【アニメーション制作進行くろみちゃん】アニメ業界の裏側のリアルな現実を描いたドタバタ劇が面白い!

【アニメーション制作進行くろみちゃん】アニメ業界の裏側のリアルな現実を描いたドタバタ劇が面白い!

コミック・小説といったコンテンツからのアニメ化ではなく、完全オリジナルの作品として制作された『アニメーション制作進行くろみちゃん』。アニメ制作における裏側に迫ったその内容は、業界の問題点を正面から描き出しています。そんな『アニメーション制作進行くろみちゃん』の本編動画やストーリー・魅力を振り返っていきたいと思います。


『アニメーション制作進行くろみちゃん』とは?

『アニメーション制作進行くろみちゃん』

今回の記事では、こちら『アニメーション制作進行くろみちゃん』とその続編として発売された『アニメーション制作進行くろみちゃん 日本のアニメは私が作る!2』について、それらの内容を振り返っていきたいと思います。

『アニメーション制作進行くろみちゃん』の本編動画・ストーリー

第1作目「アニメーション制作進行くろみちゃん」

第2作目「アニメーション制作進行くろみちゃん 日本のアニメは私が作る!2」

物語の主人公は、アニメ業界に強い憧れをもち、アニメーション学校を卒業したばかりの大黒みき子。とんとん拍子でスタジオプチへの就職が決まり、とうとう初出社の日を迎えました。制作デスクの追浜からは手厚い歓迎を受けるも、スタジオ内にその他スタッフの気配はありません。『くろみ』というあだ名を命名され、一通りに職場のなかの案内を受けると、突然、追浜はこれまでの我慢がたたって胃潰瘍で倒れしまいます。
追浜はずっと辞めたかったが、後任がおらず、これまでかなり無理をして務めていた様子。くろみが入社してきたことで、ようやく退職できると、そのまま救急車で病院に運ばれていってしまうのでした。

スタジオに残されたくろみは、社長から、追浜の後任として制作デスクを引き継ぐことを命じられます。そうは言われても何をすべきか分からず、とりあえず追浜が残していった仕事を確認してみると、原画すらまともに上がっていない状態で、スケジュール的に放送に間に合うかも厳しそう。こうして、くろみのアニメーターとしての人生は最悪な状況で幕を開けるのでした…

『アニメーション制作進行くろみちゃん』の魅力とは?

当時のアニメといえば、ロボットもの・ヒーローもの・スポ根・恋愛ストーリーというようなジャンルで括られる作品が大半を占めるなか、現在のように多角化していく過渡期に制作されたものとして、アニメ業界に絶大なインパクトを残しました。
その事実を証明するように、一作目・二作目のいずれも東京アニメフェアで優秀作品賞を受賞しています。単純に面白い・面白くないという観点だけではなく、アニメ業界の勉強にもなりますね。しかし、近年はアニメ業界もCGなどに代表されるようなデジタル技術が発達を遂げたことで、このような状況は過去のものになっているはず。
日本のアニメ業界が辿ってきた黒歴史といった見方が正しいのかもしれませんね。

アニメ業界の現場のことは分かりませんが、現実にも芸術肌のスタッフが多く務めているのは容易に想像できますよね。自ずと個性的な人材が集まりやすい業界だといえるのかもしれません。それをまとめる制作デスクは本当に大変さというのも伝わってきて、そこが『アニメーション制作進行くろみちゃん』の面白いところですね。
それぞれが個人プレイに走っているように見えて、ひとつの作品を仕上げるという目的を共有したチームとして機能しています。それぞれのアニメーターの寄り添う気持ちや情熱みたいなものが視聴しているこちら側にも伝わってきて、ついつい本編に惹き込まれてしまいます。

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