バーチャファイター2とは?
セガのAM2研が開発した3D対戦型格闘ゲーム。1994年、当時の最新3DCGアーケード基板である「MODEL2」を使用しリリースされた。
大ヒットしたバーチャーファイターの続編になり、フレームレートが前作の秒間30フレームから57.5フレームに増加された為により曲線的・生物的な動きが可能となった。キャラが2名追加され、既存のキャラクターにも技が追加された。
また稼動開始からしばらくしてゲームバランスに一部問題があることが発覚したため、それを修正したバージョンアップ版『バーチャファイター2.1』がリリースされた。
追加キャラクター
舜帝(シュン・ディ)
行方知れずの愛弟子を探すためにトーナメントに出場。ストーリー上では「第4回大会」で決勝戦に進出している。 腰にある酒を飲むと徐々にパワーアップし、攻撃力や使える技が増えていくという、本ゲームでも屈指の変則的なキャラクター。トリッキーな動きで相手を翻弄し、隙をみて飲酒していくのが定石。挑腕撩拳(↓↘→P)からの連続技が強力なのだが、とりあえず酒を飲まないとキツイので酔歩転身肘(P+G 投げ)などで酒を飲む事。動きがトリッキーなので慣れないと逆に隙を作る事になる。
リオン・ラファール
蟷螂拳の達人にして大富豪の御曹司。自分が一番強いと思っている。
素早さとトリッキーさが特徴のキャラクター。低い姿勢を活かしてチクチクと攻め、機を見て威力の高い投げ技を決めていく。動きにクセが強い。
弾腿(↘K)から連続技を狙う。下段でチクチク攻めて投げに入るパターンも有効
段位認定モード
忘れてはいけないのが段位認定モードです。
PKGボタンを押しながらスタートボタンで段位認定モードになります。
キャラ別で規定技がありそれをクリア出来ると段位が決まります。
一応全てクリアで9段の名人になり、またそれ以上の難易度の15段が存在します。それぞれのキャラの攻略はリンクフリーのサイト様がありましたので、下のリンクを見て下さい。
●段位認定攻略
システムの変更点とそれを使った戦略
まずフレーム(F)という言葉が出てきますが、これは1秒を60フレームと区切っていて1Fがバーチャ2内時間の最小値になります。
①立ちとしゃがみの状態移行
移行フレームは10Fで、例えばしゃがみ状態から立つ時、状態移行するまで10F間はしゃがみ判定になってしまうと言う事です。
ただし相手からの攻撃が来た時には即座にその時レバーを入れている状態に切り替わります。
②自動2択
VF1では投げが不成功だと失敗モーションが出ますが、VF2はそのコマンドに応じた打撃技が出ます。
例えばサラで間合いに入って →→P と入力すると相手が立ち状態の時は投げ技のネックブリーカーが出ますが、相手がしゃがみ状態だと→Pのライジングエルボーが出るというような事です。
ちょっと難易度は高めですがアキラには返し技があってGレバーPで相手の攻撃を受け流せます。それを利用してレバー入れPの崩捶を打つ時に先にGボタンを押しておくと相手の攻撃が先に来ても受け流せます。肘から入ってくる相手には効果大だと思います。
③無敵起き上がり
ダウン状態から起きる時にレバー↓を入れておくとその場でしゃがみ状態で起きる事になるが、その際攻撃判定が無くなる時間がある。
起き上がりで攻撃を重ねてくる相手には有効。また無敵状態の時に攻撃してきた場合、相手の攻撃はスカり逆にしゃがみ状態からの強攻撃を当てる事が出来る。ただし呑気に↓だけ入れていてもダウン攻撃を食らうだけなのでレバガチャ&ボタン連打で回復状態にしてから立つ事。しっかり見ていないと思惑とは違う起き方になってします。
④しゃがみダッシュ
しゃがみ状態からレバーを→→と入れる事でしゃがみダッシュが成立する。投げ技と上段攻撃が当たらずに間合いが詰められるので実戦で使える。また立ち状態で↘↘と素早くレバーを入れる事で見た目には立ち状態だがしゃがみ判定になるので、アキラの猛虎硬爬山(しゃがみ状態で→P)やラウの斜上掌(しゃがみ状態で↘P)が見た目立ち状態で出せる。
しゃがみ状態からの攻撃は強攻撃が多いので実戦で上級者がよく使っている。
※下のブンブン丸VS大門ラウの動画で立ち斜上と言う言葉が出てきますがこのテクニックの事です。
⑤瞬プリ
サラやジャッキーの振り向き攻撃←←PorKの後にGを素早く押すことでパンチやキックのモーションが省略され瞬間的に振り向くように見える。単に相手に背を向けるだけなので、逆にピンチになる時があるがサラのターンロースピンキック(後ろ向き↓K)は強力なのでサラ使いはよく使う。パターンが読まれたらP↓Kのパンチサイドキックも混ぜると面白い
⑥千本パンチ
PKGを素早く押す事でキックのキャンセルだけでなくパンチの戻りモーションも省略されるので連続でパンチが入る。かなりの速度が要求されるため実戦では相手を浮かせて3~4発が現実的。また連続技の途中でPKGのキャンセルを使って技を変更する事も可能。
有名プレイヤーの出現
バーチャ2のヒットでゲームセンターではストリートファイターⅡ全盛期の様に対戦する人が押し寄せた。中でも強いプレイヤーは地名+キャラ名やニックネームなどで呼ばれ全国的に有名になった。池袋サラ、ブンブン丸、キャサ夫、柏ジェフリー、新宿ジャッキー、居酒屋カゲ、大門ラウ、他(笑)チームが出来てみたり、地方遠征してみたり、大会が開催されたりとにかく熱い時代でした。
バーチャファイター2大ヒットの影響
当時は携帯電話がほぼ普及していなくネットも気軽に使える状況ではなかったので、画像入りの技の解説本や最新の情報を載せたゲーム雑誌が飛ぶように売れました。有名プレイヤーが雑誌に記事を載せたり大会のゲストに呼ばれたりとタレント的な扱いをされたのもここからです。
キャンセル技、しゃがみダッシュなどを駆使して自分のパターンを作り、相手の動きを読んで戦うのは楽しかったし、実際自分も有名スポットまで足を運んで強い人と戦ってました。シリーズはまだ続きましたが情報量的にはバーチャ2がベストなんじゃないかと・・(個人的には)
バーチャ2は駆け引きのゲームなのでCPU戦よりも対人が面白いんですよね。きっと今やっても楽しいゲームだと思います。
小ネタ裏技
最後に小ネタと裏技集をご覧ください
2Pカラー選択 :キャラ選択画面で↑にレバーを入れながら決定
エキスパートモード:キャラ選択時に↓↓↑↑←←→→を入力後にかyらを選択しスタート(CPUが学習機能を使って来ます。自分の出した技を覚えるのです)
スローリプレイ:勝敗が決定した時に、P+K+Gを押しっぱなしにしておくとリプレイがスロー再生になる
BGM変化:試合開始前に1Pスタートを押しておくとジャッキー、2Pスタートを押しておくとサラのVF1の頃の曲のアレンジバージョンの曲になる
勝ちポーズの選択:勝敗が決定した時に、P,K,Gいずれかのボタンを押しておくことによって3種類の勝ちポーズが選べる
カゲの素顔:カゲが対戦で20連勝以上したあとに上段攻撃をくらうと、覆面が外れる
エンディングの残像:エンディング中に1PのGボタンを押すと残像が増加し、2PのGを押すと減少する
獲物をねらう鷹:ジャッキーステージで、1P2P共に↓P+K+G+スタートボタンを押しっぱなしにしていると鷹が飛んできて、負けている方の頭上を飛び回る(対CPU戦で鷹が飛んでいる状態で負けた時に、↑に入れたままコンティ ニュー画面でタイムオーバーになると、鷹が現 れて負けたキャラクターを掴んでもって帰る)
ラウ超長髪:ラウの同キャラ対戦で連勝し続けると、連勝している方のラウの髪が徐々に伸びる