嘘喰い』とは?
OVA版『嘘喰い』
コミック第26巻の付属品として制作・発売。
今回の記事では、こちらOVA版『嘘喰い』の内容を中心に振り返っていきます。
OVA版『嘘喰い』の本編動画・ストーリー
物語の主人公は、虚弱体質の青年・斑目貘(まだらめばく)。
彼は”嘘喰い”の通り名で呼ばれる凄腕のギャンブラーで、かつては15歳にして、大金やときには命すらをも対価にするギャンブル運営組織・賭郎(かけろう)の会員となり、数々のギャンブラーをその優れた頭脳・観察眼で打ち倒してきました。
今回、斑目が対戦するのは、テロリストにして、その活動資金を得るために賭郎でギャンブルで大金を稼ぐ佐田国一輝(さだくにいっき)。斑目は、全財産の5000万円を賭けるといいますが、佐田国は10億円を用意しており、5000万円程度の賭け金では話にならないと一蹴します。
すると斑目は、賭郎の人主制度というものを利用して25億円もの資金を集めました。この人主制度とは、ゲストから観覧料として賭け金を集めるものです。しかも、その賭け金を投じて負けた場合は命を落とすことになるといった危険なもの。
対戦方法はトランプゲームでお馴染みのババ抜きに決定し、文字通り、二人の命を賭けた心理戦はいよいよ幕を開けます。その都度、ジョーカーに相当するカードには1から6の数字が記載されており、そのターン、負けた側にその数値が加算されていきます。
先に11を超えた者が勝負の敗者となり、それまでババ抜きは繰り返されるといったルールです。しかし、初っ端から斑目は佐田国に二勝を許してしまい、それぞれジョーカーに記載されていた数字は6と4。これから3ターン目を迎えるにあたり、斑目は早くも後がない状態に追い込まれてしまうのでした…
OVA版『嘘喰い』の魅力とは?
もともと凄腕のギャンブラーといった設定は…
『闘牌伝説アカギ~闇に舞い降りた天才~』
『哲也 雀聖と呼ばれた男』
といったコンテンツを思い浮かべるものですね。
OVA版『嘘喰い』の本編の中では命懸けのババ抜きが行なわれ、そこも少し麻雀バトルに近いものがあります。しかし、自らの命をもベットするというような狂気に満ちた戦いぶりは、『哲也 雀聖と呼ばれた男』よりは『闘牌伝説アカギ~闇に舞い降りた天才~』や、同じ作者・福本伸行さんが手掛ける…
『賭博黙示録カイジ』
こちらにも似ているような気がします。
これらのコンテンツが好きだというミドルエッジ世代なら、OVA版『嘘喰い』をご覧になっても楽しんでいただけると思います。福本伸行さんの作品といえば…
といった描写で緊迫したシーンを描くことでも有名ですよね。
OVA版『嘘喰い』には、「ざわざわ…」というような演出こそないものの、空気が固体化するかのような緊張感を表現しているところは、それぞれのコンテンツに通じるものがありますよ。
その部分においては、強運といった要素を全面に押し出す福本伸行さんのコンテンツとは少し毛色が違っているように思えますね。その辺のからくり・タネといった描写は、少し『哲也 雀聖と呼ばれた男』を彷彿とさせます。
しかし、OVA版『嘘喰い』をご覧になったユーザーレビューは、この内容を酷評するコメントが目立ちますね…
個人的には、ここまで酷い内容とは思えません。
原作コミックをご覧になられていないようなら、とくに何の先入観もなく楽しんでもらえる内容で、少し割愛されている部分も目立ちますが、全体的には約46分ほどの本編時間に上手くまとめられていますよ。
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映画版
OVA版『嘘喰い』のまとめ
『哲也 雀聖と呼ばれた男』や『闘牌伝説アカギ~闇に舞い降りた天才~』、『賭博黙示録カイジ』などの人気ギャンブルコンテンツと似た雰囲気が楽しめるOVA版『嘘喰い』。独特の緊張感が味わえる内容で、これらが好きだったミドルエッジ世代にはおすすめのアニメです。
ユーザーによって良い・悪いと評価が分断されるようなので、ぜひご自身でご覧になって、直にその魅力を確かめてみてください。記事内には本編動画も掲載していますので、この機会にご覧になってみては如何でしょうか。