L×I×V×Eとは

『L×I×V×E』は、1999年にTBS系列で放送された学園ドラマです。主演は当時一世を風靡していた「SPEED(スピード)」のメンバー、今井絵理子さんと新垣仁絵さん。廃部寸前の横須賀向陽高等学校「吹奏楽部」を舞台に、吹奏楽部を復活されるべく情熱を燃やす部員たちの姿を描いた青春群像劇です。またこのドラマには現在主役級へと成長した俳優や女優たちが多数出演していますので、ぜひ初々しい彼らにも注目してみてください。
今井絵理子(劇中:フルートを担当)

この物語の主人公・坂口美咲を演じた今井絵理子さんは、1996年に島袋寛子さん、上原多香子さん、新垣仁絵さんと結成したダンス&ボーカルグループ「SPEED」のメンバーとしてデビューしました。島袋さんと共にメインボーカルを担当し、デビューシングル『Body & Soul』を皮切りに、数々のビッグセールスを記録したほか、史上最年少記録で4大ドームツアーを成功させるなど、日本の音楽史に残る輝かしい活躍で多くのファンを魅了。SPEEDはわずか3年8か月の活動期間の中で、トータルセールスは驚異の約3000万枚を記録し、人気絶頂だった2000年3月に解散しました。

その後も今井さんは女優やソロアーティストとして活動を続け、「Eriko with Crunch」や「elly」名義で活動していたことも。私生活では、2004年にパンク・ロック・バンド「175R」のSHOGOさんと結婚(のちに離婚)し、長男の礼夢くんを出産しました。2008年、『24時間テレビ 「愛は地球を救う」』内で息子の感音性難聴を告白。(手話にも精通している)。この時、SPEEDが集結しミニライブを行なったことで、完全復活を望む多くの声が寄せられ、正式な再結成が決定するのです。再結成後もシングルやアルバムをリリースしましたが、2013年以降はグループとしての活動は行なっていません。現在は自民党所属の議員として活動しています。
新垣仁絵(劇中:アルトサックスを担当)

美咲のクラスメイトでもう一人の主人公・戸之塚優希を演じた新垣仁絵さんは、今井さんと同じくSPEEDのメンバー。グループではリーダーを務め、上原多香子さんと共にダンス&コーラスを担当しました。またメンバーいちの個性派として知られ、ずば抜けたダンススキルとアーティスティックな絵の才能で、芸能活動には縛られない独自の道を歩んでいます。
2000年にSPEEDが解散した時には、ダンスや絵の技術を磨くため一時ニューヨークに留学。帰国後は個展を開いたり、イラスト集を出版しました。ソロでは「HITOE'S 57 MOVE(ヒトエズゴナムーブ)」や「HITOE」名義で活動。
2013年にデビュー以来所属していた事務所を退所し、以降は消息不明となっていましたが、2021年11月11日に発売されたSPEED25周年記念トリビュートアルバム『SPEED SPIRITS』のジャケットを仁絵さんが書き下ろしたことが発表され、同時に公式インスタグラムも開設するなどファンを喜ばせました。私生活では、2013年に長く交際してきた一般男性と結婚しています。
藤原竜也

美咲のクラスメイトでトランペット担当の篠田和臣を演じた藤原竜也さんは、1997年蜷川幸雄さん演出の舞台『身毒丸』主役オーディションで応募総数5537名の中からグランプリを獲得し、同作で俳優デビュー。初舞台から「天才」と絶賛され、その後も演劇界の逸材としてキャリアを重ねていきます。2003年には『ハムレット』で演劇賞を総なめにしました。2007年には仕事を一時休業し、ロンドン留学したことも。私生活では、2013年に一般女性と結婚し父親となっています。
映画「バトル・ロワイアル」シリーズの七原秋也役などでも知られ、現在も「演劇界」「映像界」の両方で活躍している実力派。また2022年7月8日から上演予定の舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』では主人公のハリー・ポッター役を石丸幹二さん、向井理さんと共にトリプルキャストで演じることが発表されています。
内山理名

美咲のクラスメイトでクラリネット担当の松原知恵を演じた内山理名さんは、高校1年生の夏休みにスカウトされ芸能界入り。女優デビューはドラマ『美少女H』でした。『L×I×V×E』出演後には、『美しい人』で田村正和さんの娘役を演じたほか、『ストロベリー・オンザ・ショートケーキ』『GOOD LUCK!!』など数々の話題作に参加。2005年には『大奥〜華の乱〜』にて連続ドラマ初主演を務めています。
また23歳からヨガを始め、その後資格を取得。現在は女優と共にヨガ講師としても活動しています。私生活では、2021年11月に4年間の交際を実らせ俳優の吉田栄作さんと結婚しました。
木内晶子
アルトサックス担当の3年生。平良理佳子を演じた木内晶子さんは、1997年に開催された「第1回 THE JAPAN AUDITION」にて19万人の中から俳優部門に合格し芸能界入り。翌年カミセンが主演を務めたドラマ『PU-PU-PU-』のヒロイン役に抜擢され、女優デビューしました。

その後も話題作や2時間ドラマなどに出演し続け、特に人気刑事ドラマシリーズ『はみだし刑事情熱系』では前田愛さんがパート5まで演じた根岸みゆき役を引き継ぎ注目されましたね。現在は、地元香川県を拠点に活動しています。「nanami(ななみ)」名義で歌手活動も!
星野真理

コルネット担当の1年生。鮎川奈々を演じた星野真理さんは、7歳の頃より劇団に所属し子役として活躍。そして1995年からは人気シリーズ『3年B組金八先生』(第4シリーズ)に主人公・坂本金八の長女、坂本乙女役でファイナルまでレギュラー出演しました。
現在もドラマや映画・舞台・バラエティなど多方面で活躍しているほか、私生活では2011年にTBSアナウンサーの高野貴裕さんと結婚。2015年には第1子となる女児を出産しています。
原田健二
吹奏楽部の部長で指揮・トロンボーン担当の和田誠一を演じた原田健二さんは、1997年に開催された第10回「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」にて審査員特別賞を受賞し芸能界入り。翌年にはSPEED主演の映画『アンドロメディア』で俳優デビューしました。
その後も『ドリームメーカー』や『バトル・ロワイアルII 鎮魂歌』『頭文字D THE MOVIE』『20世紀少年 最終章「ぼくらの旗」』など話題作に参加したほか、テレビドラマやCM、ミュージックビデオなどにも出演しています。
小橋賢児

美咲の兄・坂口大樹を演じた小橋賢児さんは、小学校3年生の頃に受けたバラエティ番組『パオパオチャンネル』のオーディションに合格し芸能界入り。その後『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』や『人間・失格〜たとえばぼくが死んだら』『若葉のころ』『青の時代』『ちゅらさん』など大ヒット作に恵まれ、一躍全国区となりました。

しかし次第に人生について真剣に考えるようになり、27歳で俳優活動を休業しアメリカへ。世界中を旅しながらさまざまな文化に触れ、帰国後はクリエイティブディレクター、音楽イベントプロデューサーとして活躍中!2021年に開催された「2020年東京パラリンピック」では閉会式の総合演出を担当しました。私生活では、ファッションデザイナーの荻原桃子さんと結婚し1児の父親となっています。
椎名法子

ホルン担当。物語途中で妊娠が発覚し学校を去った島崎さやかを演じた椎名法子さんは、1997年に開催された「JUNONスウィート&スウィートコンテスト」でグランプリを受賞し芸能界入り。女優デビュー以降、『伝説の教師』や『涙をふいて』『プラトニック・セックス』『ナースマン』など話題作に次々と出演。
また歌手としてもコンスタントに作品をリリースし、一時はつんく♂さんが音楽プロデューサーを務めていたことも。別名「「shiina」。現在は元サッカー選手の斉藤紀由さんと2012年に結婚し、2児の母親となっています。
実はこんな人たちも出てました
野球部のマネージャー役で柴咲コウさん、元吹奏楽部部員役で高橋一生さんも出演していました。また生徒会長役の国仲涼子さんと野球部キャプテン役の上地雄輔さんは『L×I×V×E』がドラマデビュー作です。今となってはとても豪華なキャスティングですよね。国仲さんはこの後すぐに朝ドラ『ちゅらさん』のヒロインに抜擢され大ブレイク!私生活では、ドラマ『ハングリー!』で共演した俳優の向井理さんと2014年の12月に結婚し、2児の母親となっています。
柴咲さんもまた「ポンズ・ダブルホワイト」のCMで注目され、映画『バトル・ロワイアル』『GO』『黄泉がえり』をはじめ、ドラマ『GOOD LUCK!!』『Dr.コトー診療所』『ガリレオ』など出演作に恵まれ人気女優の仲間入りを果たしました。2017年にはNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』で主人公・井伊直虎を演じたほか、歌手としても「月のしずく」や「かたち あるもの」など多くのヒット曲を持つ実力派アーティストです。上地さんはクイズバラエティ『クイズ!ヘキサゴンII』で人気者に!そして今や超売れっ子となったのが高橋一生さんです。子役時代から培ってきたさまざまな経験が一気に開花し、近年のエンターテイメント界において欠かせない存在となりました。