーズです。公開された5つの映画全てが、ニューヨーク市及びロサンゼルスの刑事であるジョン・マクレーンが主人公となって展開されていきます。第1作から第3作までの3作品が1980年から1990年代の大ヒット作品となりました。


ダイ・ハード

誰もが休日気分に浸っているクリスマスに事件は起こった。日本企業のハイテク高層ビルを占拠した武装テロリスト集団を相手に、偶然その場に居合わせてしまったたった一人の刑事が挑む超娯楽作です。手に汗握る脚本に、最大限の効果を発揮したSFX、それらを完璧にまとめあげた演出で素晴らしいアクション映画の傑作となりました。スーパー・ヒーローらしくない、人間臭い主人公に扮したブルース・ウィリスの好演は見逃せません。

「ダイ・ハード」は、「ダイ・ハード」シリーズの一作目となった作品です。当初は主人公のマクレーン役に、アーノルド・シュワルツェネッガーやシルヴェスター・スタローンといった当時の人気アクション映画スターが選ばれ、オファーをしたのですが断られ、テレビドラマで活動していたブルース・ウィリスに白羽の矢が立てられたのです。

2012年にアーノルド・シュワルツェネッガーは「ダイ・ハード」の出演依頼について振り返り、コメントを残しています。映画「プレデター」でタッグを組んだ映画プロデューサーのジョエル・シルバーに渡された脚本が未完成の状態であったこともあり、話し合いの末に「ジョエルは結局ブルース・ウィリスを選んだんだ」と語っています。

もしアーノルド・シュワルツェネッガーがマクレーン刑事になっていたら、あえて地元の警察署に連絡を取ることもなく、まぬけなFBIが割りってきて人質の皆さんを危険な目に合わせることもなかったでしょう。テロリスト全員を始末した後、奥さん連れて悠々と正面玄関から出ているなんてラストシーンになったかもしれませんね。

公開前は、この本作への期待は低かったのですが、予想に反して大ヒットとなりました。約1億4千万ドルの興行収入を上げ、その年の興行収入ランキングでも10位、アクション映画としては首位の記録を達成したのです。アカデミー賞には4部門でノミネートされ、ブルース・ウィリスをスターに押し上げる代表的な作品となりました。

ダイ・ハード2

「ダイ・ハード2」は大ヒットした「ダイ・ハード」シリーズの第2弾です。中南米の麻薬王がワシントンに護送されてくることになり、その奪還を図る傭兵部隊がダレス空港の機能を停止させます。そのため上空で待機する旅客機全てが人質に。妻の到着を待つ刑事ジョン・マクレーンは、またしてもクリスマスの悪夢に見舞われ、弧軍奮闘で強大な敵に挑むことになってしまいます。

超高層ビルでの大活躍をした刑事ジョン・マクレーンが、引き続き舞台を空港に移して新たな事件に立ち向かうアクション映画です。制作当初は、1作目に続いてジョン・マクティアナン監督の予定でしたが、「レッド・オクトーバーを追え!」の撮影最中であったため、スケジュールの調整がつかず、レニー・ハーリンが監督を務めることになりました。

脚本の原作はウォルター・ウェイジャーによる小説「ケネディ空港着陸不能(58 Minutes)」。映画では、主人公をマローン警部からジョン・マクレーンに、舞台となるニューヨークのケネディ空港をワシントンD.C.のダレス空港に変更するなど大きく脚色しています。なお、映画第1作の原作となったロデリック・ソープの小説「ダイ・ハード(Nothing Lasts Forever)」ですが、「ケネディ空港着陸不能(58 Minutes)」との関連性はまったくありません。

ダイ・ハード3

「ダイ・ハード3」は、大ヒットした「ダイ・ハード」の第3弾です。ニューヨークの繁華街で爆破テロが発生、その後サイモンと名乗る男から犯行声明があり、次の爆破まで予告されます。加えて防ぎたいのならジョン・マクレーン刑事に黒人街で「俺は黒人が大嫌い」という看板を掲げろと命令したのです。またしても運の悪さに嘆くマクレーン刑事と、思わぬ事から事件に巻き込まれた黒人ゼウスのにわかコンビが、爆弾テロリストに立ち向かうことに。

「ダイ・ハード3」も、引き続きブルース・ウィリスが刑事ジョン・マクレーンを演じています。監督は第1作と同じジョン・マクティアナン。第1作の「ダイ・ハード」では高層ビル、第2作「ダイ・ハード2」では空港と限られた場所が舞台になっていましたが、この第3作ではニューヨーク全体が舞台となり、街中を駆け回る内容になっています。

・ダイ・ハード4.0〜

ダイ・ハード3作に続き2007年に発表された「ダイ・ハード4.0」は、「ダイ・ハード」シリーズの第4作目。全米の都市機能の壊滅を狙う謎のサイバーテロ組織がジョン・マクレーンの相手になります。デジタルによって制御される都市機能、そのシステムがテロによって攻撃されようとしていました。アメリカ政府であっても機能不全に陥る緊急事態の中、これまで何度も大きな危機を救ってきた元刑事のジョン・マクレーンが、再び事件解決に乗り出すことに。

「ダイ・ハード/ラスト・デイ」は、初作から25年目となる2013年に作られたシリーズ5作目です。しばらく会っていなかった息子ジャックが、ロシアでトラブルに巻き込まれた上に、ある裁判の証人となったと知らされた刑事ジョン・マクレーン。身柄を引き取りに現地に向かったのだが、そこでテロ事件に遭遇してしまうのです。相変わらず運の悪さをぼやきながら、混乱する状況下でジャックと再会。しかし親子一緒に、次期ロシア大統領候補の大物政治家・大富豪・軍人らが絡み合う渦中に引きずり込まれるハメになるのでした。

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