「信長 KING OF ZIPANGU」は信長の人間味を描いた大河ドラマ!

「信長 KING OF ZIPANGU」は信長の人間味を描いた大河ドラマ!

緒形直人さん主演の大河ドラマ「信長 KING OF ZIPANGU」はタイトル通り、織田信長の人生を描いた大河ドラマ。暴君と言われることが多い信長の人間性などまでしっかり描かれたドラマでした。


「信長 KING OF ZIPANGU」の放送時期

「信長 KING OF ZIPANGU」は、1992年に放送された大河ドラマです。前作は「太平記」。次の作品は「琉球の風」でした。

第30回大河ドラマという記念すべき作品ですよ。

DVDで完全版も出ていますし、オンデマンドでも配信されているので今でもフルで見ることができる作品です。もう一度観たい方はぜひチェックしてみてください。

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織田信長を主人公にした作品は大河ドラマ初!

織田信長は戦国時代を舞台にした大河ドラマで度々登場していますが、意外にも主人公になったのはこの作品が初でした。1973年の「国盗り物語」では主役扱いではあったのですが、前半は斎藤道三の話だったので単独の主役ではありませんでした。

そして2020年現在、その後も信長を主人公とした作品はなく、「信長 KING OF ZIPANGU」だけなんですよ。他の作品での信長は暴君として描かれていることが多いですが、信長が主人公ということで他の作品ではあまり見られない姿も描かれています。

「信長 KING OF ZIPANG」のキャスト

主演の信長は緒形直人さんが演じています。父の緒形拳さんも1962年の「太閤記」、1982年の「峠の群像」で大河ドラマの主演を務めています。親子2代で大河ドラマの主役を演じるなんてなかなかないことですよね。すごいです。

当時、緒形直人さんは「予備校ブギ」などで内気で大人しい青年を演じることが多かったです。ですから信長のイメージと合わないのではないかと懸念されていました。緒形直人さんご本人もイメージと違うのでは?と思っていたそうです。

本作の信長は、剛直、武断派、豪気果断というだけでなく、頭の良さ、繊細さ、ナイーブさを前面に出しています。ですから緒形直人さんが抜擢されたんでしょうね。実際ドラマが始まってからはイメージと違うという人は少なかったようです。それどころか髭を付け、かつらをかぶった姿は「今までの信長の中で一番信長の肖像画に似ている」と評価されたんですよ。

緒形直人さんはこの当時25歳。主役が若いということで他のキャストも若手が多かったです。菊池桃子さん、杉本哲太さん、的場浩司さん、中山美穂さんなども出演されていますよ。これを機に大河ドラマを見るようになったという人も多いでしょうね。

また、秀吉役が仲村トオルさん、家康役が郷ひろみさん、とイケメン二人が抜擢されたキャスティングも話題になりました。

タイトルに英語が入っている時点で斬新な感じがしますし、納得ではあります。

脚本は田向正健さん

田向正健さんは1970年代から2000年代まで活躍されていた脚本家です。

連続テレビ小説、銀河テレビ小説などNHKのドラマを執筆することが多かったですね。中でも1988年に「武田信玄」を大ヒットさせたことで注目されました。その後、「信長 KING OF ZIPANG」、「徳川慶喜」と2作の大河ドラマを執筆されています。

セリフの使いまわしに助詞を抜く表現が多いのが特徴です。これは国語的にも戦国時代にしては古めかしいと言われているのですが訂正されずそのままでした。「武田信玄」、「徳川慶喜」でも同じような言葉が使われています。このセリフ回しにこだわりがあったのかもしれないですね。

ルイス・フロイスの視点から織田信長を描く!

このドラマの最大の特徴ともいえるのが、ポルトガル人のイエズス会宣教師、ルイス・フロイスの目線で描かれているということです。戦国時代を舞台にした大河ドラマは多いですが、この作品は特にキリシタンの描写に重きを置いています。

ルイス・フロイスはフランス人モデルのフランク・ニールが演じています。フランクは出演が決まってから日本語の特訓を始め、クランクアップまで勉強をしていたそうですよ。毎回放送の最後にはルイス・フロイスがポルトガル語で「Ate breve! Obrigado!”(アテブレーベ・オブリガード)」といって終わります。また会いましょう、ありがとう。という意味です。最後が決め台詞になっている大河ドラマは多いですが、ポルトガル語というのはこの作品だけでしょうね。

ナレーションはランシュー・クリストフが日本語で行っています。「聞くところによると」というフレーズが多く使われていました。

「信長 KING OF ZIPANG」のストーリー

尾張の国の織田家に生まれた吉法師(信長)は、父の方針で母親とは離れて育ちました。そのため母親の愛情に飢えていて変わり者のところがありました。周りからは「うつけ」と呼ばれています。

家臣から排斥されそうになっていたのですが、弟の信行に勝ち、その後「桶狭間の戦い」で今川義元に勝利し、戦国大名として名をはせていきます。

「美しき流れを絶やさず新しき国を作るため」にキリスト教や羽柴秀吉のような新しいものを受け入れていきます。一方足利将軍や神社仏閣、朝廷や公家など昔からあるものを排斥していくんです。さらに古くから使える家臣や家族まで切り捨てていくんです。

そして「新しい国」を作るために天下統一をして世界にも乗り出していこうとします。目的のために手段を選ばないやり方に、家臣は不満を抱いていきます。そして思いもよらない最期を遂げることになるのです。

誰もが知っている織田信長ですが、信長をメインに見ていくと今までとは違う感じ方もできるんですよね。織田信長が歴史に名を遺したように、この作品も斬新で大河ドラマの歴史に大きな爪痕を残しているのではないでしょうか。

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