映画「閉鎖病棟 -それぞれの朝-」をフルで無料視聴できる動画配信サービスを比較！

「閉鎖病棟 -それぞれの朝-」（へいさびょうとう それぞれのあさ）は1994年に発行され、第8回山本周五郎賞を受賞した帚木蓬生（ははきぎほうせい）の小説「閉鎖病棟 」が原作の実写版映画です。監督を努めた平山秀幸は監督人生において初めて脚本も手掛けるほどの本作品のファンで今回の製作に至りました。主演は笑福亭鶴瓶で死刑に失敗した元死刑囚役を演じています。また、第43回日本アカデミー賞では11部門にノミネートされ、それを記念して一部映画館で再上映も行われました。

長野県のとある精神科病院。死刑執行が失敗し生きながらえた秀丸。幻聴に悩まされるチュウさん。DVが原因で入院する由紀。彼らは家族や世間から遠ざけられても、明るく生きようとしていた。そんな日常を一変させる殺人事件が院内で起こった。彼らの日常に影を落とす衝撃的な事件はなぜ起きたのか。それでも「今」を生きていく理由とはなにか。法廷で明かされる真実が、こわれそうな人生を夜明けへと導く―――。

長野県松本市の精神科病院が舞台でそこに隔離されている入院患者たちの人間関係、そしてそこで起こったある事件を描いた作品です。撮影も松本市で行われ、街並みが随所に出てきます。死刑執行に失敗し、絶命できずに生きながらえている元死刑囚をいう難しい役を笑福亭鶴瓶が演じており、普段は陶芸に勤しむ温厚な姿とまれに見せる凶悪犯の表情とのギャップなどの演技が圧倒的な存在感が魅力的です。幻聴に苦しむチュウさん（綾野剛）やDVに苦しむ女子高生（小松菜奈）もお互いを支えつつ、主演の鶴瓶さんにも負けない存在感と演技力を表現しています。社会から隔離され、家族からも見放されながらも、仲間同士力を合わせてお互いに助け合って生きていく姿が、人と人との繋がり、生きる意味や希望を感じさせてくれるのがこの映画の見どころの一つです。

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