3誌をまたいで連載!社内恋愛を描いた大ヒット漫画「クローバー」!

3誌をまたいで連載!社内恋愛を描いた大ヒット漫画「クローバー」!

1997年に連載スタートした稚野鳥子さんの漫画、クローバー。雑誌の廃刊などもあり3誌をまたいでの連載となりました。実写映画化もされ、続編も連載中の人気作品です。


「クローバー」は3誌をまたいで連載!

クローバーは稚野鳥子さんの代表作。1997年に「ぶ~け」で連載がスタート。2000年に廃刊になり、それに伴い月刊誌になった「cookie」に移籍しました。2000年から2004年、2005年から2006年までcookieで連載。cookieは廃刊になったわけではないのですが、2006年からは「コーラス」にうつり2010年まで連載し、完結しています。

雑誌が異動になると物語を途中から読む人が出てきてしまう訳ですが、3誌で連載した分、出会う人も多かったのではないかと思います。2010年には作中に登場した洋服が、フェリシモで実際に販売されるというコラボ企画もありました。珍しいコラボですよね。

その他に、主人公・沙耶の妹、あゆを主人公にした番外編と、ヒーロー柘植の弟、翠を主人公にした番外編もあります。

単行本は全24巻です。

「クローバー」のあらすじ

主人公の鈴木 沙耶はホテル東洋勤務のOL.短大を卒業後、働いていました。沙耶は中学時代の初恋の相手・樋野 和季を忘れられずにいました。

仕事ではドジばかりでいつも上司の柘植暁に怒られてばかりでした。柘植は美形で頭脳明晰のエリート。ですが冷徹な性格でした。そんなある日、沙耶は柘植に交際を申し込まれます。柘植は恋愛遍歴も華やかなものでした。

一は戸惑っていた沙耶ですが、中学の同窓会に行き、和季がすでに結婚していることを知ります。沙耶は恋愛のリハビリとして柘植との交際をスタートさせることにしました。

最初は柘植に恋愛感情を抱いていなかった沙耶ですが、徐々に柘植に惹かれていきます。一方柘植の思いも膨らんでいき、2人は本物の恋人同士に。

といってもそれからも長いです。沙耶の方は初恋の和季の双子の兄である樋野 杳生が登場。沙耶の双子に兄である央太の友人でもある杳生は、半ば強引に鈴木家で居候生活を始めます。そして沙耶に恋心を抱いていたことに気が付き告白します。

柘植の方は元カノや社長令嬢の栞などが登場し四角関係に。柘植は付き合っても基本的にドSキャラなので愛情が分かりにくいんですよね。

さらに沙耶の同僚、谷上 一葉や松沢 里李香の恋愛も描かれています。

2014年に実写映画化も!

クローバーは2014年に実写映画化されました。

沙耶役は武井咲さん、柘植役は大倉忠義さん。個人的に、2人ももう少し年齢が上のイメージがあったのですが、公開当初武井さんが20歳。大倉さんは28歳だったのでそんなにおかしくもないんですよね。漫画連載が長いのでいつの間にか登場人物の歳を追い越していたようです。

映画版では、和季の存在がなくなっていて沙耶が杳生と昔恋人同士で、約束をし、杳生のことを待っているという設定になっていました。2時間の映画ですからあまり登場人物が多くてもよくわからなくなってしまいますからね。といっても原作の杳生ファンにとってはちょっといまいちだったかもしれません。

ストーリーは沙耶、柘植、杳生、栞の4人を中心に描かれていて、沙耶と柘植は途中遠距離恋愛になりますが、最後は柘植が沙耶にプロポーズをしてエンドロールで披露宴の様子が写っていました。かなりコンパクトにまとまった内容ですね。

個人的には沙耶が原作ではもう少しおとなしい感じだったかな、と思いました。

主題歌は関ジャニ∞の「CloveR」でした。

現在も続編連載中!

2010年に連載が終了した「クローバー」ですが、その後も続編が出ています。同じ世界のお話ですが、主人公も変わっているので正確にはスピンオフ作品ですね。

クローバー trèfle

2012年から「Cocohana」にて「クローバー trèfle(トレフル)」の連載がスタート。沙耶と柘植の結婚から3年が経った世界が舞台です。

主人公は沙耶の同期で、最後の独身と言われる鈴木妃女子(ひなこ)です。妃女子は10年間彼氏がいなく、黙々と働いていました。沙耶と同じ鈴木のため、エリートの柘植と結婚した沙耶に対して「負け組の鈴木」なんて呼ばれることも。

妃女子は幼い頃に親を亡くし、妹2人と暮らしていました。妹たちの面倒を見ていたこともあり、がむしゃらに働いていたんですね。妃女子はある日社内でいちゃついているカップルを目撃してしまいます。男の方は細谷武人。里李香の情報によると細谷は遊び人だけど細谷と付き合うとその後玉の輿に乗れるというジンクスがあるのだとか。

30歳の誕生日を迎える妃女子は、思い切って細谷を誘ってみることに。最初は結局何もないのですが、だんだん距離が近づいていき2人は恋人同士に。でもやはりここからが長くてすれ違いが続きますが最後はハッピーエンドですよ。

沙耶を始め本家「クローバー」に登場していた人物もたびたび登場しますよ。
2020年まで連載され、単行本は10巻で完結しました。

クローバーmelodie

「クローバーmelodie」は2021年から電子書籍で発売されていて、2022年2月現在も連載中です。

主人公はまた、ホテル東洋の別の鈴木。「鬼の鈴木」と呼ばれる鈴木律です。恋愛には興味がなく、自分の家を購入するという目標のために頑張っていたのですが、ある日秘書室に呼ばれます。

そこにいたのはCGTというアイドルグループのメンバーたち。役作りの一環で、期間限定でホテル東洋に入社することになったのです。律はそのお世話係に任命されたのです。

仕事の鬼と呼ばれる女子と正反対のキラキラアイドルのラブコメディです。

副社長として柘植も登場していますが、沙耶の同期が主人公だったトレフルに比べてもクローバーの要素は少ない作品ですね。電子書籍で気軽に読めるので気になる方はチェックしてみてください。

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