個人的には核兵器だけではなく、戦争そのものの悲惨さ・愚かさも十二分に伝わってくる内容で強烈なメッセージ性がひしひし伝わってきます。
敢えて悲惨な描写をしている場面には、原作者・中沢啓治さんがわざわざ私財が投じてまで制作していることを忘れてはいけません。そこには絶対に忘れてほしくないという想いが込められているのです。
逞しく生きる子供たち
食べ物にも恵まれず、周囲からは被爆者として差別を受けながら生き抜いていくゲンたち。その姿には心を打たれるものがあります。家族を失いながら、仲間が増え、他人の優しさに触れながら人間らしさを取り戻していくところは本当に素晴らしいですね。
原作コミックにはないオリジナル要素
アニメ版『はだしのゲン』はキャラクター設定が原作コミックと違うことでも有名です。
原作コミックの設定は衝撃的なものが多いですが、アニメ版を制作するにあたっては少しマイルドな描写に変更されています。
アニメ版『はだしのゲン』には、政という原作コミックに存在していないオリジナルキャラクターも登場しています。
アニメ版と原作コミックの相違点を比較しながらご覧になるとも面白いと思います。
『はだしのゲン』の関係コンテンツ
実写映画
『はだしのゲン』
『はだしのゲン 涙の爆発』