江戸川乱歩美女シリーズ 1977年から1994年放映

江戸川乱歩の美女シリーズは、1977年から1994年までテレビ朝日系「土曜ワイド劇場」で17年間放送されたテレビドラマシリーズです。
子ども向け映像作品が多かった江戸川乱歩作品を大人向け作品に絞って映像化し、現代風にアレンジしたものです。
トップ女優の官能的な演技とヌードや、中盤でのカーチェイス。
死んだと思われた明智小五郎が、物語終盤に別人物に成りすまして登場し、犯人の前で変装を解く場面や、悲劇的なラストシーンが恒例となっていました。
エンディングには、明智小五郎がカメラへ向かって語り始めるなど、登場人物がBGMを指図する、ラストシーンを完全無音のままエンディングタイトルを流し始めるなど、自由奔放な演出の数々は今もなお人気が高く、現在のドラマにも演出の模倣が見られます。
明智小五郎役の天知茂が1977年から死去する1985年まで25作品が制作されました。
1986年から1990年までは、北大路欣也が2代目明智に扮し、1992年と1994年は西郷輝彦が3代目明智に扮し制作されました。
天地茂版キャスト
明智小五郎役 天地茂
文代(明智の助手)役 五十嵐めぐみ・高見知佳・藤吉久美子
小林少年(明智の助手)役 大和田獏・柏原貴・小野田真之
恒川(警視庁捜査一課 警部補)役 稲垣昭三
田村(警視庁捜査一課 刑事)役 北町嘉朗・宮口二郎
波越(警視庁捜査一課 警部)役 荒井注 ほか
NHK少年ドラマシリーズ 1972年から1983年放映

NHK少年ドラマシリーズは、1972年から1983年にかけてNHK総合テレビで放送されました。
小中学生向けのテレビドラマシリーズで、SFからコメディ、海外作品などバラエティ豊かな作品を制作しています。
1972年の放送開始から1973年3月までは毎週土曜18時枠。
1973年度から1975年度は月曜から水曜日、1976年度と1977年度は月曜から木曜日の18時枠の帯番組として放送され、1978年度から1983年度までは特番として断続的に放送されました。
放映作品は、
タイムトラベラー
少年オルフェ
どっちがどっち
二十四の瞳
長くつ下のピッピ
アルプスの少女ハイジ
風の又三郎
だから青春泣き虫甲子園など多数。
太陽にほえろ! 1972年から1986年放映

太陽にほえろ!は、1972年から1986年まで、日本テレビ系列で金曜日20時から1時間枠で放送された刑事ドラマです。
“ボス”こと藤堂係長(石原裕次郎)を中心に、ニックネームで呼び合う東京都新宿区矢追町所在の警視庁七曲警察署(捜査第一課)捜査第一係の刑事たちの活躍が見どころのドラマです。
1972年のスタートから15年近くに亘って放送が続けられた長寿番組であり、現在では日本の刑事ドラマの代表格とも称される作品です。
刑事ドラマでありながら、刑事を主役にした物語を展開し青春アクションドラマでもありました。「走る」刑事ドラマ(大方の犯人が走って逃げるため、刑事も追走することが多い)としても有名で、勝野洋(出演期間は2年)と宮内淳(出演期間は約4年)のコンビが合わせて走った延距離は地球半周分とも言われています。
基本的には、事件発生から解決に至るまでは1話完結、一係メンバーと、周辺の登場人物のエピソード等に関しては、時系列で描くというスタイルです。
七曲署捜査第一係のメンバーは、
警部 渡哲也
ボス 石原裕次郎
山さん 露口茂
ゴリさん 竜雷太
殿下 小野寺昭
長さん 下川辰平
マカロニ 萩原健一
ジーパン 松田優作
テキサス 勝野洋
ボン 宮内淳
スコッチ 沖雅也
ロッキー 木之元亮
スニーカー 山下真司
ドック 神田正輝
ラガー 渡辺徹
ジプシー 三田村邦彦
ボギー 世良公則
トシさん 地井武男
ブルース 又野誠司
マイコン 石原良純
デューク 金田賢一
DJ 西山浩司
チャコ 浅野ゆう子 ほか
Gメン’75 1975年から1982年放映

「Gメン'75」は、1975年から1982年4月まで、毎週土曜21時からの1時間枠で放送されました。
陽炎が立ちこめる中、メンバーが滑走路を横一列に歩く構図と各人のアップを映したタイトルバックは記憶にあると思います。
タイトルバックの滑走路は、東京都品川区八潮5丁目の道路や海上自衛隊館山航空基地の滑走路で撮影が行われました。
路上の白文字は、白く塗ったベニヤ板を並べることで作られていました。
警視庁庁舎から独立した特別潜入捜査班「Gメン」(正式部署名は警視庁Gメン本部)。
国内犯罪から国際犯罪まで様々な事件を解決していくハードボイルドドラマです。
一切の個人的感情を捨てて非情な捜査に命を懸けるGメン達の宿命や、さまざまな凶悪犯罪に虐げられる力なき市民の悲劇を、陰惨かつ悲惨に描いています。
レギュラー出演者のキャッチフレーズは、
ビッグな男・ゴッドファザー 丹波哲郎
ガッツな男 原田大二郎
ハッスルする男 岡本富士太
パッショナブルな女 藤田美保子
ハードな男 倉田保昭
コミカルな男 藤木悠
クールな男 夏木陽介 ほか
大都会シリーズ 1976年からシリーズⅢまで続く

大都会 (闘いの日々)は、1976年から日本テレビ系列で毎週火曜日1時間枠で放送されました。
その後大都会PARTⅡが1977年から放送。その後大都会PARTⅢへと続きました。
石原プロモーション制作の刑事ドラマで、病床からのカムバックを果たした渡哲也の復帰第1作として制作され、テレビへ移行した石原プロモーション作品のノウハウが固められた作品でもあります。
マル暴担当刑事の黒岩(渡哲也)と事件記者クラブのキャップである滝川(石原裕次郎)を中心に、彼らの姿を通して暴力団事件の陰に潜む非業に満ちたドラマを描いています。
大都会(闘いの日々)出演者
黒岩 頼介(警視庁巡査長)役 渡哲也
滝川 竜太(キャップ)役 石原裕次郎
黒岩 恵子(黒岩頼介の妹)役 仁科明子
ほか
特捜最前線 1977年から1987年放映

特捜最前線は、1977年から1987年までテレビ朝日・東映の制作によりテレビ朝日系列で放送された刑事ドラマです。
「頭脳と行動力を駆使して多発する凶悪犯罪や難事件に挑戦する6人の刑事の活躍物語」というコンセプトでスタート。
メンバーは、課長神代、ヘリ捜査専門の桜井、落としの名人船村、地方出身のバイタリティ男高杉、熱血刑事吉野、新米津上の6人です。
神代恭介(課長)役 二谷英明
船村一平役 大滝秀治
桜井哲夫役 藤岡弘
吉野竜次役 誠直也
津上 明役 荒木しげる
高杉陽三役 西田敏行ほか
西遊記 1978年から1980年放映
西遊記は、1978年から1979年(パート1:西遊記)、1979年から1980年(パート2:西遊記II)に日本テレビで放送されたドラマです。
石から生まれた猿・孫悟空の生い立ちから始まり、天界から追放されて500年後、三蔵法師、沙悟浄、猪八戒との出会いを経て天竺への取経の旅をするという冒険活劇です。
旅中に遭遇するさまざまな厄難とそれに伴う三蔵一行の絆や成長を描かれています。
最終回は「到着したのはニセ天竺だった」という展開であり、再び天竺への旅を開始するところで終わっています。
日本テレビ開局25年記念番組として企画・制作され、1978年は日中平和友好条約が調印された年でもあり、当時としては画期的な中国ロケが中華人民共和国中央広播事業局(現在の国家広播電視総局)の協力のもと行われました。
孫悟空役 堺正章
三蔵法師役 夏目雅子
沙悟浄役 岸部シロー
猪八戒役 西田敏行・左とん平
大空港 1978年から1980年放映

大空港は、1978年から1980年にフジテレビの月曜9時枠で放送された連続ドラマです。
開港直後の新東京国際空港内に設けられた警察庁刑事局国際刑事課の分室「空港特捜部」が空港または空港近辺で発生した事件を解決する姿を描いています。
空港特捜部のメンバーは、戦中派の加賀と彼を補佐するベテラン刑事、それに若手の部下たちで構成されています。
1年半の放送期間内に4名が殉職、新加入が5名。その殉職エピソードでは爆弾が仕掛けられた飛行機の爆発と共に散るというケースがほとんどでした。
最終エピソードの前後編でも空港特捜部の刑事たちが次々と敵の罠に落ちて命を落としていくというハードな展開となっています。
出演者 加賀弘之(チーフ)役 鶴田浩二
鯉沼三郎役 中村雅俊
菊地徹役 黒沢年男
神坂紀子(ノンコ)役 片平なぎさ
水島さゆり(シスター)役 石川さゆり
西條慎吾役 永島敏行
紺野真(バッタ)役 三浦浩一
立野謙一役 岡本富士太
海原保役 高岡健二
梶大介役 緒形拳
薮下行男役 田中邦衛 ほか
熱中時代 1978年から1981年放映

熱中時代は、1978年から1981年まで、日本テレビ系列で放送されました。
小学校を舞台にした学園ドラマで、当時社会問題になり始めていた教育現場でのさまざまな困難に、体当たりで熱中する教師、北野(水谷豊)の姿が共感を呼び大ヒットしました。
第1シリーズは、1978年10月より1979年3月までの毎週金曜日21時から1時間枠で放送。初回の視聴率は12.2%でしたが、最終回の視聴率は40.0%を記録し、ビデオリサーチによる初回の視聴率からの伸び27.8%は歴代最高記録です。
第2シリーズは、1980年7月より1981年3月までの毎週土曜日21時から1時間枠で放送されました。第2シリーズの平均視聴率27.8%を記録しています。
出演者 北野広大役 水谷豊
天城順三郎(若葉台小学校校長)役 船越英二
安達勝也(教頭)役 小松方正
小糸桃子(マドンナ教師)役 志穂美悦子
ほか
3年B組金八先生 1979年から2011年放映
3年B組金八先生は、1979年から2011年までの32年間にわたり、TBS系で断続的に制作・放送され、日本の学園ドラマの金字塔と称される作品です。
武田鉄矢演ずる中学校教員の坂本金八が、学級担任をしている3年B組内に起こる様々な問題を体当たりで解決していきます。そんな彼の姿に心を打たれた生徒たちが考えを改め、人間として成長していく様子を描いています。生徒は当時のアイドルなど起用されドラマ内で卒業後も生徒たちは武田鉄矢を囲んで同窓会が行われているそうです。
製作本数はスペシャルを含め185本で、坂本金八の定年を理由に2011年3月27日放送のファイナルをもって物語の幕を閉じました。
出演者 坂本金八役 武田鉄矢
金八の妻(養護)・天路 里美役 倍賞美津子
国井 美代子(理科)役 茅島成美
乾 友彦(数学)役 森田順平
大森 巡(巡査)役 鈴木正幸
北 尚明(社会科)役 金田明夫
本田 知美(養護)役 高畑淳子
金八の娘(乙女) 大路明日香・江口美穂・星野真里
金八の息子(幸作)江口雄大・佐野泰臣 ほか
噂の刑事トミーとマツ 1979年から1982年放映

噂の刑事トミーとマツは、1979年から1982年の水曜日の20時から1時間枠で、TBSほかで放送されていた刑事ドラマです。
外見も性格も対照的な2人の刑事、警視庁富士見署捜査課の岡野富夫(トミー)と松山進(マツ)の名コンビが、時には衝突し時には協力しながら事件を解決まで導いていきます。
毎回クライマックスの格闘・銃撃戦シーンで怖じ気づくトミーに、マツがしびれを切らし「お前なんか男じゃない、おんなおとこで十分だ! おんなおとこのトミコ!」と怒鳴りつけると、トミーがその言葉に発奮して一瞬にして悪党をなぎ倒すと言う展開が定番でした。
出演者 岡野富夫(トミー)役 国広富之
松山進(マツ)役 松崎しげる
相模五郎警視正役 石立鉄男 ほか
西部警察 1979年から1984年放映

西部警察は、1979年10月から1984年10月にかけて、テレビ朝日系列で全3シリーズが放送されたテレビ朝日・石原プロモーション制作の刑事ドラマです。
派手なアクションシーンやカースタント、さらには巨額の費用を投じた爆破シーンなどが人気を呼び、5年間にわたる長期シリーズとなりました。
「西部警察」というタイトリングは「西部劇のようなイメージの刑事ドラマ」というコンセプトに由来しています。
制作数…238話
平均視聴率…14.5%(関東地区)
出演俳優…1万2,000人
ロケ地…4,500箇所
封鎖した道路…40,500箇所
飛ばしたヘリコプター…600機
壊した車両の台数…約4,680台(1話平均・20台)
壊した家屋や建物…320軒
使用された火薬の量…4.8t
使用されたガソリンの量…12,000リットル
(爆破シーンをより効果的に見せるための火炎を発生させるため)
死者…0人
負傷者…6人
始末書の枚数…45枚
といった数字が公表されています。
出演者 大門 圭介役 渡哲也
巽 総太郎(タツ)役 舘ひろし
松田 猛(リキ)役 寺尾聰
谷 大作(谷さん)役 藤岡重慶
源田 浩史(ゲン)役 苅谷俊介
兼子 仁(ジン)役 五代高之
桐生 一馬(リュウ)役 加納竜
北条 卓(ジョー)役 御木裕
平尾 一兵(イッペイ)役 峰竜太
大門 明子(大門の妹)役 古手川祐子
木暮 謙三役 石原裕次郎
ほか