「広末涼子、ポケベル始めます」のCM、憶えてる方も多いでしょう
今と違ってケータイがごく一部の人のモノだった1990年代中盤、若者にも手が届くコミュニケーションツールとして「ポケベル」は宣伝されました。
筆者のように
「ポケベル→PHS→携帯電話」
と、移行した方も多かったと思います。
「ポケベル」使ってた?ドラマでも使ってて大流行! - Middle Edge(ミドルエッジ)
「ポケベル/ポケットベル」

一番最初は数字を送信できるだけ、やがて数字入力→文字変換が可能に
ポケベルとは 〔 ポケットベル 〕 【 pocket bell 】 - 意味/解説/説明/定義 : IT用語辞典
いまの若者からすれば考えられないような時代。
待ち合わせひとつとっても色々と決め事があったような時代に、ポケベルの普及は大きな進化だったのです。
【新宿・渋谷・池袋・六本木・表参道・恵比須・東京駅・銀座有楽町】携帯の無かった頃、待ち合わせ場所といったらどこだった?そして「待ち合わせあるある」も。 - Middle Edge(ミドルエッジ)
数字送信の開始によるポケベルブーム
![1990年代に入り個人契約でメインユーザーの一角になりつつあった女子高生を中心に、例えば「14106」=「アイシテル(愛してる)」というように、数字の語呂合わせでメッセージを送る一種の言葉遊びが1992年頃から流行し始め、1990年代中盤には個人対個人で他愛ないメッセージを送りあう道具として急速に普及し、頻繁に利用された。
数字で送り合うメッセージには方言も存在し、関西や九州の一部地域では「1410」=「アイシトオ(愛しとお)」というような使い方もされた。東海では「86]10[10ー 4106 0U3」=「パルコデカイモノシテルマユミ(パルコで買い物してる 真由美)」というように、[、]、ー、Uという記号も五十音の一部として活用する数字と記号が入り混じったメッセージが主流であり、地域毎に特徴があった。
数字のメッセージは「724106」=「ナニシテル(何してる?)」「4510」=「シゴト(仕事)」、「106410」=「テルシテ(TELして)」「114」=「イイヨ(良いよ)」のように半ば定型文的な使われ方をされたイメージがあるが、上記の東海の例のように複雑な日常会話レベルのやり取りを一部のユーザーは行っており、解読には暗号や五十音の語呂合わせの数字の共有、互いの行動傾向や趣味等を深く理解している必要があった。](/assets/loading-white-036a89e74d12e2370818d8c3c529c859a6fee8fc9cdb71ed2771bae412866e0b.png)
女子高生がポケベルブームの火付け役に
ポケベル不倫。切ない思いを描いたドラマ『ポケベルが鳴らなくて』 - Middle Edge(ミドルエッジ)
ポストバブル期の社会風俗の象徴

気軽で義務感のないコミュニケーションが若者にウケる
1996年(最盛期):文字送信も可能へ
憧れた90年代のeggモデル達!『コギャル』と呼ばれていた女子中高生に絶対的な人気でした。 - Middle Edge(ミドルエッジ)

文字入力でさらに便利に、ただ若者のポケベル依存も
1996年後半以降、PHSやケータイ(携帯電話)の普及とともに衰退
ポケベル普及初期は数字しか送れませんでした
携帯電話よりすごい時代もあったPHS 発売されたユニークな端末たち - Middle Edge(ミドルエッジ)
数字しか送れなくても若者は次々に使い方を考え始め、あっという間に女子高生を中心とした若者に普及し始めました。

もっともポピュラーなメッセージ
現代のLINEのようなチャット文化にも通じる「必要最低限」の会話
ポケベル愛のメッセージ「11410649106841」読めますか? | 「マイナビウーマン」
ポケベル普及期の後半、文字が送れるようになりました
この頃から、財布の中に早見表をいれておく若者が急増しましたよね。
ポケベル早見表
当時のアイドルたちがこぞってCM起用されました
広末涼子は有名でしたよね
ポケベル全盛期にはポケベルをテーマにしたこんなドラマや歌も
有名だった「ポケベルが鳴らなくて」
【ドラマ最終回シリーズ!】ポケベルが鳴らなくて【ネタバレしてます】 - Middle Edge(ミドルエッジ)
今はない携帯・ポケベルの会社
いまにして思えば20年前、一瞬だけ光輝いたブームがポケベルだったかもしれませんね。
今はない携帯・ポケベルの会社
携帯電話よりも盛り上がっていたPHS(ピッチ)
こちらも携帯電話(ケータイ)がまだ高かった時代には、若者のコミュニケーション手段の主役を務めていました。
携帯電話よりもスゴイ時代もあったPHS