仮面ライダー倶楽部 激突ショッカーランドの概要
仮面ライダー倶楽部 激突ショッカーランドは、1988年の2月3日に発売されたファミコンソフトです。
販売元はバンダイ(現バンダイナムコ)で、人気シリーズ「仮面ライダー」に登場した様々な主人公を操作して楽しめるアクションRPGゲームでした。
仮面ライダー倶楽部 激突ショッカーランドのプレイ動画
仮面ライダー倶楽部 激突ショッカーランドとはどんなゲームだったのか?
百聞は一見に如かず。まずはプレイ動画を見てください。
動画を見る限り、このゲームを知らない方なら「面白そう」と思ったのではないでしょうか。
そうです、この仮面ライダー倶楽部はゲームとしてはかなり面白かったのは確かです!
ただ・・・動画でも気になるコメントが飛び交っているように、このゲームには数々の「問題点」があったことも事実。
筆者の思い出と共に、仮面ライダー倶楽部が抱えていた問題点を振り返ってみましょう。
仮面ライダー倶楽部の残念ポイント①セーブできない
仮面ライダー倶楽部は、冒頭でも解説した通りジャンルはアクションRPGとなっています。
ステージ構成は全部で5ステージと、一見するとそこまで長くなさそうに思えますが、実際にプレイすると最短で進んでも10時間程度は軽くかかってしまう内容となっています。
仮面ライダー倶楽部が面白いのにクソゲー扱いされることがある、最も大きな要素。
それは
セーブ機能が付いていない(泣)ということ。
ちなみに、前述のクリアに要する時間が10時間程度というのは、あくまでもゲーム内容を知り尽くし、やり込んでいる上級者だったらの話。
初見や小学生であれば、クリアのために20時間以上かかるのは間違いありません。
ちなみに、ゲームオーバーになった場合は裏技(2PコントローラーでAボタンとスタート同時押し)を知らないと【最初からやり直し】という鬼畜仕様でした。
筆者は当然ですが、クリアしたことは一度もありません。
私と同じように、面白かった!という強い思い出は残っているけど、クリアはできなかったという方はきっと多いのではないでしょうか。
仮面ライダー倶楽部の残念ポイント②パワーバランス崩壊
続いて紹介する仮面ライダー倶楽部の残念なポイントは、「強さ」の概念に関するバランスが悪すぎたという点です。
何度も繰り返しになってしまいますが、仮面ライダー倶楽部はアクションRPGゲームだったので、ステージを進める上で「レベル上げ」が必要になってきます。
そのため、ステージ上でウロウロしている雑魚キャラを倒すのですが、運が悪いと手詰まりになってすぐにゲームオーバーすることもザラでした。
理由は、ランダムで現れる「怪人」たちが異常に強かったから。
ついでに言うと、主人公として操作できる仮面ライダー1号・2号・V3(V3はさすがに強かったですが)が思ったより弱いということも残念なポイントでした。
つまり
レベル上げが必要になる
↓
雑魚と戦う
↓
強い怪人が登場する
↓
逃げられないとゲームオーバー
↓
やり直し
この、負のループに陥ることがしばしば起こりプレイヤーを苦しめたのです。
仮面ライダー倶楽部の残念ポイント③攻略のカギが「お金」
RPGでも現実でも「お金」は重要ですよね。
ただ、仮面ライダー倶楽部ではその重要度が高すぎて、大人になってから改めて振り返ってみると「お金がすべて」とさえ思えるゲーム内容だった点もなかなかに残念なポイントです。
前述の通り、レベル上げにも一苦労する仮面ライダー倶楽部ですが、プレイヤーの救済措置も用意されていました。
その救済措置とは、ゲーム内で入手できるお金を使って
・バイクなどのアイテムを購入する
・助っ人として別のライダーを【お金で雇う】
というものでした。
仮面ライダーで言えば、ややマイナーなイメージのある(個人的な見解ですが)、アマゾンやストロンガーなどのライダーは高いお金を支払わなければ使用することができません。
ただし、購入さえしてしまえば主人公とは比較にならないほど強かったので、攻略には必須条件と言っても過言ではないほど重要な要素でした。
仮面ライダー倶楽部の残念ポイント④お金の稼ぎ方・・
仮面ライダー倶楽部の攻略には、お金を稼ぐことが非常に重要でした。
ステージ上でウロウロする雑魚敵や、点在するブロックを割るとお札がヒラヒラと舞います。
基本的には、これらでコツコツとお金を稼いでいくわけですが、コツコツ稼いでも高額なライダーやアイテムの購入までは長い道のりになってしまいます。
そこで、プレイヤー救済システムとして仮面ライダー倶楽部では「ギャンブル」という手段が用意されていました。
お金を掛けて、ルーレットを回して当たれば金額が倍に。
倍プッシュが可能で、成功し続ければお金の力でクリアすることも十分可能・・・ですが、運否天賦でルーレットに勝ち続けるのはほぼ不可能でした。
裏技として、ルーレットが停止する直前に2P側についていたマイク(懐かしい)に、息をフー!と吹きかけると少し動かせるというものがありましたが、意外に微調整が難しく失敗することもあったので、せっかく苦労して稼いだお金をギャンブルでスってしまう小学生が続出しました。
仮面ライダー倶楽部は大人になってから向き合うと良ゲー!
いかがでしたでしょうか?
小学生だった当時は、ゲームでTVを独占できる時間が限られていた上に、その難易度の高さから絶対にクリアできないけど面白いゲームだった仮面ライダー倶楽部。
しかし、大人になってから改めて向き合ってみると
・お金ですべてが解決する
・ギャンブルで一喜一憂する
・理不尽なトラブルでゲームオーバーになる
など、まるで人生の縮図であるかのようなハイセンスなゲームだったことに気が付きます。
時間やお金に余裕ができた大人になった今だからこそ、逆に仮面ライダー倶楽部を再プレイしたいと感じたのは筆者だけではないのでは?
丸一日ぶっ通しでゲームをやる体力があるかどうか・・
それが目下の問題ですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。