VHS「大相撲大全集「昭和の名力士」 1 横綱双葉山」
引退「体力の限界」
1991年5月14日、新小結の貴闘力との一番に敗れた千代の富士は、直後に会見を開いて涙ながらに引退を報告しました。「体力の限界…。気力もなくなり引退することになりました」のコメントは印象的で、千代の富士の土俵人生を振り返る映像では度々登場する名シーンとなりました。
引退した夏場所は、2場所連続で休場してからの復帰場所でした。しかし、初日に当時18歳だった貴花田に負けるなど、明らかに本来の力とは言い難い状況で迎えた3日目の貴闘力戦。「今日負けたら引退する」と心に決めて土俵に立っていたそうです。
大鵬の持つ最多優勝記録(当時)と並ぶまであと1回としていましたが、千代の富士本人は「遠い記録だったが近づけただけで満足」と清々しいコメントを残しています。
その後
引退後は九重部屋を継承します。先代との意見の相違などもあり、弟弟子・八角(元横綱・北勝海)の独立もありましたが、13代目の師匠として後進の育成に尽力しました。大関・千代大海幕内を育てたことでも知られています。
また、中日新聞に相撲の解説コラムを長年連載していました。独自解説だけでなく、稽古不足の力士の多さに警鐘を鳴らし、下半身の強化不足を指摘し続けていました。
日本相撲協会では1994年に役員待遇に昇格。審判部副部長を経て、2008年からは理事に就任し、広報部長・指導普及部長を務めていました。協会内ではいわゆる出世街道からは外れ、現役時代の実績からみると冷遇されていたとも言えるスロー出世でした。九重親方の「豪傑すぎる言動」が原因としてあったのではと囁かれていますが、実際のところは不明のままです。
晩年はがんとの闘病生活が繰り返され、2016年7月に膵臓がんのため、61歳の若さで亡くなっています。
2022年4月「千代の富士」がTwitterのトレンドに!
2022年4月に「千代の富士」がTwitterのトレンド入りし話題となりました。これは「カッコイイと思って思わず保存したけど、なんて言う名前の力士なんですかね?無知ですみません」との一般ユーザーのツイートが発端となったもの。このツイートに対して、千代の富士の娘でありモデルの秋元梢が反応したことから、千代の富士を知らない世代にも衝撃を与え、瞬く間に話題となりました。
有名モデルの実父であることもさることながら、ツイートに掲載されたその肉体美に酔いしれる人々が続出。「脂肪じゃなくて、筋肉なのがすごいですね 過去も現在もこんな力士は、他にいないのでは?」「ほんと千代の富士さんはカッコよかったですね。」「『ウルフ』という言葉はこの方のためだけにあると今でも思ってます。」など、12万件のいいねと共に盛り上がりをみせました。
「昭和最後の大横綱」がこの世を去ってから、この7月で丸6年となります。今後、日本出身力士で千代の富士のインパクトを超える力士ははたして出てくるのか。令和の力士達に期待します。
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