シガニー・ウィーバーとは

シガニー・ウィーバー(Sigourney Weaver)は、1949年10月8日生まれニューヨーク州マンハッタン出身の女優です。父親は三大ネットワークの1つNBCで社長を務め、アメリカ放送業界の重鎮として知られたシルベスター・"パット"・ウィーバー。母親はイギリス人女優のエリザベス・イングリス。実は覚えやすい「シガニー」という名は自分の名前が気に入らなかった彼女が14歳の頃から名乗っている芸名なのだという。由来は小説『グレート・ギャツビー』に登場する「シガーニー・ハワード」から。
イェール大学の演劇大学院で演技を学び1975年に舞台でキャリアをスタートさせます。主にオフ・ブロードウェイの舞台に立ち、クリストファー・デュラング作品などで活躍。その後映像界に進出し『アニー・ホール』の小さな役で映画デビューを飾りました。ちなみに演劇大学院時代のクラスメートには名優メリル・ストリープがいます。私生活では、1984年に演出家ジム・シンプソンと結婚。1990年には長女が誕生しました。
エイリアンで世界的な女優へ

シガニー・ウィーバーを一躍世界的な人気女優へと押し上げたのが1979年公開のSFホラー映画『エイリアン』。当時ほぼ無名だった彼女は主人公のエレン・リプリーを体当たりで演じ、映画の大ヒットと共にハリウッドのみならず世界中でその名が知られる存在に!主演を務めたシガニーはもちろん監督のリドリー・スコットの出世作でもあります。

「エイリアン」シリーズは1979年にスタートし1997年でシガニー・ウィーバー主演の作品が完結するまでの約18年間で4作品が製作され、その後も『エイリアン』を題材にしたさまざまな作品が今なお誕生し続けています。『エイリアン3』では坊主頭のシガニーが印象的でしたよね。
舞台出身の実力派
『エイリアン』の大成功により映画界から引っ張りだこのシガニー・ウィーバー。しかし1984年には一度離れた舞台の世界へと舞い戻り、史上16人しか達成していないという「グラミー賞」「アカデミー賞」「トニー賞」「エミー賞」の4賞受賞者であるマイク・ニコルズ演出の舞台『ハリーバリー』に出演しブロードウェイ・デビュー。この作品で演じたダーリーン役でトニー賞の助演女優賞候補にノミネートされ、その真の演技力に再び注目が集まりました。
エイリアンだけじゃない!これまで出演した作品たち

『エイリアン』後にシガニー・ウィーバーが出演した作品と言ってまず思い浮かぶのは『ゴーストバスターズ』ではないでしょうか。こちらも世界中に愛され続ける大ヒット映画。ビル・マーレイ、ダン・エイクロイドらがゴースト退治を行うゴーストバスターズとして奮闘するドタバタコメディで、シガニーはこの作品で彼らの最初の依頼者で次第にピーター・ヴェンクマン(演:ビル・マーレイ)と相思相愛になるヴィオラ奏者、ディナ・バレットを演じました。また同作にはその後も『ゴーストバスターズ2』をはじめ2016年公開のリブート版『ゴーストバスターズ』、オリジナル版の正統な続編とされる『ゴーストバスターズ/アフターライフ』(2022年)にもそれぞれ出演しファンを喜ばせています。


1988年には『ワーキング・ガール』でニューヨーク・ウォール街の投資銀行で働くキャリアウーマンを好演しゴールデングローブ賞助演女優賞を、さらに同年ルワンダの森林で約18年もの間マウンテンゴリラの生態系調査を行なっていた実在の動物学者ダイアン・フォッシーの生涯を描いた『愛は霧のかなたに』で主人公フォッシーを演じゴールデングローブ賞主演女優賞 (ドラマ部門)に輝くという同時受賞を成し遂げました。その後も『デーヴ』『ヴィレッジ』『ハートブレイカー』『バンテージ・ポイント』ほかコメディからシリアスまで幅広い作品に参加しています。
そしてアバター・・・

そんなシガニー・ウィーバーにとって久しぶりの超大作への出演となったのが興行収入歴代1位を記録したジェームズ・キャメロン監督の革命的な映画『アバター』(2009年)。彼女はこの作品でアバター計画を率いる植物学者グレイス・オーガスティン博士を演じています。同作はアカデミー賞で3部門を受賞し、世界中で大ヒット!この大成功を受け続編4本の製作も決定しており2028年までにそれぞれ公開予定であるという。シガニーもシリーズ全てに出演する予定です。

ストーリー
アバター (2009年の映画) - Wikipedia
近年の活動状況について
現在も精力的に女優業に勤しんでいるシガニー・ウィーバーは2012年、初めてテレビドラマの主演を務めました。以降もマーベルヒーローを題材にしたミニシリーズ『ザ・ディフェンダーズ』やNetflixの人形劇シリーズ『ダーククリスタル: エイジ・オブ・レジスタンス』など配信ドラマにも積極的に出演中!
2020年に公開され文芸版『プラダを着た悪魔』と称される『マイ・ニューヨーク・ダイアリー』では、ヒロイン・ジョアンナ(演:マーガレット・クアリー)が就職した老舗出版エージェンシーの上司マーガレットを厳しくも温かく演じています。
同作は作家を夢見るジョアンナが『ライ麦畑でつかまえて』などで知られる小説家J・D・サリンジャーの代理人を務めることになり、サリンジャーとその言葉たちに触発されながら成長していく様を描いた物語。70代となった今でも現役で活躍する最新のシガニー・ウィーバーの姿をぜひチェックしてみてください。