『東京BABYLON』とは?
『東京BABYLON』
Wikipedia - 東京BABYLON
『東京BABYLON』といえば、2021年春にテレビアニメとして放送されることが発表され、CLAMP作品のファンを歓喜させました。しかし、テレビアニメ版に描き下ろされたキャラクターデザインが発表されると、その衣装に盗作疑惑が噴出。事態は一気に炎上することとなります。
制作委員会による調査が進められると、その盗作疑惑は確証へと変わり、この他にも多くの模倣例も発見されたのだとか。協議の結果、制作・放送の中止が決定したそうで、この発表はアニメ業界を震撼させました。
たしかに模倣というレベルじゃなく、これはただの丸パクリですね…
今後、きちんとしたかたちでアニメ化されることを希望しますが、今回の記事では1992年に発売されたOVA版『東京BABYLON』について、その内容を振り返っていきたいと思います。
OVA版『東京BABYLON』
OVA版『東京BABYLON』の本編動画・ストーリー
今回のOVA版で描かれているのは、ここまで。
その後、原作コミックはこのような展開を迎えますが、OVA版はあくまで序盤。アニメ本編で星史郎の本性はベールに包まれたまま、その正体は明かされることはありません。しかし、星史郎の本性を匂わせる場面も存在するので、このことを知っておいたほうがOVA版を楽しめると思います。
OVA版『東京BABYLON』の魅力とは?
どこか格好良い悪役の存在
とくに第1巻に登場する、己の野望のために邪魔者を抹殺する南雲は、どこか格好良さを漂わせています。
『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』に名雲が初登場したのは1994年に発売されたOVA版・SAGAから。そう考えると、時系列的に『東京BABYLON』の南雲のほうが早く誕生していることになりますね。
その他に、手段を選ばない非情なキャラクター性も両者に共通するところがあります。
超能力者たちによるサイキックバトル
『東京BABYLON』は超能力者たちによるサイキックバトルが本編の見どころ。この分野を扱った作品を挙げるとするなら…
『帝都物語』
こちらが有名でしょうか。
よ超能力者たちによる白熱した戦いは、観ているこちらも手に汗握る展開で面白いですよね。『東京BABYLON』に関しては、女性漫画家のユニットとして知られているCLAMPさんの作品。そういった部分では、少年誌を地でいくバトル展開だけではなく、少女漫画のような繊細な心情描写があるのも魅力といえるでしょう。
情けない主人公と頼れる助っ人
どちらかというと、頼りないイメージが先行してしまいます。
その一方、人を殺すために陰陽術を使う桜塚護の跡取り息子・桜塚星史郎は、昴流がピンチになると駆けつけ、容赦なく敵を抹殺します。普段は動物病院を経営していて、獣医師として働いています。表向きの優しいイメージと、殺人者としての本性にギャップが面白いですね。
強くて格好良い王道的な主人公とは少し感覚が違うのも、『東京BABYLON』の魅力といえるのかもしれませんね。
『東京BABYLON』の関連商品
実写映画
『東京BABYLON1999』
コミック
OVA版『東京BABYLON』のまとめ
どこか格好良い悪役の存在や、超能力者たちによるサイキックバトルが面白いOVA版『東京BABYLON』。本当は強いはずなのに、精神的には甘くて実力を発揮できていない昴流、殺人者としての本性をもつ星史郎の存在も魅力的です。
テレビアニメ化が中止になってしまったのは本当に残念でなりません。しかし、そう遠くないうちに実現してくれると信じたいと思います。関連商品として、実写映画版と原作の続編にあたる『X』をご紹介させていただきました。まずは記事内に掲載させていただいたOVA版『東京BABYLON』の本編動画をご覧になってみてください。
そして、原作コミックや実写映画、続編となる『X』も読んでいただければと思います。