PIERROT
1994年に結成され、メンバーチェンジをしながらも、1998年にメジャーデビューしましたが、2006年4月12日に解散。
解散から丁度8年を迎える3日前の2014年4月9日に「PIERROT 2014.04.12 18:00 新宿アルタビジョン」という文字のみの特設サイトが突如開設。
2014年10月にコンサート「DICTATORS CIRCUS FINAL」を開催され、2日間だけの復活をしました。
PIERROTは、インディーズ時代から”暗黒のドラマ性を持ったスタイル”を貫くバンドとしてヴィジュアル・楽曲両方で展開していました。
その音楽性は、宗教的世界を舞台に幻想的で物語のような物から、現実社会を毒々しく皮肉るものまで様々。
そんな日常的とはかけ離れた”狂気と退廃が渦巻くカオティックな詞世界”に心酔し魅了されたファンも多かったんですよ!
旧メンバー
・HIDELOW (ヒデロウ): ボーカル
『気狂いピエロ』発表後に脱退。
・LUKA (ルカ): サポートドラム
『気狂いピエロ』に参加後に秀誉-HIDEYOSHI-名義でD≒SIREとJILSに加入。
メンバー
・キリト : Vocal
Vocal以外にも作詞・作曲・プロデュース・リーダーを担当、「ラストレター」等、多くの楽曲を作曲。
・アイジ : Guitar
Guitar以外にも作曲を担当し、「MAD SKY -鋼鉄の救世主-」等、多くの楽曲を作曲。
・潤 : Guitar,Guitar Synth
Guitar以外にも作曲を担当し、「ハルカ…」等、多くの楽曲を作曲。
・KOHTA : Bass
キリトの実弟であり、ライブでのコーラスも担当。
・TAKEO (タケオ 1972年7月11日 - ): Drums
Drums以外にも、RolandのV-DrumsやSPD-20等の電子パーカッションも積極的に使用。
V系バンド全盛期の“2大カリスマ”として絶大的な人気だった
V系バンド全盛期の1995年後半~2000年代前半にかけ、“2大カリスマ”として人気を二分しライバル関係にあったのがPIERROTとDir en greyでした。
当時は、ファン同士の対立エピソードが多数存在し交わることのないバンドとしても有名でしたが、その人気も絶大。
扇動的かつ叙情的なキリトの詞・ヘヴィかつ奇抜なサウンドのアイジのギター・幻想的かつ妖艶な空気を醸し出す潤のギターシンセ・攻撃的かつ繊細なKOHTAのベース・独特なフレージングや打撃音を展開するTAKEOのドラムと電子パーカッション。
彼らが織りなすPIERROT流のロックは、他のヴィジュアル系バンドとは一線を画す音楽性でした。
特にギターシンセと電子パーカッションを同時に駆使するバンドは、PIERROT以外では後にも先にもほぼ皆無。
楽曲・ライブのどちらも独創的であったことは間違いありません。
PIERROTが解散してしまった理由とは?
解散までの流れとしては、2005年にバンドの活動を一部休止を発表。
その後、各メンバーは個人の活動を開始しました。
その後、5月3日・5月4日、バンドの10周年を記念したコンサート「Dictators Circus VII」がさいたまスーパーアリーナにて2日間行われています。
そして翌年の2006年4月2日、日比谷野外音楽堂でファンクラブ限定ライブ「EMERGING」が雨の降る中、公演されたわけですが、このライブが、解散までの事実上のラストライブとなりました。
そして4月12日、公式ホームページ等で解散を表明されています。
この時、リーダのキリトは理由として「ソロ活動を優先したいというメンバーと、あくまでPIERROTの活動を重視したいというメンバー間での意志の統一が出来なかった」と釈明していました。
6月21日の解散発表により、PIERROTのラストシングルとして「HELLO」がリリース。
以降は、キリトはソロ活動・アイジはLM.C・潤はALvinoの活動を活発化させていった。
そして8月14日にキリト・KOHTA・TAKEO3人がAngeloの結成を発表しています。
音楽性の違いというよりかは、それぞれソロ活動をした事により重視したい点が変わってしまったのが大きな要因のようです。
とはいっても、2017年の7月7日・7月8日、横浜アリーナで史上初となるDIR EN GREYとの対バンイベント「ANDROGYNOS」を開催していましたし、気が向いたら復活もあり得るのかな?と、少し期待してしまうところですね!