OVA版【からくりの君】からくりサーカスのパイロット版といえる藤田和日郎の短編漫画のアニメ化!

OVA版【からくりの君】からくりサーカスのパイロット版といえる藤田和日郎の短編漫画のアニメ化!

かつて週刊少年サンデーに連載されていた『からくりサーカス』。多くのミドルエッジ世代を惹きつけ、絶大な支持を受けたコンテンツで最近は地上波でのアニメ化も実現しましたね。今回の記事では、そのパイロット版といえる短編作品『からくりの君』に焦点を当て、オリジナルビデオとしてアニメ化されたOVA版の本編動画やストーリー・魅力などを振り返っていきたいと思います。


『からくりの君』とは?

『からくりの君』

OVA版『からくりの君』

今回の記事では、こちらOVA版『からくりの君』の内容をメインに、その振り返っていきたいと思います。

OVA版『からくりの君』の本編動画・ストーリー

時代は戦国時代、主人公は凄腕の下忍・睚弥三郎(まなじりやさぶろう)。かつては幻術の達人として、”目眩ましの加当”の異名をとった存在です。あまりにも腕が立つため、どの領主からも懐疑心を持たれて雇われなくなってしまい、素性を隠して、下忍として生計を立てていました。

とある地方の領主でありながら、あまりに急激な勢いで力をつけた狩又貞義(かりまたさだよし)を探るべく、睚や他の下忍たちで構成された一団はその実態を探る任務を担っていました。しかし、その途中で任務がバレてしまい、下忍たちは”死なずの忍”と呼ばれる狩又貞義の追手に命を狙われる身になります。
一方、狩又貞義に滅ぼされた文渡家の生き残り・ 蘭菊(らんぎく)は、仇討ちのためにと伝説の忍といわれる”目眩ましの加当”を探しており、そこで執拗に刺客に追われていた睚と出会うのでした。
蘭菊はか弱い女の子ですが、大きな荷物を背負っており、その中には四体もの操り人形が収納されていました。その操り人形は彼女が操作することで絶大な戦闘力を発揮し、睚の命を狙う追手を瞬く間に殲滅してしまいます。
圧倒的な強さをみせた蘭菊。しかし、睚に仇討ちの協力を求めます。先ほどの戦いぶりを見ていると、蘭菊は助力など不要なほどの強さを誇っていましたが、人形を操作している最中は彼女自身が無防備になってしまうため、敵の攻撃から守ってくれる存在が必要不可欠なのだといいます。
睚は宝石や蘭菊自身の身体を対価として、蘭菊の仇討ちに力を貸すことに…

OVA版『からくりの君』の魅力とは?

忍者として姫に仕える主人公・睚は『からくりサーカス』の鳴海を彷彿とさせます。
『からくりサーカス』がお好きなようなら、このOVA版『からくりの君』も絶対に楽しめると思いますよ。
『からくりサーカス』の”しろがね”と鳴海がそうであったように、OVA版『からくりの君』の睚と蘭菊の関係性も少しずつ変化していくところも面白いですね。
最初、睚は金銭目的や下心から蘭菊の敵討ちに協力していました。しかし、心境に変化が生じ、最後には蘭菊を主として敬うようになります。その一方、蘭菊はそんな睚の変化をよそよそしく感じ、少し寂しそうな表情をみせる場面も。この二人のくっつきそうでくっつかない展開も『からくりサーカス』を思い浮かべますね。

アニメ『ドラゴンボール』では、人造人間セルを演じたこともミドルエッジ世代の記憶に深く刻まれていますよね。

若本規夫さん、意外にも長いキャリアでアニメで主人公を演じたことがほとんどないようです。そんな若本規夫さんがOVA版『からくりの君』では、主人公を担当されていることも特筆すべきポイントといえるでしょう。その仕事ぶりにも注目してみてくださいね。
普段は悪態をついていながら、根幹のところでは優しい睚のキャラクター性に、個人的には若本規夫さんの声がぴったり合っていると思います。

OVA版『からくりの君』のまとめ

『からくりサーカス』ファンにはおすすめのOVA版『からくりの君』。”しろがね”や鳴海というような主要キャラクターこそ登場しませんが、操り人形を駆使して戦う蘭菊の戦いぶりは、まさに『からくりサーカス』そのものですよ。
声優・若本規夫さんが珍しく主人公を演じているアニメという事実も、OVA版『からくりの君』の希少価値を高めていると思います。コンテンツそのもののクオリティーも高く、現在のアニメ作品にも肩を並べる完成度を実現しています。
記事内には本編動画を掲載していますので、この機会にご覧になって、その魅力をご自身の目で確かめてみてくださいね。

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